『エンゼルバンク』思い悩む社会人のための必読書。起業家のバイブルから仕事のやり方を見直して独立へ！

三田紀房先生の『エンゼルバンク』は、仕事の基本や起業のポイントなどが学べる社会人のためのビジネスマンガです。

今回はビジネスパーソンとして成果を出し、独立を目指す人のために「自分を見直す」「仕事のやり方を見直す」「独立の準備を始める」の３つのポイントをご紹介します！

エンゼルバンクドラゴン桜外伝

三田紀房/著

エンゼルバンク　ドラゴン桜外伝（１） (モーニングコミックス)

三田紀房/著

1. 自分自身を見つめ直そう

まず、自分自身のことを冷静に評価してみましょう。自分の価値を決めるのは自分ではなくて「相場」です。年齢が高くなるほど転職市場では価値がゼロになってしまうんですね。作中では、30歳を過ぎたらこれまで自分が培ってきたことの「利息」で暮らせというアドバイスがあります。

これまで頑張ってきたこと、自分はこういうことが人より得意かも、こんなことが好きかも、というのを改めて思い返してみてください。

業績が上がらないと特別な対策をしないと！と思ってしまうことがあります。

でも、電話をすぐに取ったり、メールの返信を素早く丁寧にしたり、「当たり前のことが当たり前にできる」っていうのが実は一番大切なことです。「普通」のことをちゃんとやるだけで、普通以上の成果を得ることができます。

今、自分が「働いている会社」のことをなんと呼んでいますか？

「うちの会社」と自然に言っている場合には当事者意識があります。「この会社」って呼んでる時はちょっと距離がありますよね。自分にとって、今の会社はどんな存在でしょう？

人の悩みのほとんどは人間関係だと言われることがあります。仕事って毎日するものだから、誰と働くかってとても大事ですよね。円滑な人間関係を築けている人は仕事ができる人です。今、自分は楽しく働けていますか？

2. 仕事のしかたを見直そう

面倒なことってやりたくないですよね。みんながやりたがらないからこそ、面倒なことの先に大きな成果が眠っています。面倒なことを見つけたら積極的にやってみましょう！

生活するにはお金を稼がないといけないので、焦ってしまうこともあるのですが、小さく儲けることを考えすぎず、自分に信用を貯めることを考えてみましょう。「信頼の連鎖」が仕事をつくります。
仕事は信頼から生まれます。自分に信用が貯まっていれば、独立する時にも助けになりそうですよね！

「常識」というのは、人によって違うんですね。気をつけないと自分の常識を基準にして、「普通はこうするだろ」とほかの人を責めてしまいそうです。常識は人によって違うと考え、２人並んだらレジを手伝うなど、誰もが分かる基準をつくると仕事はスムーズになります。
みんなが働きやすい「システム」をつくる視点をもてるといいですね！

一社員でも経営者視点をもって会社全体の利益を考えた動きをしなければ…！とつい考えてしまいそうですが、会社のためではなく、自分のために働いてみましょう。この仕事で自分にどんな経験やスキルが得られるのか、もらったお給料で何をしたいのか。

今の仕事は自分にとってどんなプラスがありますか？たとえば人を育てる経験ができたり、自分を指名してくれる人が増えたりしてるでしょうか。

3. 独立の準備を始める

マンガの主人公ってだいたい壮大な夢を持っていることが多いですよね。「天下統一」だったり「海賊王になる！」だったり。無謀に思えるような「夢」には、人を惹きつける吸引力がありますよね！

規模にもよりますが、今後独立して人を使う立場になってみたいと思った時には、夢をもつことも必要です。大きな夢をもつ人のもとに人は集まってくるのですから。

悪いニュースは聞きたくないもの。自分の事業を考える時にはつい、自分に都合のいい話ばかり聞きたくなります。ですが、都合の悪い情報を客観的に集め、失敗を想定することも今後、独立を考える上ではとても大事です。

頭では分かってるけど、気持ち的にはやりたくない…。そういうことってありますよね。人間は理論よりも感情で動く生き物です。だからこそ経営する立場になった時には、感情を動かす発信源となるべきなんです。発信源として、うちの会社はこういうことを大事にしているよ！というのを、社員みんなに浸透するまで伝えられると、会社全体がいいムードで動きます。