鎌倉にある架空の町「豆粒町」に住むオチビサンと、そのお友達のほっこりした日常を描く『オチビサン』。その最終巻の10巻が、2021年6月18日に発売となります!
その発売を記念して、安野モヨコ先生の旦那さまである庵野秀明監督が代表を務めるアニメスタジオのスタジオカラーが『オチビサン』の短編ムービーを製作!
カラーのCGチームが制作したというこちらの映像。どうりて、森の奥行きがすごく、カメラワークも本格的なわけです…!
爽やかな森の中で、かくれんぼをするオチビサンたち。優しいテイストのハイクオリティーなアニメーションは、何度もループして観ていたい癒やしの映像です。
映像に寄せられた安野先生のコメントを読むと、映像の奥行きに、さなにイマジネーションの奥行きが加わり、より一層楽しめます。
安野モヨコより『オチビサン』ムービー制作によせて pic.twitter.com/ZAXxIrbZnX— 安野モヨコ (@anno_moyoco) June 16, 2021
『オチビサン』とは
舞台は鎌倉のどこかにある小さな町、豆粒町。オチビサンと仲間たちが、四季を全身で楽しみながら過ごす様子が描かれた、ゆったりとした時が流れる癒やしのマンガ、『オチビサン』。読んでいると、心が穏やかにほぐれていくような気持ちになる作品です。
すごい手法で描かれている『オチビサン』
最近はデジタル着彩の作品が多い中、この『オチビサン』はとんでもなく手間暇がかかる手法で描かれています。それは、切り抜いた型紙を用いてスポンジで着彩する「ポショワール」という技法。
まず、安野先生が下絵を描き、ペン入れをする。
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次に、コピックというカラーペンで、版画で着彩をするための指針となる「下塗り」をする。
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最終的にスタンプで着彩するために「下塗り」をもとに同じ色の版に色分けをし、カッターでカットし版を作る。(10枚以上に及ぶことも…!)
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スタンプで一版ずつ色をつけて完成…!!
オチビサンの着彩風景の一部をお見せします💫この続きはオチビサンのinstagramにて〜👉https://t.co/nfPJaxuff2
公開は24時間限定です!担当編集(まりも) pic.twitter.com/wnEbJvQvWT— 安野モヨコ (@anno_moyoco) March 16, 2018
今日も暑いですね☀️新緑が綺麗な季節になってきました〜!
来週月曜のAERAに掲載するオチビサン製作中の動画。
いつも紙版画に使っているのは、普通のトレーシングペーパーです。担当編集(まりも) pic.twitter.com/GykEaLNcR4— 安野モヨコ (@anno_moyoco) April 21, 2018
こんな大変な手作業を、連載が続いた12年間もの期間続けられていたとは、畏怖の念すら感じます…凄すぎる…!!
7月には釧路で開催予定の安野モヨコ展ANNORMALでは、そんな版画の風合いが手にとるように分かる原画も展示されているはず。お近くの方は、ぜひ足をお運びください!
最新の10巻には、さまざまな特典が!
2021年6月18日発売の10巻を書店で購入すると、こんな安野先生描きおろしの白黒ペーパーがついてくるとのこと!※お近くの書店で配布されるか、ご確認の上お買い求めください。
さらに公式ストアでは、全巻購入すると、オチビのシルエットをかたどったブックマークがプレゼントでついてくるキャンペーン中です。
2019年に画業30周年を迎えてもなお、精力的にさまざまなジャンルの作品を生み出してくれる安野モヨコ先生、そしてその活躍をバックアップする夫・庵野秀明監督…!そんなおふたりの活躍、今後もますます楽しみです!!