曽田正人先生による地域の安全を守る消防士の活躍を描いた物語『め組の大吾』。なんと21年振りに続編の連載がスタートしました！タイトルは『め組の大吾 救国のオレンジ』。今回は、まだ『め組の大吾』を読んでいない人やおさらいをしたい人のために、魅力をご紹介します！
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11月号。
消防レスキュー漫画！#め組の大吾#救国のオレンジ
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主人公、朝比奈大吾（あさひなだいご）は子どもの頃に火事に遭い、ある消防士に助けられたことをきっかけに消防士を志し、念願の消防士にることができました。大吾が配属された「めだかヶ浜出張所」は、通称｢め組｣と呼ばれていましたが、裏ではめったに出場しない、めでたい出張所と言われていることを知り、「はやく火事場に出たい！」と、所長と衝突します。
無鉄砲に現場への侵入を志願し、命からがら最初の任務を終え、現場の恐ろしさを知った大吾。一見、無謀な大吾の行動にドキドキ・ハラハラが止まらない作品です。
1995年～1999年にかけて週刊少年サンデーにて連載されており、2004 年には山田孝之さん主演でテレビドラマ化もしています。
消防士の出場、それは人命救助の最前線
消防士が出動するのは火事現場だけではありません。
逃走した危険動物の保護や、川に落ちた人や、高所から降りられなくなった人の救出といった言わば地域の安全を守る守護神のような存在です。常に死と隣り合わせの現場で、文字通り命を削って任務にあたる大吾が、人命救助を諦めたくない心と、自身が災害に巻き込まれる恐怖と葛藤する様に心が掻き乱されます。そこまで大吾を奮い立たせる理由はなんなのか？その理由が少しずつ明らかになっていきます。
熱いヤツ揃ってます
なんてこった… 「幸運」じゃ…なかった…！ 今まで、火が出なかったんじゃない、 出さなかったんだ…… このヒトたちが!!!!
わたしも、なりたいものがあるの。 学生時代、わたしもあなたたちみたいに もっと自分に素直になれたらね… でも、きっと遅くない。 あなたや、朝比奈くんに負けないように… 今から目指すの！わたしも… 本当にやりたいこと！ あなたみたいに!!!!
どちらかといえば、「何でもこなせる」というよりは、「これしかできない」「だから俺にはこれしかない」を地でいく彼ら。「これしかない」からこそ、その道を突き進み、いつの日か「これだけは他の誰にも負けない」ところまで到達してしまうのです。
主人公の大吾だけでなく、他のキャラクターもそれぞれの形で自分なりの信念を貫く姿が、熱気が立ち込める程に熱く描かれています。そんな熱いキャラクターが多いのも、曽田正人先生の作品ならではなんです。
現代の災害をどう描くのか？
防災大国、日本において消防士や特別救助隊、自衛隊の役割は益々重要になっています。自然災害が増えただけでなく、人との関わり方が変わりつつある現代社会だからこその、難しさが含まれているような気がします。
21年の時を超えて、現代の災害への向き合い方をどのような視点で描くのか。曽田正人先生が描く新たな熱き戦士たちの物語『め組の大吾 救国のオレンジ』は始まったばかり。
マガジンポケットで1話の試し読みができますので、ぜひお読みください。
