いま「余生」って言いました?

アキヤマ香 / 著

『いま「余生」って言いました?』第1巻発売!もう40歳?まだ40歳?凪状態のアラフォー女性の恋も仕事も動き出す

人生100年時代。40歳は「もう」なのか「まだ」なのか。

世間の目を気にして自分も他人もカテゴライズして生きてきたアラフォー女性が主人公の『いま「余生」って言いました?』。2021年8月12日に第1巻が発売されました!

実写ドラマ化もした、ドイツ文学教授と地味な女子学生との歳の差、恋愛未満ストーリー『長閑の庭』でも有名なアキヤマ香先生が、雑誌BE LOVEで連載中の『いま、余生って言いました?」は、アラフォー女性に考えるきっかけと勇気を与えてくれる作品です。

なんでもカテゴライズして、諦めて生きてきた!?

「よきアラフォー、よきシンママでワーママ」

主人公の藤野玲奈(ふじのれいな)は、カテゴリー分けすることで一般的な型にはまっていることに安心を抱く39歳。シングルマザーで高2になる息子を育てながら、文具メーカーの企画部で働く毎日。

子育てもひと段落し、仕事では出世は望まず定時に帰り、みんなのおかん役を引き受けます。「自分はこういうタイプだから」とカテゴライズすることで、安心し凪状態の毎日に「余生」を感じ始めます。

でもあることをきっかけに玲奈の日々が変化していきます。

恋は生きる活力。叔母の言葉に刺激を受ける

入院している叔母を訪ねた玲奈。すると、少女のようにキラキラとした叔母が恋をしていることを知ります。そして「恋は生きる活力」という叔母の言葉にドキリとさせられます。

さらに20年来の友人でバリキャリ独身のみゆきに、「健康に生きられたらあと40年。丸々もう一回人生送れる!」と言われ、またまたドキリとしちゃいます。

さらにさらに、大学時代憧れだった白澤先輩と少女マンガのような再会を果たしたことで、玲奈の恋愛スイッチが!!

余生のように波風立てず生きていくこともいいけれど、「本当にそれでいいの?」そう玲奈だけでなく読者の背中も押してくれる言葉が並びます。

でも、アラフォーの恋って!?

いざ「恋をする!」と動き出した玲奈。

すると、憧れの白澤先輩との距離がぐっと近くなったり、新入社員で同じ趣味を持つ年下男子緑川くんに「ガチ恋してます」と言われたり、元夫の赤堀から「よりを戻したい」と言われたり。恋の嵐が襲来します。

仕事でもまさかのリーダーを任されることに!!今までカテゴライズしてきた守ってきた自分の型がどんどん壊されていきます。

物語には80歳目前の叔母、高2の息子(しゅう)、そしてアラフォーの玲奈、と様々な年齢の恋が出てきます。

アラフォーの恋って「憧れ?」「結婚を想定する?」「結婚を想定しない?」などとカテゴリー分けして決めないといけないと気づかされます。

収入や介護、子供のこと…。ただ恋をする。と単純にはいけないアラフォーの恋の現実に玲奈だけでなく読者も考えさせられます。

いくつだって「成長」できる!

あんなに小さくて、いつも「ママ!ママ!」言っていた子供が、思春期を迎え身長も抜かされ恋をして。子供の成長は何より嬉しい。けれど、親の自分はいつの間にか「成長」が「老い」に変わってしまっている。

そんな風に思ってしまうのは玲奈だけではないはずです。でも、余生のようだと思っていた玲奈の毎日が目まぐるしく変化していきます。

アラフォーだって、諦めず覚悟を決めて行動すれば恋も仕事も動き出していく!いくつだって「成長」できると教えてくれます。

恋の嵐がやってきた玲奈。玲奈にアプローチするタイプの違う男性たちの言動に、読者も思わずきゅんとしてしまうこと必須です!ゼヒ推しキャラを見つけてみてください。

誰と恋をするのか、しないのか。誰と一緒に生きていくのか、一人を選ぶのか。2巻以降も楽しみです!!

こちらからまるっと1話試し読みできます。よかったらチェックしてみてくださいね。

夢は願わないと叶わないんです

いま「余生」って言いました?(1) (BE・LOVEコミックス)
アキヤマ香/著