『ラジエーションハウス』医療現場の最前線 で奮闘する医療戦士達！

『ラジエーションハウス』は2015年から現在もグランドジャンプ誌上で連載されている、原作横幕智裕先生、作画モリタイシ先生による医療現場の最前線で働く放射線科医の活躍を描いた医療マンガです。

2019年4月には窪田正孝さん、本田翼さん主演でテレビドラマ化もされた作品です。

診療放射線技師という知られざる職業

筆者自身もこの作品を読むまで全く馴染みのなかった「放射線技師」という職業。本作ではこの放射線技師を中心とした医療現場の物語としてストーリーが展開します。

主人公の五十嵐唯織（いがらしいおり）は幼なじみの甘春杏（あまかすあん）と幼い頃に交わした約束である、父の跡を継いで放射線科医を志す杏を支える放射線技師になることを決意します。努力を重ね、伊織は医師免許を持ちながらその事実を隠し、一介の放射線技師として憧れの杏の勤務する甘春総合病院で勤務することになります。

医療の進歩は日進月歩

作中では医療現場の最新鋭の技術や知見が度々登場します。本当に聴き慣れない単語や自分の想像を超えたレベルの会話が飛び交うので読みながら？？となることもありますが、医療の現場は日々進化を遂げているのだなぁと実感する場面が本当に多いです。

そして進化を遂げていく技術を学び自身の脳内をアップデートさせていかなければならない医療関係者達の自己研鑽には本当に頭が下がります。。命を救う為に学び続け、失敗が許されない極限の緊張の中で闘う人達、もはやこれは「医療戦士」と言っていいのではないでしょうか。尊敬の眼差しです。

医療の最前線で見えない真実を掴み取る

「ちゃんとした写真を撮ることだけがあなたたち技師の仕事でしょう？」

作中で、医師である杏が放射線技師達に向けて言い放つ言葉です。放射線技師をある種、下に見ているような言い方ともとれます。ですが伊織は、MRIで撮られた患者の写真を分析し、それまでは誰も気づいていなかった隠された真実に辿り着きます。

技師の写真分析能力で患者の命を救う。本作品ではそのような場面を何度も目の当たりにすることになります。そこには、医師だけが医療を司っているのではないのだという気づきを与えてくれます。

また、作中では「デンスブレスト」など、あまり聞いたことのない単語ですが、自分たちの生活にも密接に関わるような知識を共有してくれる場面があります。読むことで自分や家族の健康についても改めて考えさせられる医療マンガなのです。

伊織と杏の関係も気になるっ！最新第9巻発売

伊織と杏の関係性が今後どうなるのか？も本作の大きなテーマ（なハズ）です。単行本は最新9巻が発売されたばかり。未読の方でもまだまだすぐ追いつける巻数ですので、是非チェックして頂きたい魅力的な作品です。

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