お正月恒例のイベント!
2020年は、令和最初のお正月!
皆さんにとってお正月といえば何を思い浮かべるでしょうか?
私にとってお正月といえば「箱根駅伝」です!
箱根駅伝代表選手経験者が描く駅伝マンガ
著者である高橋しん先生は第63回箱根駅伝で最終10区代表を経験しています。
先生が箱根駅伝で選手として体験した世界をどう私達に見せてくれるんだろうと凄くワクワクさせられます!
高橋先生の過去作品『いいひと』でも箱根駅伝のエピソードはありますが、今回描かれる箱根駅伝は一味違うものとなっています。
主人公は女子小学生
主人公は東京から箱根の小学校に転校してきた桜庭かなた。
綺麗なフォームで走るのに何故か足が遅く、仏頂面で口癖の様に「つまんない」と呟く謎の多い女子小学生です。
それが原因でクラスメイトからいじめを受ける様になります。
「つまんない」と言った理由
かなたの事を気に掛けるクラスメイトの男子・凪野はるとは自身の住む町を否定されたと思い
「東京がいいなら東京へ帰れ!」
と言ってしまいます。
しかし、かなたが「つまんない」と言ったのは町ではなく自分自身に対して。
「ひとの背中を追い抜くことが好き」
という性癖にも近い謎の趣味を持つかなたは、今の町では追い抜ける人が少ないと思っている自分をつまらなく感じていたのです。
「東京へ帰れ」とはるとに言われ、その通りに国道を走って東京を目指そうとします。
「向井出雲」との出会い
東京へ向かい走る夜道、かなたは時を同じくして走行中の向井出雲(むかいいずも)に出会いした。そしてその後、地元の駅伝で再会することになります。
市内の駅伝での出雲との再会
かなたはクラスメイトのいじめがあったものの、市内で開催される小学生の駅伝の代表選手になることを通じてわだかまりが無くなり一緒に走る仲間が出来ました。
そして駅伝当日、出雲と再会したかなたは目を輝かせながら
「きみの背中を抜いてみたい!」
と宣言し、周囲をざわつかせます。
それもその筈、出雲は関西で名の知れた選手だったのです。
「走る」ことは孤独だった自分との別離
かなたも出雲も家庭の都合で箱根で暮らしており、それぞれの孤独を抱えています。
二人にとって「走る」という行為は孤独を紛らわす手段でしかありませんでした。
本編においては
駅伝の後半区間は、自分一人で「自分はこのレースでどこにいるのか」を
常に考え 探し続け 走らなくてはならない。
と言われています。
しかし、かなたには「同じ駅伝チームで走る仲間」が出来たこと、そして出雲には「きみの背中を抜きたい」と言ってくれるかなたというライバルと出会えたことで孤独ではなくなったのです。
このレースが終わると中学生編が始まり完結へと向かうのですが、ラスト寸前のかなたの未来の描かれたシーンに感動して胸が熱くなります。
是非このシーンは皆さんの目で見届けて欲しいです。
『かなたかける』を読んで箱根駅伝を観戦したら、感動と情熱が何倍にも膨れ上がること間違いなしです!
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