ひとりぼっちで恋をしてみた

田川とまた/著

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私の天然が人を傷つける『ひとりぼっちで恋をしてみた』 北海道を舞台に不器用なりに奮闘する少女の物語

ひとりぼっちで恋をしてみた

天然女子。突拍子もない発言や行動で周りを困らせることもありますが、どこか憎めないからこそみんなから愛される、そんなイメージがありますよね。

この物語の主人公はまさしく”天然女子”。だけど彼女はその天然さゆえに大好きな人を傷つけてしまいます。そんな自分自身に絶望した彼女は、人を傷つけないよう「大人になるため」に家出することを決意するのですが...。


ひとりぼっちで恋をしてみた(2) (ヤングマガジンコミックス)
田川とまた/著

自分の天然さが人を傷つける

ひとりぼっちで恋をしてみた

北海道に住む有紗はド天然な女子高生。雪に足を滑らせ転んだり、周りが予想だにしない発言で空気が固まるのは日常茶飯事。そんな彼女には好きな人がいます。それは、演劇部の顧問である豊崎先生。奥手な有紗は自分が描いた先生の絵を相手に妄想するだけで幸せなのです。

ですが、バレンタインデーに友達のお節介から、有紗の手作りチョコレートが先生の手に渡ってしまうことに...。必死で取り返そうとする有紗ですが、その最中に先生が長年片思いしていた人から送られてきたチョコレートを床に落としてしまいます。

ひとりぼっちで恋をしてみた

どうにかそのチョコレートを直そうと取り繕う有紗ですが、そのチョコレートの贈り主はなんと昨日亡くなったという取り返しないのつかない自体に...。

タイミングの悪さも否めないですが、有紗は身を持って実感します。

自分の天然さが人を傷つけるのだと。

ひとりぼっちで恋をしてみた

”大人”になるために家出をする


ひとりぼっちで恋をしてみた

自分の天然さで大好きな先生を傷つけてしまった有紗は、今まではみんなの優しさがあったら何とか取り繕えたていたのだと気付きます。

そんな彼女が出した結論は、”家出をして大人になる”こと。自分には人と違って足りない何かがある、それを補うために家出をします。

ですが、ここは北の大地・北海道。高校生でお金もない彼女が家出をするにはあまりにも過酷な環境です。序盤から先行き不安な家出を繰り広げる有紗ですが、凍死寸前のところを千晶に救われ一緒に住むことに。

ひとりぼっちで恋をしてみた

ぶっきらぼうだけれど温かい千晶は、自己嫌悪で潰れそうな有紗の心を少しずつ前向きにさせてくれます。お礼に千晶の喜ぶことがしたいと張り切る有紗ですが、彼女が頑張れば頑張るほどにあの天然が作用して後ろ目に出てしまう...。

ひとりぼっちで恋をしてみた

果たして、有紗のいう"大人"になれる日はくるのでしょうか?

彼女の家出はまだまだ続く

一番辛くて罪深いのは無意識に人を傷つけてしまうこと。そんな有紗を見ていると思わず心を痛めてしまい涙無しでは読めないシーンもあります。ですが、彼女の天然ゆえの突拍子もない発言や行動は誰かを救うことだってあるのです。

ひとりぼっちで恋をしてみた

ひとりぼっちで恋をしてみた』は、月刊ヤングマガジンで連載中で単行本は1〜2巻まで発売中です。

北海道の北見市を舞台に描かれた本作は、作者の田川とまた先生も同じく北見市在住。リアルな北見市の景色を描いた、不器用だけれど温かい物語『ひとりぼっちで恋をしてみた』をぜひご覧ください。


ひとりぼっちで恋をしてみた(2) (ヤングマガジンコミックス)
田川とまた/著


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