2015年に綾野剛さん主演でドラマ化もされた『コウノドリ』。児童養護施設で育った鴻鳥(こうのとり)サクラという産婦人科医を主人公にした医療ドラマです。サクラは医者と掛け持ちでピアニストをやっているのですが、病院からの呼び出し次第で、演奏が短くなってしまうという設定もおもしろいです!
天才ピアニストの正体は産婦人科医!?
正体不明の大人気ピアニスト「ベイビー」。彼のステージは気まぐれで、長く演奏することもあれば、10分程度であっという間に演奏を終えて帰ってしまうこともあります。
実は、この天才ピアニストの正体は産婦人科医の鴻鳥サクラ。しかし、病院ではそのことは知られていません。
正解のない選択
出産は子どもだけのことではなく、母体にも大きな影響を与えます。自然のこととはいえ、100%安全とは言い切れないのが出産なのです。
子どもに障がいが残る可能性があり、母体も危険にさらす可能性がある。そういったリスクを負っても子どもを産むか産まないか、決断するのは患者さんとご家族です。
治療をするかしないか、どちらの命を優先するか。もともと正解がない選択なだけに、医師の説明の仕方によっては、大きく選択が変わる可能性もあると思うのです。
それがリスクを伴う決断であったとしても、患者さんの選択をなるべく尊重しようとするのがサクラです。ですが、リスクのこともちゃんと伝えます。出産は一度で終わりなわけではありません。患者さんの年齢や状況など、さまざまな情報をもとに、家族にとって何が一番いい選択かを一緒に考えるのが医療者のお仕事です。
違う決断をしていたらどうなってたんだろう、って悩むことはあるかもしれませんが、それは医療者の側も同じ。悩み抜いたことが、次の命に繋がるといいなって思います。
中絶を望む女性はいない
ある日、望まぬ妊娠をしてしまった高校生の女の子が病院にやってきます。未成年同士のカップルの場合、中絶には両方の両親の同意が必要になります。
中絶にはさまざまな議論が伴いますが、忘れてはいけないのは喜んで受ける女性はいないということ。
中絶の後、罪の意識に苛まれて続けてしまう女性たちもいます。
中絶に関わる人は多かれ少なかれ、心や体を傷つけてしまうと思うので、その気持ちを癒しつつ、社会みんなで傷つく人を減らすことができると素敵ですよね。
産まれてきた子どもたちに「おめでとう」
改めて考えると出産って本当に大変。生れてくる子どもたちにとっても大仕事です。
産まれてくるすべての赤ちゃんたちにおめでとうです!
それと、十月十日も命を育て上げ、大変な思いをして産んでくれるお母さんたちにも感謝です!
出産にはたくさんの助成制度がある
妊娠・出産は病気ではないので、健康保険の適用はできませんが、多くの助成制度が存在します。出産後も育児の助成制度が自治体ごとにいろいろとあります。妊娠が分かった時にはぜひ調べてみてください!
初めての出産のときには特に、いろいろ心配なこともあると思います。相談できるところも自治体の窓口や病院などあちこちにあるので、困ったことがあれば抱え込まず、気軽に悩みを打ち明けてみてくださいね!