2021年5月16日『カイニスの金の鳥』最終巻の4巻が発売されました!
『カイニスの金の鳥』最終4巻発売です
よろしくお願いします!https://t.co/SyAnqadOiq pic.twitter.com/gyhG6zprRe— 秦和生🕊4巻5/16発売 (@hatakazuki5) May 16, 2021
『カイニスの金の鳥』について
『カイニスの金の鳥』は19世紀初頭のイギリスに住む文才がある女性・リアが主人公の作品です。
【カイニス小話/その1】
年代について。
ヴィクトリア朝に入ると産業革命の盛り上がりの影響もあって社会がどんどん変わっていきます。カイニスの年代はそれでもまだ18世紀の残り香が十分な雰囲気がします。#カイニス小話 pic.twitter.com/H45mNqQ0wU— 秦和生🕊4巻5/16発売 (@hatakazuki5) September 29, 2019
「女性は優れた本を読み書き出来るわけがない」という男尊女卑の風潮から、男性のペンネーム「アラン・ウェッジウッド」名義で小説を執筆し、いずれ評価され有名になった後に自分の本当の身分を公表し世間に自分の才能を知らしめようと考えていました。
そして書籍化の声を掛けてくれた出版社があるロンドンで活動するため、男装して男性作家「アラン・ウェッジウッド」としての生活を始めることを決意。
タイトルは女性から男性に生まれ変わったギリシャ神話の登場人物・カイネウスが由来になっており、まさにリアの状況を表しているのが分かります。
1~3巻の展開
ロンドンの出版社を訪れたリアは、そこで同じく作家の男性・マイルズ・キーツと出会いそこから様々な人物との交流を深めていきます。
背景ばっかり描いてて人間描きたくなったので休憩😴
前回の8話はカイニスでは初めて次回への引きなしで終わらせました。マイルズ編をスッキリ終わらせたくてそうなりました。次の9話は10月10日更新予定です!
コミックスの続きが読めますので、連載も読んでみてください~!https://t.co/CySeJKpoVZ pic.twitter.com/mMBIORLxpP— 秦和生🕊4巻5/16発売 (@hatakazuki5) October 3, 2019
リアが心中に抱えるわだかまりや生きづらさがあるのと同じように、マイルズ達にも事情があることを知っていくのです。
また、実在する当時の作家をモデルにしたキャラも登場するので、当時の雰囲気を知ることが出来ます。
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4巻レビュー
リアの正体に気付きながらも態度を変えることなく彼女自身の素晴らしさに敬意を表していたマイルズ。その後リアとの関係が異性としても更に前向きに変化していく展開が静かで優しい雰囲気で描かれ、心地の良い読後感を覚える締めくくりでした。
『カイニスの金の鳥』は2/14で2周年でした!長かったような、あっという間だったような。応援いただいたおかげで続けられました!いつもありがとうございます! pic.twitter.com/1tWiC2OuVD— 秦和生🕊4巻5/16発売 (@hatakazuki5) February 14, 2021
作品全体を通し、リアは男性に対して肩肘を張る様な態度ではなく、時代故の風潮に諦めの気持ちを抱きながらも客観的かつ冷静に現実を捉えて成長していく様子が魅力的に描かれています。
歴史と文化の波に穏やかに抵抗しながら「自分」という一歩を踏み出す姿が逞しく素晴らしい作品でした。
物語はまだ続く
単行本としては4巻で完結となった本作ですが、続編である『カイニスの金の鳥 それから』をkindleで秦和生先生ご自身が発表しています。(kindleunlimitedでも読むことが出来ます)
今後もリアの物語が読めますのでこちらも要チェックです!
▼第1話試し読み
男装して小説家になるイギリスの少女の話(1/10) pic.twitter.com/V3JiDWmDZ1— 秦和生🕊4巻5/16発売 (@hatakazuki5) September 11, 2020