亜人

3行でわかる亜人

• 人間と見た目が同じだけど「死なない」亜人が発見された世界の話。主人公の永井圭は交通事故で自分が亜人だと気づく

• その後、政府に捕まってしまうが、厚生労働省では、亜人への残虐な人体実験が繰り広げられていた…

• 妹から「クズ」と言われるほど利己的、合理的な圭と、同じく亜人であり戦闘狂の佐藤との頭脳バトルも魅力的！

作品概要

『亜人』は、講談社「good!アフタヌーン」で2012年から連載開始されたサイコサスペンスです。1巻の原作は三浦追儺先生、作画は桜井画門先生。2巻以降は原作・作画ともに桜井画門先生が行っています。

👉講談社「good!アフタヌーン」公式サイト

あらすじ

高校生の永井圭はある日、車にはねられて致命傷を負いますが、直後に復活し、亜人であったことが判明します。亜人は人間ではなく、捕まえて報告すれば多額の報酬が出ると言われているため、圭はさまざまな人間たちに追われることになります。

国内2例目の亜人である田中功次は、捕獲されてからずっと非人道的な実験を受け続けており、亜人・佐藤に騙されて人間に捕獲された永井も同じ目に遭わされます。ゲームのように殺戮を続ける佐藤と、人間と組んだ亜人たちとの闘いが繰り広げられます。

作品の魅力

亜人は不死身ですが、死ぬときには痛みを感じます。しかし、繰り返し死んで復活していると、死に対する恐怖心が薄れてきます。そのため、亜人たちは麻酔銃を撃ち込まれた直後に自殺したり、足の怪我を治すために自殺したり、死を恐れない行動を取ります。この極端な精神状態が、「死」があり死を恐れる人間とは全く違っており、人間との思考の違い、戦闘時の考え方の違いが浮き彫りになっています。

受賞歴

アニメ情報

劇場版アニメ三部作は一部が2015年、二部と三部が2016年に公開。テレビアニメシリーズ第1期は2016年1月15日から、第2期が2016年10月7日からスタート。

👉アニメ『亜人』公式サイト

総監督：瀬下寛之
監督：安藤裕章

永井圭：宮野真守
海斗：細谷佳正
中野攻：福山潤
佐藤：大塚芳忠
田中功次：平川大輔
戸崎：櫻井孝宏
下村泉：小松未可子
オグラ・イクヤ：木下浩之
曽我部：鈴村健一

👉宮野真守さんの公式サイト

TVアニメシリーズ『亜人』

劇場版『亜人』

実写化情報

2017年9月30日から実写映画が公開。主演の永井圭役は佐藤健さん。アニメ版で永井圭の役を担当した宮野真守さんが実写版では永井のIBMの声を担当しています。

監督：本広克行
脚本：瀬古浩司 山浦雅大

永井圭：佐藤健
佐藤：綾野剛
戸崎優：玉山鉄二
田中：城田優
奥山：千葉雄大
下村泉：川栄李奈
永井慧理子：浜辺美波
高橋：山田裕貴

作者情報

桜井画門先生は東京都出身で、2008年にアフタヌーン四季賞で大賞を受賞。GGGGGGGGGGとして成人漫画、桜井画門として一般漫画を執筆されています。

亜人について

亜人とは

不死身の存在。亜人が初めて確認されたのは1990年代、今から17年前のアフリカの戦場でした。現地で神の兵と呼ばれていた軍人で、米軍が拿捕し、人類にとって最大級の発見となります。現在までに確認されている亜人は世界で46体。日本では2体。発見されていない亜人も存在します。また、亜人でも寿命で死にます。

死ななければ、本人も自身が亜人であることに気づかず、亜人が人間に対して害を及ぼした事例は確認されていませんでした。亜人は人間ではなく、見つけて報告すると大金がもらえるという噂が出ているため、一般人も捕獲に走ろうとします。亜人は独特の声を発し、人体に影響はありませんが、蛇に睨まれた蛙のようになり、動けなくなります。声は擬死反射と見られ、耳栓で対処が可能です。また、亜人と親しい人間や、亜人を亜人と気づいていない人間には効果があまりありません。

亜人は大きな肉片を核に散らばった肉片を集めて再生します。その際、遠くに行き過ぎた（5～10メートルと予想）肉片は回収されず、新しく作られます。痛みに対する反応で、これまでに死んだ回数が分かります。断頭し、頭が別に再生されることによって、断頭された亜人は死亡します。また、復活時に壁などの物体が障害になっている場合には、それらを分解して復活します。

中国の亜人で2000回死んだという噂が残っています。

亜人

黒い幽霊 / IBM (Invisible Black Matter)

透過率100％の物質でできているため、亜人が出す黒い幽霊は人間には見えません。黒い幽霊同士なら物理的に戦うことができます。頭が弱点で、別のIBMによって頭部が破壊されると消失します。雨のような状況下では操作が難しくなります。別種、あるいはアドバンスと呼ばれることも。発生と同時に崩壊が起こっており、5～10分程度で自然消滅します。また、出せるのも通常は日に１～２体が限度。自立したIBMの挙動は飼い主の性質に起因しているため、IBMを変えるなら操る亜人本人を変える必要があります。IBMは発生と同時に特殊な放射線（IBM線）を放ちながら崩壊し続けていて、このIBM線が亜人体内の粒子にぶつかることで、亜人はIBMを視認できます。

亜人

フラッド

中村慎也事件で発生した現象で、異常な感情の高まりと復活が重なった時に起こるもの。10～15体のIBMが同時発生します。フラッドで作り出されたIBMは、発現の発端になったシンプルな感情に従って行動し続けます。フラッド発生時に死んだばかりの人間が存在すると、亜人に「なりかけ」ます。

対亜人特選群

亜人対策のために訓練を積んだ極秘の特殊部隊。5名の隊員で構成。

登場人物紹介

永井 圭

交通事故にあって生き返ったことから亜人であることが判明し、追われることになります。生まれた直後に低酸素で死亡。復活して亜人となっていましたが、自分で自覚していなかったため、自身のIBMと対話しておらず、うまく意思疎通ができません。幼い頃から頭がよく、妹の病気を治すために医者になるべく勉学に励んでいました。通常時でも30分、同時に9体まで黒い幽霊を出せたことがあり、IBMの量が通常の亜人よりも約3倍濃いという特徴があります。父は優秀な外科医で、圭が9歳の時にドナーの見つからない腎不全患者を救おうとして臓器売買に手を出し、すべてを失いました。

亜人

海斗

ニックネームはカイ。亜人を差別せず、圭を友達だと言い、助けようとします。犯罪者の子。

亜人

戸崎 優（とさき ゆう）

トザキと呼ばれることを好みません。婚約者が入院中。

亜人

下村 泉（しもむら いずみ）/ 田井中 陽子（たいなか ようこ）

戸崎の護衛をする亜人。父ともみ合って死んだところで復活し、家を出た後に病気で入院。戸崎に保護されます。下村は父の姓、泉は母の旧姓で、陽子が自ら名付けた名前です。

亜人

佐藤（さとう）

ハンチング帽を愛用しており、帽子と呼ばれています。飽きっぽい性格。本名はサミュエル・T・オーウェン。部隊での呼び名はポーカーフェイス。イギリス人の父と中国人の母をもつアメリカ人。

亜人

中村 慎也（なかむら しんや）

国内１例目の亜人で、バイク事故の時にヘルメットと共にちぎれた頭部を置き忘れたことから身元が判明。友人を目の前で殺害されたことから、フラッドと呼ばれる複数体のIBMが出現する現象を引き起こします。

亜人

田中 功次（たなか こうじ）

国内2例目の亜人で、佐藤により救出されるまで、人体実験として10年間使用されていました。

亜人

永井 慧理子（ながい えりこ）

永井圭の妹で難病の治療中。

亜人

オグラ・イクヤ

アメリカ亜人研究におけるトップの一人で生物物理学者。息子を8歳で亡くしており、息子のくれたタバコを吸い続けています。人間の感情が未知のエネルギーを生み出していると考えています。

亜人

猫沢

佐藤と取引しており、臓器と引き換えに武器を調達しています。

亜人

コウマ1等陸佐

唯一、対亜人特選群に出動命令を出せる人物。

亜人

奥山 真澄（おくやま ますみ）

生まれつき右足の筋肉が弱く、亜人として復活しても足が弱いままで走れません。機械に強いハッカー。

亜人

中野 攻（なかの こう）

佐藤の凶行を止めるために永井に協力を求めた亜人。永井にトラックの中に閉じ込められます。

亜人

秋山 礼二

消防士の亜人。佐藤によってドラム缶に閉じ込められます。

亜人

曽我部（そかべ）

戸崎の後任。

亜人

平沢（ひらさわ）

戦闘に長けており、フォージ安全での佐藤との攻防戦に参加しました。

亜人

真鍋（まなべ）

平沢と行動を共にしていましたが、フォージ安全での戦闘の後、入院。

亜人

琴吹 武

17歳の亜人。カイの脱獄を手助けします。

亜人

甲斐 敬一（かい けいいち）

フォージ安全社長。攻撃してくる敵は徹底的にねじ伏せる性格。

亜人

李 奈緒美（り なおみ）

フォージ安全秘書。田中の人体実験に関わっていました。

亜人

高橋

亜人。クスリをやっています。ゲンの兄。

亜人

ゲン

高橋の弟で、普通の人間。対亜に殺されます。

亜人

スズキ・ジュン

日本で１例目の亜人。アメリカの研究機関にいます。

亜人