ファンタジウム

杉本亜未/著

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ファンタジウム
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ファンタジウムの好きなところは、主人公の目がほんとうに物事の奥まで見ているところ。悲しみや寂しさやどうにもならないことも映し出すからこそ、見出す光に心打たれる。

セリフ: 小学生のとき よく一人で目をつぶってて 1・2・3て 数えて目をあけたら 誰にもがっかりされない 自分になって みんなも仲良くしてくれて 父ちゃんと母ちゃんも 僕のことで ケンカしなくなってくれる そんな奇跡が 起きないかって…… でも一度だって 僕の望むようには 変わってくれなかった 自分を取り巻いていることは 何一つ だから サカキさんとちょっと話したぐらいで いい大人が 泣いたりホッとしたりしてるのを見ると 何だろうって思うね!