テスラノート

三宮宏太 / 漫画 西田征史 / 原作 久保忠佳 / 原作

『テスラノート』天才科学者ニコラ・テスラの全ての発明が封じ込められた”水晶”を巡るスパイアクション!

西田征史先生、久保忠佳先生原作、三宮宏太先生マンガの『テスラノート』は、トーマス・エジソンと同時代を生きた科学者ニコラ・テスラが遺した「テスラの欠片」を巡る諜報員たちの活躍を描くアクションSFです。

2021年10月からは『テスラノート』のアニメオンエアも決定しています!

ニコラ・テスラとは?

テスラといえば、イーロン・マスク氏がCEOを務める電気自動車企業テスラ(Tesla)が有名ですが、テスラ社の社名の由来になっているのが科学者ニコラ・テスラです。ニコラ・テスラは1856年クロアチア生まれの科学者で、交流電流、ラジオ、蛍光灯、無線トランスミッター、ラジコンなどさまざまな発明を生み出した天才科学者として知られています。

天才とは1%のひらめきと99%の努力である(トーマス・エジソン)

引用元:1巻3ページ

天才とは99%の努力を無にする1%のひらめきのことである(ニコラ・テスラ)

引用元:1巻4ページ

本作の冒頭でエジソンの名言との対比が紹介されているニコラ・テスラは、エジソンの会社で電気技師として働いていたこともありました。

70年以上前、ニコラ・テスラは亡くなる直前に、自身の発明を18センチほどの水晶の欠片にそれぞれ閉じ込めました。その欠片が暴走し、ノルウェーのオスロ市内を走っていた急行ベルゲンをワープさせ、繁華街に激突するという大事故の原因になってしまったのです。

テスラは自身の死の前に、万が一その水晶が暴走した際にはすぐに回収して欲しいと、ある人物に依頼していました。彼の名前は甚吾(じんご)、根来(ねごろ)忍者の末裔であり第三十二代頭領でした。

根来忍者の末裔・牡丹

甚吾がその知識と経験のすべてを注ぎ込み、最高の諜報員として育て上げたのが女子高生の根来牡丹です。彼女は強さだけでなく語学、読唇術、変装などあらゆる技術に秀でたスーパー忍者高校生でした。牡丹は年老いた甚吾に代わり、テスラの欠片を回収するための指令、通称「ミッションT」にアサインされるのでした。

チームワークは生まれるのか

将来、諜報活動を行うことを考え、友達を一人もつくらずにいた牡丹でしたが、ミッションTに関わることで、さまざまな大人と出会います。身体能力に優れた自称ナンバーワン諜報員のクルマ、データ至上主義の隆之助。最初のミッションを終えた後に、牡丹は彼らと共同生活をするようになりますが、クルマと隆之助は犬猿の仲で家では口もききません。奔放な牡丹は彼らの中を取り持ちながら、チームとして成長していけるのでしょうか。

作中、牡丹の通う高校の入り口にハトがたむろしている様子が描かれていますが、ニコラ・テスラは晩年に公園のハトにエサをやることで癒されていたという逸話が残っています。シェアハウスにもハト時計があり、作品のキーワードにもなりそうな「ハト」。これから読む方は、ハトが出てくるコマにも注目してみてくださいね!

人工地震発生機や殺人光線など、過激な発明アイデアも残したと言われるニコラ・テスラ。彼の発明を閉じ込めた水晶は、世界を破滅に向かわせてしまうのでしょうか。

テスラの欠片はどこへ

水晶を狙う謎の組織「小さな家」と牡丹たち諜報員との死闘がここに!

テスラノート(1) (週刊少年マガジンコミックス)
三宮宏太/著,西田征史/著,久保忠佳/著