コロナウィルスの影響でリモートワークで人と接触せずに業務する事を推奨される場面が多くなりました。これがきっかけとなり今後はリモートワークが活性化し、サービス業も変容していくのではないでしょうか。
時代の要求はニーズによって変化する!
『あいの結婚相談所』は結婚相談所を舞台に時代の変化を先取りする様な婚活サービスをユニークに描いています。
結婚相談所とは思えないような設定が盛り沢山!
成婚率100%という驚異的な数字を叩き出す「藍野結婚相談所」は、普通の結婚所とは違う条件が存在します。
それは入会金200万円、結婚の意志が決まるまでの恋愛禁止というもの。
この相談所の所長・藍野は元動物学者という異例のキャリアの持ち主で、
恋愛感情は人間が繁殖するために脳にプログラムされた機能にすぎず、冷静に相手を選ぶには邪魔なものである。
と主張します。
恋愛感情を極力湧かないようにする為、規定の一つに「相手と直接会うことを禁止する」というものがあり、そのためお見合いはオンラインでのみ行います。
藍野が紹介する相手は、依頼主の条件に必ず合う人。
第1話の依頼主で、「年収3000万円」が結婚条件の投資家・秋山里子の相手に選んだのは建設会社社長・遠藤博之。
一見普通のお見合い相手の様に見えますが、水面下では遠藤が里子に「インサイダー取引」を実行させ、結婚した暁に不動産名義を里子に代える「計画倒産」をして強固な関係を結び見返りに安定した収益を確保させるというwin-winを重視したまさに恋愛感情を取り払うマッチング方法なのです。
こんなお見合いと結婚で本当にいいの?と疑問を抱くかもしれません。まして藍野所長は依頼主の相談よりマニアックな動物のフィギュアの購入を優先したり、元動物学者ゆえなのか「生殖器」「交尾」という品のない単語を連発したりとかなり癖のあるキャラです。
しかし読み進めていくと基本的にはハッピーエンドの1話完結が多く、このマンガの根底のテーマは、あらゆる利害を重視した「エロス(本能的な愛)」ではなくお互いを尊重しあう「アガペー(無償の愛)」をテーマにしていることが伝わる作品となっています。
ドラマ版との比較もオススメ
『あいの結婚相談所』は2017年7月に金曜ナイトドラマでミュージカル俳優・山崎育三郎さん初のドラマ主演作品として実写化され話題となりました。
ドラマのラストで、助手を務めるシスター・エリザベス(ドラマでは高梨臨さんが演じました)に対し、
「あなたも 私の研究する《愛》のひとつですよ。」
という台詞を投げ掛けます。
このシーンと言葉は原作でも同様に登場するのですが、ドラマでは明るく爽やかな口調なのに対し、原作では少し暗く悲しさを帯びています。
ドラマ版を観た方には是非その違いを味わって頂きたいです。
ドラマ版はテレ朝動画から視聴出来ますので、ドラマを未視聴の方はこちらも楽しんでくださいね!
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