『あせとせっけん』は汗っかきがコンプレックスのOL八重島麻子と、同じ会社に勤める超嗅覚の持ち主・名取香太郎の社内恋愛を題材にした、少し大人なラブコメディです。
カップルとして少しずつ、ふたりのペースで歩んでゆく麻子と香太郎の超純愛をたのしむ作品で、男女の心の機微が繊細に描かれています。
そんな彼らに待ち受ける「同棲」というステップアップは、「結婚」というあり方が変化してきているご時世でも、ひとつの区切りとして通過するカップルは多いはず。
というわけで、『あせとせっけん』から学ぶ「同棲の流儀」についてまとめてみました。
目次
- 同棲のメリット
- 同棲のデメリット
- 大事なのは...
- 同棲する一番の理由は?
- もっと麻子さんのことが知りたい...
- 理想の住居のすり合わせ
- 毎日麻子さん本体だけを嗅げばよい
- 親への挨拶
- どうしてすぐ「結婚」ではないんだ?
- よろしくお願いします
- 同棲すべきか否か
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同棲のメリット
香太郎の同僚・涼村と立石に居酒屋で相談するシーン。お金が貯まる、家事を分担できるなど実利的な面や、一緒に長くいれる、相手のことを深く知ることができるなどの心理的なメリットが挙げられます。
同棲のデメリット
「恋人とはいえ他人と生活を共にした時の精神的負担」によるストレスや、長く一緒にいることで生じるケンカなどの困難が待ち受けていることも。
大事なのは...
同棲を一年経験し、彼女に「子どもが欲しい」と言われ、Yesと答えられず別れてしまった立石のセリフ。
大事なのは...同棲で生じた問題を2人で解決することなんだよ。生活に不安や不満があるなら...それが許容できるようになるまでお互い話し合うべきだ。同棲はそういうすり合わせ作業のくり返しさ。そういう不安や不満を許容してもなお、相手と一緒にいたいと思えるかどうかなんだ。
同棲する一番の理由は?
麻子の同僚・坂下に相談するシーン。
「生活に困っているから」「毎日一緒にいたいから」「ゆくゆくは結婚したいから」香太郎にはこうした同棲したい理由がありましたが、麻子は同棲を切り出された途端、頭が真っ白になり返事をすることができませんでした。
もっと麻子さんのことが知りたい...
今の関係性に変化が生まれることに不安を抱いた麻子に対する香太郎のセリフ。
このシーンは作者が心血を注いだ場面で、麻子の今までにない号泣が印象的です。もしもあなたが『あせとせっけん』ファンでしたら、作品裏話が聞ける山田金鉄先生のTwitterアカウントのフォローを推奨します。
31話の心血ポイントは「鼻水抑えるためにティッシュ取るシーン」です。
今まで麻子さんはポロポロ泣くことはあれど嗚咽を上げるような泣き方は今回が初めてだったので、どんな感じにしたら良いだろかと考えた時にまずドラマみたいなきれいな泣き方は想像できず、でも鼻水ダラダラの号泣にしちゃうと→ pic.twitter.com/oCJAZQpGbO— 山田金鉄@最新6巻発売中! (@KintetsuYMD) March 10, 2019
理想の住居のすり合わせ
理想の間取りや欲しい家具、やってみたいこと、ゆずれないこだわりなどを自由に挙げていくブレインストーミング方式で、ふたりの住まいについて話し合っていきます。
ポイントは上限を設けず、常識に縛られないで、小さいことでも列挙することです。
毎日麻子さん本体だけを嗅げばよい
においフェチの香太郎にとっての最大のメリットは、毎日麻子の匂いをかげること。ハンカチなどの代用品とはもうおさらばです。
親への挨拶
同棲の最大の壁、になるかもしれない親への挨拶。ふたりの理想について話し合った後は、挨拶や家探しなど、現実的なステップへ移行していきます
どうしてすぐ「結婚」ではないんだ?
「一緒に住む」=「結婚」という考え方の麻子の父に挨拶へ行くシーン。
「わざわざ同棲を挟むのは保険をかけているように感じる」という問いかけに対し、ふたりで出した答えをぶつけていきます。
よろしくお願いします
両親への挨拶、家探し、引越しなどを終え、念願の同棲生活のスタート。麻子も香太郎もはじめての他人との共同生活で、期待と不安を胸に、次の日からは同じ家から同じ職場へ出勤していきます。
同棲すべきか否か
パートナーをより理解するため、結婚生活のシミュレーションをするために、同棲すべきかすべきでないかというのは現実としても意見が分かれるところですが、みなさんはどっち派でしょうか?
麻子と香太郎の物語はまだ始まったばかり。ラブコメとしてありがちな、合体したらゴールという展開ではなく、その後も描いた比較的珍しい物語なので、気になった方はぜひ手に取ってみてください。
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