〆切に追われながら、ストーリーを紡ぎ、演出を考え、絵を描き、アシスタントさんをマネジメントして…一人何役なの?という役割をこなしながら、読者を魅了する作品を生み出すマンガ家の先生たち。偉大としかいいようがありません。
そんなマンガ家、そして各界の巨匠たちがどのように作品を作っているのかをインタビューするのがこのマンガ。聞き手(描き手)はギャグマンガ家中川いさみ先生。
集結するマンガ家の先生たちって?
大友克洋先生(『AKIRA』)、松本大洋先生(『鉄コン筋クリート』)、弘兼憲史先生(『課長 島耕作』)、東村アキコ先生(『偽装不倫』)、鈴ノ木ユウ先生(『コウノドリ』)…と登場するのはヒット作満載の先生たち。(本当は全員書き出したいのですが、長くなるので割愛します。)そんな先生たちが、どのように時代を分析するのか、ストーリーやキャラクターはどう作るのか、コマをどう割るのか、そしてどんな気持ちで描いているのか、を語ります。
また、マンガ家だけでなく、糸井重里さん、『ケイゾク』などを手掛ける映画化監督 堤幸彦さん、日本画家の山口晃さん、スクリプトドクター三宅隆太さんなど、マンガ界以外のプロフェッショナルたちも登場!(こちらも魅力的なビッグネームばかり)ストーリーマンガに必要なのは画力胆力腕力構成力に演出力。様々な方面に長けた巨匠達が中川いさみ先生のチャレンジのために集結するのです!
ギャグマンガのレジェンド、中川いさみ先生って?
1985年にデビューし、不条理ギャグマンガを描き続けています。『スピリッツ』や『スペリオール』を読んでいて、彼の連載でクスっと笑った経験がある人もいるのでは?代表作『クマのプー太郎』はアニメ化、ゲーム化もされています。そんなギャグマンガ一筋の中川先生がストーリーマンガに挑戦しようと、先達にインタビューし、そして初のストーリーマンガを描き上げます。
こんな話を聞ける、描けるのは中川いさみ先生だからこそ!
こんなに深い話を聞きだせるのは、聞き手である中川いさみ先生が長きにわたりマンガ家、表現者であり続ける人だから。そしてそれを表現できるのは確かな経験と技術があるから。例えば「ストーリーマンガは中に入る(主観的)、ギャグマンガは俯瞰(客観的)」という抽象的な事柄をあなたならマンガという媒体でどのように表現するでしょうか?中川先生は秀逸な例とシンプルな絵でわかりやすく描きます。
『マンガ家再入門』は中川いさみ先生がストーリーマンガを描くまでの軌跡をマンガにしたドキュメント作品というメタ構造。全ての叡智はここに集まる!の?
マンガ家再入門に登場する巨匠達
1巻:大友克洋氏、松本大洋氏、ちばてつや氏、弘兼憲史氏、諸星大二郎氏、松尾スズキ氏、山口晃氏
2巻:伊藤潤二氏、一色まこと氏、鴻上尚史氏、東村アキコ氏、古屋兎丸氏、三宅隆太氏(スクリプトドクター)
3巻:糸井重里氏、斉藤洋氏、寺田克也氏、堤幸彦氏、すぎむらしんいち氏、アシスタント背景美塾
4巻:鈴ノ木ユウ氏、しりあがり寿氏、大友克洋氏、松本大洋氏