1981年の連載開始から40周年を迎え、今も尚最高潮の盛り上がりを見せているサッカーマンガの金字塔『キャプテン翼』。
本記事では『キャプテン翼』40周年スピンオフ第8弾と称して、作中随一の人気キャラである空手キーパー若島津健の魅力に迫ります。
守備の最後の砦であるGK(ゴールキーパー)でありながら攻撃的なプレースタイルを見せ、時にはFW(フォワード)としてプレーすることもあるハイブリットプレーヤーです。
そしてサッカーと全く異なる競技である空手の技を取り入れたプレーが彼の真骨頂です。
キャプテンと慕う日向小次郎を長年に渡り支え続けた男、若島津健。GKとFWと空手家という3つの異なる分野を掛け合わせ、独自の進化を遂げたオンリーワンプレーヤー若島津健の魅力を本記事で存分に感じてくださいね!
若島津健の魅力「空手×サッカー併せ技編」
最初にご紹介するのは若島津健を空手キーパーたらしめている、空手技を応用したディフェンス技の数々です。度肝を抜くプレーの連続に、ファンになること間違いなしです。
正拳ディフェンス
空手の正拳突きの要領で拳を握り相手のシュートを弾く大技。シュートも相手選手の心も砕く技です。
三角飛び
空手技の三角飛びをサッカーに応用した最高難易度の大技。たとえ逆を突かれたとしても、どっこい彼にはこの技があります。
手刀ディフェンス
パンチングでは届かないシュートを必殺の手刀でリーチを伸ばし弾く、空手の経験が無ければ指を持っていかれる難易度の高いセービング技です。
後ろ蹴り
小学6年生当時の若島津がとっさに放った大技。小学校に入る前から空手を習ってきた彼ならではの、その体に染み付いた空手DNAが超反応した瞬間です。
変幻次元蹴り
この奥義を習得し見事五段に昇格した若島津。サッカーでも空手でも極みの域に到達した男を筆者は他に知りません。
若島津健の魅力「セリフ編」
若島津健の魅力はプレーだけに留まりません。孤高のポジションGK故に、一本気な性格である若島津の魂の言葉に心を揺さぶられてください。
若林と同じタイプのGKにはならない
同世代のライバル、若林源三と同じタイプのGKには絶対にならないと誓う若島津。たった1つしかないGKというポジション争いに勝利すべく、己の道を突き進む決意の程が滲み出るシーンです。
俺たちは絶対優勝すると誓ったはずだぜ!
日向小次郎、そしてチームメイトを最後尾から鼓舞する若島津。優勝を誓い合ったメンバーとの絆の強さを感じます。
みんなを裏切るのはおれだけでいい
母親の医療費を捻出する為にJリーグのチームと契約しようとする日向を引き止める若島津。
同期の中で1人既にJリーグのチームに加入していた若島津が、自分の移籍金を使ってくれと通帳と印鑑を渡すシーンでのその言葉に、日向への想いの強さが溢れています。
よくここまで成長したな
若堂流空手道場の後継者である若島津。後輩である新田の成長に喜びを感じつつも孤高の空手家としての面構えを見せる、それは正に師匠の風格です。
若島津健の魅力「行動編」
最後は若島津の男気がひしひしと伝わる行動編です。空手キーパーの劇的な行動に目が釘付けになることでしょう。
FWとして登場
フィールドプレーヤーとして登場し、会場の度肝を抜く若島津。実はオリンピック代表を率いる吉良監督には小学生時代から若島津FW起用の構想があったそうです。
噛ませ犬ではない宣言
自分は若林源三の控えキーパーじゃない!という若島津のプライドが爆発し、机を真っ二つに叩き割るシーン。噛ませ犬には甘んじないという決意の強さが垣間見えます。
目上の人への礼儀
自分が犯した悲を認め、しっかりと頭を下げることのできる漢、若島津の人間力が伺える瞬間。
お土産として登場
日向小次郎のとっておきのお土産として登場する若島津。その鮮度は最高潮です。
子犬を命がけで助ける
子犬を助ける為に、自らの命を顧みず道路に果敢に飛び出す若島津。怪我をも厭わないその姿勢に惚れてしまいます。
若島津健、ここにあり
同い年にSGGK(スーパーグレートゴールキーパー)の異名を誇る、日本が産んだ最高の逸材若林源三が存在する中、自分だけのオリジナルの武器を磨き続けオンリーワンの存在感を放つ空手キーパー若島津健。
彼の活躍なくして、日本の躍進はありえません。空手というルーツに、FWとしての能力まで開花させ、GKとしても最高のパフォーマンスを見せ続けてくれる若島津健の今後の更なる活躍に期待しましょう!