『よっけ家族』は、三重県で暮らす家族の日常を題材とした作品です。作者は、三重県在住の宇仁田ゆみ先生。全6巻完結済みで「まんがライフオリジナル」に掲載されていました。
発売中のまんがライフオリジナルに「よっけ家族」掲載されています。(8ページ)
三重県で暮らす家族のおはなし。https://t.co/IJYMEu8epu pic.twitter.com/kXaPHmr322— 宇仁田ゆみ (@unita_y) March 5, 2018
主人公の駿太郎が三重県への転勤をきっかけに妻・カズホの実家で同居し始めるところから、物語はスタート。大家族の日常に癒されるその理由と見どころに迫ります!
近年まれに見る大家族!
2人を待っていたのは、カズホの祖母、両親、兄一家(兄の幸一、妻・咲、3人の子どもたち・幸人&健人&ももか)の計8人。ここに駿太郎たちが加わり、10人家族の生活が始まります。
核家族化が進む近年ではめずらしい三世代同居の大家族なんて、実在したらテレビで取り上げられそうな家族構成です。
食卓に並ぶ料理のボリュームやお弁当の数、尋常でない洗濯物の量など、大家族ならではの描写をリアルに感じられるのもこの作品のポイント。筆者は大家族育ちではないものの、ずっと帰れていない自分の実家を思い出しました。
読者と一緒に年を取り、成長する子どもたち
このマンガの見どころのひとつに、子どもたちの成長があります。
キャラクターが年を取らないマンガもありますが、『よっけ家族』は雑誌連載中の現実時間の流れとともに、子どもたちが成長していきます。
初登場時に小学生だったはずの子がもう中学生に?え、この前高校受験したと思ったらもう大学受験?!と、マンガを読みながら親戚の子の成長を見守る気持ちになり「そりゃ私も年を取るわけよ…」とぼやきたくなります。
「よっけ家族」(全6巻)の裏表紙はこどもたちの成長の様子をえがいています。だいたい1年ずつ時が流れています。(1/2) pic.twitter.com/Ky7gpK6TPg— 宇仁田ゆみ (@unita_y) March 21, 2020
ふとしたやりとりが育児の参考に
作中でぜひ注目してほしいのが、思いやりのある言動の数々。ひとつだけ、筆者が「ハッと」させられたシーンを紹介します。
幸人の期末テストの成績を見て顔をしかめる幸一と咲。その様子を見た弟の健人が「兄ちゃん、頭が悪いん?」と聞きます。その時に咲が言ったのが
頭ちゃうの、成績が悪いの
もしここで健人の言葉を肯定してしまうと、幸人が「自分は頭が悪いんだ」と思い込んでしまい、今後の成長の芽を摘んでしまいかねません。しかし、「成績が悪い」と言うことで、今後成長する可能性を十二分に残していると言えます。
このようなさりげなく思いやりのある言動は、育児の参考にもなります。
「忙しくて読む暇がない」という人にこそ読んでほしい!
『よっけ家族』は1話8ページと短い中にもぎゅっと日常の幸せが詰まっています。1話だけ読んでも癒し効果バツグンなので、日々仕事や育児で忙殺されている人にこそおすすめです。
疲れた時にこそ『よっけ家族』が効きます!
宇仁田ゆみ先生の新連載がKADOKAWAのコミックウォーカーで隔月連載で始まりました!よければこちらもお読みください!
本記事は、2021年度4月にアルのライターとして加入した新人の皆様の最初の記事をGWに一挙公開する「Golden Rookie Week企画」の一本として掲載されています。ニューカマー達の活躍を今後も見守ってあげて下さい!