シャングリラ・フロンティア

硬梨菜 / 原著 不二涼介 / 著

『シャングリラ・フロンティア』ゲーマーこそハマる!ゲーム好きの視点から見た3つの魅力

シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~』は2020年7月15日から「週刊少年マガジン」で連載されている、日本最大級の小説投稿サイト「小説家になろう」で大人気の同タイトル作品のコミカライズ作品です。

このマンガは、とても良作とは言えないクソゲーをこよなく愛する凄腕ゲーマー・サンラクが、その対極の存在である登録者3000万人の神ゲー「シャングリラ・フロンティア」に挑み、攻略していくストーリーとなっています。

大人気小説のコミカライズ版なのでストーリーが面白いのは言うまでもありませんが、今回の記事ではその「シャングリラ・フロンティア」が神ゲーたる所以である、ゲームの中身やシナリオ、システムなどに注目してみました。

マンガ好きの方はもちろん、ゲーム好きの方も楽しめるマンガとなっています!

魅力#1 実際のゲーム並みの本格的なゲームシステム

この「シャングリラ・フロンティア」にはキャラメイクから始まり戦闘スタイルが異なる職業の選択、レベルアップ時のステータスの割り振りや特定の行動によるスキルの習得など、最近のゲームではもはや王道ともいえるシステムが導入されています。

オンラインゲームにおいて職業やステータスの割り振りは最もプレイヤーの個性が出るところですよね。

ちなみに主人公サンラクは「傭兵(二刀流)」になったもののキャラメイク時に武器以外の初期装備を売ってお金に変えたので、耐久力は捨てて「スタミナ」や「敏捷」、そして「幸運」にステータスを割いています。

アタッカー気質な方はよりサンラクのプレイに自分を重ねてゲームの世界観を楽しむことができるかもしれませんよ。

魅力#2 レベル差度外視の理不尽な強敵とのエンカウント

どうやらこのゲームでは目標とするモンスターは存在するものの決まったルートがある訳ではないようで、最初から自由なタイミングで次のエリアに行くためのボスと戦えたりします。

こういったシステムでは今のレベルでもギリギリ倒せるのか、何か策を講じなければいけないのか、それとも今は倒すことを諦めて強くなってから再戦するかを考えるのが醍醐味でもありますよね。

実際にサンラクは初期位置の森でレベルをあげた後、「最初の街」には寄らずに格上のボスと戦っていました。

ただ、これまでに数々のクソゲーをクリアしてきた彼はどんな強敵にも手にした武器とスキルを駆使して果敢に挑んでいくので、ゲームのボスに挑むときのあのドキドキ感を何度も体感させてくれます。

魅力#3 未だ誰もクリアしていないモンスターやストーリーの数々

「世界の開拓」がテーマであるこのゲームには、サービス開始から1年たった今でも誰も討伐できていない7体のユニークモンスターや未知なるサイドクエストがいくつも用意されています。

今ではネットで検索すればゲームの攻略情報なんていくらでも出てきますが、効率が悪くてもそれを見ずに自分の手で探り探り冒険したり、モンスターの倒し方を試行錯誤したりするのも楽しいんですよね。

そしてサンラクはクソゲー好きゆえに一般プレイヤーが通らないルートでゲームを攻略していることがきっかけで、それらのレア要素に次々と出会っていきます。

あのよくわからない場所に足を踏み入れたときの不安感と、「今から何が起こるんだろう」という期待感を、彼のプレイを通して味わってみてください。

初めて新しいゲームをプレイするときのワクワク感を思い出させてくれる

ゲームを題材にしたマンガは数多くありますが、オリジナリティがあればあるほど最初にシステムを理解するのが難しいといった傾向にあります。

その点この『シャングリラ・フロンティア』では王道なオンラインゲームを題材にしているので、ソシャゲをやったことがある人であれば難なくシステムを理解できると思いますよ。

もちろんストーリーも面白いですし、ボスとのバトルは緊張感と迫力もあるので、少年マンガが好きな方にはジャンルを問わずオススメできます。

またサンラクのプレイを見ているとYouTubeで凄腕ゲームプレイヤーの初見実況プレイを見ているような感覚にもなれるので、ゲーム好きの方にもオススメですね。

はたして、「シャングリラ・フロンティア」をクリアした先には一体何が待っているのでしょうか?

まだゲームを始めたばかりのサンラクと一緒に、この神ゲーを楽しんでいきましょう。

神ゲー、ここに降臨!

シャングリラ・フロンティア ~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~(1) (週刊少年マガジンコミックス)
硬梨菜/著,不二涼介/著