大反響を呼んでいるマンガ『リエゾンーこどものこころ診療所ー』をご存知でしょうか?
最近耳にすることも少なく無い「発達障害」という言葉。この作品は、発達障害の子どもとその親に寄り添う児童精神科医を題材としています。
大人も子どもも生きづらい現代だからこそ、このマンガを読むことによって多くの人が救われること間違いなし!な作品です。
『リエゾンーこどものこころ診療所ー』は『ベストエイト』を描いたヨンチャン先生(漫画)と竹村優作先生(原作)によって、モーニング(講談社)で2020年3月より連載開始!
単行本1巻が発売され大反響!今、激アツなマンガです!
悩める親子に向き合う児童精神科医
【#リエゾン ①巻 本日発売】
子どもの10人に1人は、何らかの障害を抱えているとされる現代。孤独や苦痛に耐えながら生きる人たちがいる。児童精神科医は、そんな親と子に向き合い続ける。
試し読み・作品情報はコチラ‼https://t.co/PdbKkZvHLl pic.twitter.com/E2fBAZ3hxm— リエゾン-こどものこころ診療所-【公式】①巻発売中‼️ (@liaison_kokoro) June 23, 2020
主人公の遠野志保は、小児科の研修医です。普段から、遅刻しがちでミスしがちな性格。
病院でも一歩間違えると患者さんを死なせてしまうのではという大きなミスをしてしまい、地方にある児童精神科の病院「佐山クリニック」に飛ばされてしまいます。
そこで、発達障害の子どもを持つ親子に寄り添う精神科医・佐山先生に出会います。
佐山先生は少しマイペースなところもありますが、とても優しくて理解のある先生です。(あと、イケメン!)
そんな佐山先生に、志保は発達障害であると告げられます…!
子供に向き合うということは、自分に向き合うことにもなる
佐山先生から唐突に、発達障害だと言われた志保は納得いきません。
しかし、ある子どもの診察に陪席した際に志保はその子と自分を重ね、幼少期時代がフラッシュバックします。
佐山クリニックには、それぞれ違う症状や家族状況が違う子どもたちが来ます。患者の診察がきっかけに、今まで蓋をしていた過去の辛い記憶の蓋が空いてしまうことがよくあります。
だから、志保にとって子どもと向き合うことは、自分と向き合うことなのです。
必ずしもみんなが同じことをする必要はない
自身の発達障害を受け入れられず、過去がフラッシュバックした志保でしたが、佐山先生の一言によって救われます。
発達障害ゆえに不得意なことがあったり、周りを困らせてしまうこともある。でも、君にしかできないことがある。自分が痛みを抱えているからこそ寄り添える人たちがいる。あなたの凸凹にハマる生き方が必ずあるはず。
そして、何を隠そう佐山先生本人も発達障害の一人です。
年々、患者は増えるにも関わらず、深刻な医師不足。その中で、できるだけ多くの子どもたちを診察する佐山先生の理念は最高にかっこいいです。
すべての子どもが幸福に育つ環境はおそらく存在しない だけど子ども時代の幸福な記憶は一生の宝物になる 子ども達がそんな日々を過ごせるよう切に願い手を差し伸べる それは全人生をかけるだけの価値がある仕事だ
「わからない」を自覚して受け入れることが理解の第一歩
このマンガは、発達障害の子をもつ親の葛藤、生きづらさを感じる子どもの葛藤がとても真摯にリアルに描かれています。
生きづらさを感じながらも、原因がわからず過ごしている人は多くいます。また、どれほど親が真剣に子どもと向き合っていても、我が子の発達障害に気づかないこともよくあります。
しかし、このマンガを読むことによって、発達障害や精神科のことを知ることができます。知ることによって心が救われる子どもがたくさんいるのではないでしょうか。
ぜひ多くの人に読んで欲しい一冊です!