スノウボールアース

辻次夕日郎 / 著

『スノウボールアース』第1集発売!巨大ロボット物の歴史に新しい風が吹く!凍てつく大地で紡がれる少年の成長譚

月刊!スピリッツに第1話が掲載されるや否や「とんでもない連載が始まった!」と話題をさらった辻次夕日郎先生が描くアツいSF作品『スノウボールアース』。

地球の存亡を賭け、パイロット「鉄男」・巨大ロボ「ユキオ」のコンビが銀河怪獣と闘い続ける…といった王道のストーリーながら、読者の想像を気持ちよく裏切る展開の数々に度肝を抜かれました。

壮大なストーリーの中心にあるのは、主人公・鉄男を通して描かれる「友情」「人間関係」といった身近なテーマ。滅亡寸前の世界で、彼は「真の友」と出会うため歩き始めます。

そんな『スノウボールアース』第1集が、2021年7月30日に発売となりました!

なんと!帯には「エヴァンゲリオン」シリーズ庵野秀明氏からコメントが。

『巨大ロボット物』が正しく強く面白く継承されている作品

と称賛の声が寄せられています。

ロボット作品に長く携わられてきた庵野秀明氏を唸らせた『スノウボールアース』とはどんな物語なのか。

絶対零度の大地があなたの心を熱くする。『スノウボールアース』の世界をご紹介します!

本レビュー記事では最大限の配慮は行っておりますが『スノウボールアース』第一集のネタバレと判断出来る可能性を持つ表現が含まれます。

庵野秀明氏も称賛!『スノウボールアース』

『スノウボールアース』は、パイロットの鉄男と巨大ロボット「ユキオ」の友情冒険を描いた近未来SFサバイバルコミックです。

ユキオと共に、幼い頃から「救世主」として世界を守り続けてきた鉄男。戦いばかりの毎日に身を置き続けたため、人間関係の構築が苦手なまま成長してしまいました。

銀河怪獣との戦いもいよいよ最終局面を迎え、地球に戻れば平穏な毎日が待っているはず…でしたが、まさかの苦戦で窮地に立たされます!


そこで2人が選んだのは、怪獣たちを殲滅させる自爆の道

しかし鉄男を死なせたくないユキオは、最期の力を振り絞り別れを告げるのでした

えっ!ユキオはここでさよならなの!?1話を読み終えたあと、言いようのない喪失感が読者を包み込みます。

挙げ句の果てに、戻るはずの地球は凍りついてしまっていて…

凡百の作品ならこれが最終回とも言える怒濤の1話の〆ですが、鉄男の物語はここから幕を開けるのです!

⛄『スノウボールアース』第1話試し読みはこちらから

友達・兄弟・相棒 不思議な関係性の鉄男とユキオ

『スノウボールアース』を語るうえで避けては通れないのが、鉄男とユキオの絆です。

ユキオはもともと、怪獣退治の爆弾として製造されたロボットでした。そんなユキオに乗り込み、自爆するだけではないユキオの存在価値を証明してみせたのが鉄男だったのです。

友達の輪に馴染むことができず、所在を欠いていた鉄男は、生きる場所を与えられないユキオを放っておけなかったのかもしれません。

パイロットとロボットという関係が、ただの立ち位置だけでなく、お互いを思い合う者同士として描かれているところが魅力的です

そんなユキオの願いは「鉄男が友達をたくさん作ること」。ユキオがいればいい!と友達作りを諦めていた鉄男を心配していました。

ユキオの願いを胸に、鉄男は「真の友」と出会うため凍てつく大地を踏みしめます。

襲いくる銀河怪獣 そして…

鉄男が辿り着いたのは、真っ白な雪に覆われた氷河期状態の地球。そこで生き残った人類は、一丸となって力強く生きていました。

しかし、なおも襲いかかる銀河怪獣の脅威。今度こそ鉄男は地球を救うことはできるのか

そしてピンチの鉄男の前に現れた、この雪玉のようなシルエットは!?もしかして!?

わくわくの続きはぜひ単行本でお確かめください!

「友達を作りたい」 その無垢な願いのために

ジェットコースターのような展開の中、心をえぐるエモさがしんしんと降り積もる『スノウボールアース』。

友達を作りたい。大人になり、いつしかそう願わなくてもいい環境に身を置きつづけた私たちに、無垢な気持ちとちょっぴり苦い「あの頃」を思い出させてくれます。

なぜ地球は凍りついてしまったのか銀河怪獣とは何者なのか

数々の謎とともに鉄男の成長にが楽しみな『スノウボールアース』は、月刊!スピリッツで大好評連載中です。7月27日発売号には、作者・辻次夕日郎先生とゆうきまさみ先生の対談も掲載されています。

この夏は、月スピで、単行本で、『スノウボールアース』の世界をご堪能ください!

PVもめちゃくちゃかっこいいから見て!

スノウボールアース(1) (ビッグコミックス)
辻次夕日郎/著

OGP及び記事内画像は月刊!スピリッツ編集部の許諾の元掲載おります。快く許諾していただきありがとうございました。
(C)辻次夕日郎/小学館