ミワさんなりすます

青木U平/著

『ミワさんなりすます』なりすまし家政婦 × 推しのイケオジ俳優の恋愛群像劇!作品にドラマチックな色彩を添える、八海崇という存在

ー「なりすまし」もの。何らかの理由で他人になりすますそれは、いつバレるのか、どのようにピンチを乗り切るのか手に汗握る展開が醍醐味ですよね。

そんな「なりすまし」というテーマにピンときたあなたは、9月30日に発売された青木U平先生の『ミワさんなりすますを読んでみてはいかがでしょうか?

いつバレてしまうのだろうかとひやひやする一方で、映画のようにドラマチックな展開を見せる本作の魅力をご紹介します。

なりすましの家政婦 × 推しのイケオジ俳優

主人公は、映画マニアのフリーター・久保田ミワ。映画への愛や知識なら誰にも負けないけれど、人付き合いやコミュニケーションが苦手な彼女は、レンタルビデオ屋のアルバイトをクビになってしまい途方にくれます。

そんなある日、“推し”の国民的俳優・八海崇が家政婦を募集していることを知ったミワは居ても立っても居られず、ネットでリサーチした情報をもとに八海邸に足を運びます。すると、なんと偶然の事故により八海崇のマネージャーに本物の家政婦と間違えられ、その日から彼の家で働くことに…!そんな、なりすましの家政婦・ミワが推しのイケオジ俳優・八海崇と一つ屋根の下で繰り広げる恋愛群像劇を描きます。

「八海崇」という存在が彩る、幾重もの輝きとドラマチックな色彩

家政婦になりすましたミワがいつバレてしまうのだろうかとひやひやする一方で、本作を一層盛り立てるのが八海崇という存在。

国民的俳優でありミワの“推し”である八海崇ですが、彼が醸し出す手を伸ばしても届かないような神秘的なオーラ、そしてたまに浮かべるチャーミングな笑顔、艶やかさ…。全てが魅力的で私たち読者も思わず見入ってしまいます。

ミワがバレるかバレないかと絶対絶命のピンチに陥った時も、八海崇が入ればサスペンス映画のような凄みが出る。ミワが八海崇に見惚れている時も、彼の慈愛に満ちた瞳のおかげで一気にラブロマンス映画になる。

ミワさんなりすます』という作品が”なりすましの家政婦によるバレるかバレないか絶対絶命コメディ”で終わらないのは、この八海崇というキャラクターがあってこそ。

この作品に幾重もの輝きとドラマチックな色彩を添える、八海崇にぜひ注目してください。

散りばめられた映画ネタにも注目

また、作中に散りばめられた映画ネタがとにかく秀逸。主人公であるミワが生粋の映画マニアであることから、冒頭で描かれるレンタルビデオ屋のアルバイトのシーンでは実在する映画の小ネタが飛び出します。

さらに各章のタイトルにも注目。

第一章 トゥルーなロマンス 第二章 バトル...もとい、ボトルシップ 第三章 オタクはつらいよ 第四章 THE 施錠(ロック) 第五章 風と共に去ります 第六章 悪い奴ほどよく眠る、らしい 第七章 天国と地獄だわ

実在する映画をもじったタイトルは扉絵ともリンクしているので、ぜひチェックしてみてくださいね!

いつか誰かになりすましたい

ミワさんなりすます(1) (ビッグコミックススペシャル)
青木U平/著