インスタントライフ

江戸川治 / 著

もしも死者が3分だけ蘇るとしたら...『インスタントライフ』最終巻発売!生と死の間で揺れ動く人間ドラマを見届けて

もしも死者が3分だけ蘇るとしたら、あなただったらどうしますか?

そんな「3分間だけ生き返る」という奇跡の現象を通して、生と死の間で揺れ動く人々のドラマを描いた『インスタントライフ』。

蘇った3分間の命が紡ぐ、想像もしないような感動や驚き、悲しみといった衝撃的なストーリー展開が本作の魅力。また、各話ごとに主人公が変わるオムニバス形式で進行するため、読み進めていくうちにきっとあなたの心を揺さぶる物語に出会えるはずです。

そんなインスタントライフ』の最終巻である3巻が本日12月9日に発売されました。今回は、3巻に収録されているお話の中でも特に大きな話題を呼んだ12話「あんなひどいこと」と14話「いじめ」の見どころ、そして作者の江戸川治先生に伺った制作秘話をご紹介します!

インスタントライフ 3巻(完) (バンチコミックス)
江戸川治/著

友だちに謝りたい...12話「あんなひどいこと」

主人公は、同級生が交通事故で亡くなったという知らせを聞いて顔を曇らせるこちらの少年。

菊池さんは彼の同級生であり幼馴染。昔は仲が良かったけれど、成長するにつれて顔を合わせるたびに口喧嘩をするようになってしまった2人。

ある日「あんなひどいこと」をしてしまった主人公は、明日になったら菊池さんに謝ろうと決意するのですが彼女は交通事故で帰らぬ人に。そこで主人公は、インスタントライフと名乗る不思議な力で死者を3分だけ蘇らせる青年・闇市と、助手である女子高生・石橋乙女の元を訪れるのですが、彼が菊池さんに謝りたいこととは...?

2人の過去と現在が交錯しながら進む12話。終盤に近づくにつれて明らかになる、2人の物語と菊池さんの隠された想いに涙が止まりません。

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許さないのは誰?...14話「いじめ」

タイトル通り14話のテーマは「いじめ」。いじめを苦に自殺した同級生からの呪いに怯える彼女たちは、インスタントライフを頼り自殺した同級生に謝ろうと試みます。

なんと、冒頭の不気味な印象とは打って変わり、自分をいじめていた彼女たちを許すというのですが...。

彼女たちを許した本当の理由、そして、これから彼女たちを待ち受ける本当の恐怖とは...?

いじめが生み出す怒りと悲しみ、終わらない復讐。江戸川治先生の巧みなストーリー展開によって、その恐怖と恐ろしさがダイレクトに伝わってきます。

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江戸川治先生が語る、物語の着想と3巻の見どころ

ーー3巻の発売おめでとうございます!虐待やいじめといった社会問題をテーマに、予想外過ぎるストーリー展開で読者を魅了する『インスタントライフ』ですが、各話を構想されるときは、なにから着想を得ることが多いですか?

YouTubeの動画やフリーゲーム、音楽。あとは、実際に起きた事件から着想を得ることが多いです。

ーー3巻の中で一番お気に入りの話がありましたら教えてください。

第15話「いつもの橋で待ち合わせ」という話が気に入っています。

ーー12話「あんなひどいこと」と14話「いじめ」は公開時には特に大きな話題を呼びました。それぞれのみどころ、こだわったシーンを教えてください。

12話「あんなひどいこと」は、最初の方で"あんなひどいこと..."と、とにかく不穏な雰囲気に見せるところにこだわりました。14話「いじめ」はラストシーンに注目してほしいですね!

3分間の命の物語を見届けて

インスタントライフ』3巻では、死者を3分だけ蘇らせる青年・闇市の助手である女子高生・石橋乙女の過去も明かされます。儚くも切ない3分間の命の物語、その結末を見届けてください。

また、江戸川治先生が生み出す、予想を裏切る衝撃のストーリー展開をもっと味わいたいあなたは、江戸川治先生がTwitterに投稿している読切りマンガもぜひチェックしてみてくださいね!

その手紙を書いているのは...?

ずっと探している人

お隣りさんの正体は...

妖怪と幽霊の少年が恐いもの

OGP及び記事内の画像は、新潮社と江戸川治先生の許諾の元掲載してあります。快く許諾していただきまことにありがとうございます。またインタビューにも快くお答えいただきありがとうございました
©江戸川治/新潮社