『まんがタイムきらら』にて連載中している『ぎんしお少々』のコミックス第1巻が2021年7月27日に発売されました!
若鶏にこみ先生、おめでとうございます!
実は…………
✨✨ぎんしお少々①巻7月27日発売!✨✨
本当に出る証明のリンク→ https://t.co/8BxSPjcDKK
✨そして7月9日(本日)発売✨まんがタイムきららは✨
✨合同表紙や二話掲載、書き下ろしプレゼント✨
✨マジでカワイイあらすじページ!!!✨
…と盛り沢山で嬉しいです、本当によろしくね~ pic.twitter.com/2Kb1aoeQXG— 若鶏にこみ✨7/27ぎんしお①発売🧂 (@tori_nico2) July 9, 2021
本作は、時間の流れ方が魅力的な作品です。
物語の中心にいる少女・もゆるは、好きなものに猪突猛進な女の子。悪い子ではありませんが、言葉足らずな気質のせいで誤解されやすい性格です。
どこへ行くにもフィルムカメラを両手に握りしめて、感性の赴くままに風景を収める日々を過ごしているもゆる。そんな彼女はある日、覗いたレンズの向こう側で、思わず写真に収めたくなるような美少女・しろ(漢字では「銀」)と出会うのでした。
便利な世の中で、不便を楽しむ
本作の魅力は「不便」の中にあります。
そう思わせてくれたのは、フィルムカメラ。もゆるがいつも両手で大切そうに握りしめている、姉・まほろからの贈り物です。
文字通りフィルムをセットすることで撮影できるようになるフィルムカメラは、フィルムのセッティングを間違えたり、巻き上げを忘れたりすると、それだけ撮影に失敗してしまう繊細な機具です。
そして成功したかどうかは写真に現像しなければわからない、という気難しさがあります。読み始めたこと、スマホがあればワンタップで写真が撮影できる時代においてはなかなか不便なアイテムだな、と筆者は思ってしまいました。
pic.twitter.com/3t2nlCWxvU— 若鶏にこみ✨7/27ぎんしお①発売🧂 (@tori_nico2) September 14, 2020
しかしそんな不便さを、本作ではとあるセリフで表現しています。
開けてみるまで分からない 宝箱が作れるんだよ
豊かな考え方だなあ…と反省させられました。写真が撮れるのは当たり前で、いかに良い写真を撮れるか、という点が重要だと思い込んでいた筆者にとって、気づきを与えてくれた一言。ほかでもない、もゆるにカメラの世界を教えてくれたまほろから発せられたものでした。
便利な世の中だからこそ不便を楽しむ、その点に本作の豊かな魅力が詰められているのです。
人の心に「遅さ」が流れ込む
✨そんなこんなで本日はきらら発売日✨
🥄🧂ぎんしお第一話載ってます🥄🧂
✨✨センターカラーでうれしい✨✨
🥄女ミーツ女と!少々の!トイカメラ🧂
✨✨よろしくお願い致します✨✨ pic.twitter.com/RLnqE9UZQF— 若鶏にこみ✨7/27ぎんしお①発売🧂 (@tori_nico2) April 8, 2020
ガールミーツガールの部分も、本作の魅力的です。
もゆると出会ったしろは、不器用な女の子。特にコミュニケーションが得意ではありません。だからなのか、もゆるとの出会いは少しねじれていて「盗撮(いちおう合意は得ているので盗撮ではない)」がきっかけという衝撃的なものでした。
近い距離までグイグイくるもゆると、自分のペースを乱されたくないもの静かなしろ。この2人が不便なフィルムカメラを通じてどのように仲を深めていくのか、という点もオススメしたいポイント!
これは藤見銀 pic.twitter.com/e1TzpaJKPQ— 若鶏にこみ✨7/27ぎんしお①発売🧂 (@tori_nico2) November 4, 2020
また、しろにはすず(漢字では「鈴」)という双子の姉がいます。性格はしろと正反対。自撮りが得意で暇が苦手な女子高生です。
高校進学を機に双子は離ればなれの生活を送ることになるのですが…実は新居の隣に住んでいたのはまさかの人物・まほろ(もゆるの姉)。不思議な縁で4人は繋がるのでした。
離れているようで近さを感じるガールミーツガール。しろは強引なもゆるに変化をよぎなくされ、現代っ子だったすずは新天地で遅い時間の良さを知る。
カメラを通じて繋がる人間関係の面白さも、本作の魅力なのです。
どんな宝箱を開けるのだろう
これは塩原もゆる pic.twitter.com/zjF7fH8SF3— 若鶏にこみ✨7/27ぎんしお①発売🧂 (@tori_nico2) December 6, 2020
本作を読み終わった頃には、フィルムカメラ欲しい…とインターネットでカメラの情報を集めている筆者がいました。フィルムカメラが作り出す時間の流れや、まほろのセリフが筆者の心を刺激するせいなのです。
でも時間の流れが速い現代を生きるアナタなら、きっと同じように心を打たれるはず。
忙しい生活の中でふと立ち止まりたくなったとき、みなさんもこの1冊を手に取ってみてくださいね。