今際の国のアリス

麻生羽呂 / 著

やりきれない日常に苛立つ高校生・有栖(アリス)良平が悪友の苅部(カルベ)や張太(チョータ)とブラつく夜、街は突然巨大な花火に包まれ、気づけば周囲の人気は消えていた。夜、ふらりと入った神社で告げられる「げぇむ」の始まり。一歩誤れば命が奪われる理不尽な難題の数々を前に、アリスの眠っていた能力が目覚め始める…「呪法解禁!!ハイド&クローサー」の麻生羽呂が全くスタイルを変えて挑む戦慄のサバイバル・サスペンス、開幕!

1分でわかる『今際の国のアリス』

  • 生きることに意味を見出せない高校生の主人公・アリス

  • 「げぇむ」「くりあ」しないと生き残ることができない「今際の国」に迷い込む。

  • 命がけのデスゲームの中でアリスは生き残ることができるのか。

作品概要

『今際の国のアリス』麻生羽呂(あそうはろ)先生が描くサバイバルアクションマンガ。

2012年から2015年までは『週刊少年サンデーS』で連載しており、『週刊少年サンデー』に移籍後、2016年に完結した。

あらすじ

平凡でつまらない日常に飽き飽きしていたアリス。ある日、友達のカルベチョータと駅で休んでいると、大きな花火が打ち上がります。気付くとそこは廃墟となった人の気配すらない街でした。

夜まで散策すると、この世界に似つかわしくない賑やかなお祭りをしている神社を発見します。その神社の電光掲示板には「げぇむ」の文字が。突如として始まる無慈悲で逃れられない「げぇむ」を前にアリスたちは生きて帰ることができるのか…

ぷれいやぁ

アリス(有栖良平)

本作の主人公。運動も勉強も苦手で、優秀な弟と比較されて家庭に居場所がない高校3年生。とある「げぇむ」で仲間の命と引き換えに生き残ってしまったことを機に、「今際の国」の謎を解明することを目標にします。鋭い洞察力と観察力を武器に「げぇむ」を「くりあ」します。得意ジャンルは「♡」

カルベ(苅部大吉)

アリスと小学校時代の同級生。高校を中退してBARを経営している。集団を返り討ちにするほど腕っぷしが強く、アリスの隠れた才能に一目置いている。

チョータ(勢川張太)

アリスの高校の同級生。腑抜けでお調子者だが、義理堅く仲間想いな一面もある。

シブキ(紫吹小織)

アリスたちが初めて出会った「今際の国」の滞在者。一度はアリスたちを犠牲にして生き残ろうとする狡猾さを見せたが、アリスたちの友情に心打たれ「げぇむ」の犠牲になる。

ウサギ(宇佐木柚葉)

女子高生クライマー。父親が不祥事の濡れ衣を着せられて自殺したことをきっかけに、周囲の世界に失望している。父から学んだサバイバル術を武器に「げぇむ」に挑む。得意ジャンルは「♤」

チシヤ(苣屋駿太郎)

医学生。自分の命も他人の命にも価値を見出せず、生き残ることへの執着心に欠ける。驚異的な頭脳と自分を顧みない狂気的な策略を武器にいとも簡単に「げぇむ」を「くりあ」していく。得意ジャンルは「♢」

ボーシヤ(弾間剛)

元歌舞伎町のホスト。圧倒的なカリスマ性で、“「今際の国」を脱出する手段”という偽りの希望を見せることで集めた滞在者たちの集団「ビーチ」を設立。得意ジャンルは「♤」。

アグニ(粟国杜園)

自衛官。ボーシヤの親友。「今際の国」に来てからはボーシヤと共に「ビーチ」を設立。肉食動物を素手で倒すほどの驚異的な戦闘能力を誇る。得意ジャンルは「♤」

ニラギ(韮木傑)

ゲームエンジニア。学生時代にいじめられていた過去を持つ。他者への扇動や銃器の扱いを得意としており、「げぇむ」の「くりあ」よりも過程を楽しむ。得意ジャンルは「♢」

ラスボス(佐村隆寅)

無職。ラスボスのように強いことがその通称の由来。スキンヘッドで顔と左腕に入れ墨を掘っている。現実世界では引きこもりをしていたが、「今際の国」に運命めいたものを感じ、二度と現世に帰らないことを誓う。得意ジャンルは「♤」

クイナ(水鶏光)

アパレル店員。ドレッドヘアでニューハーフ。空手道場を継ぐはずが、厳格な父とそりが合わず、家を飛び出した過去を持つ。得意ジャンルは「♧」(空手の解禁後は「♤」

げぇむ

『今際の国のアリス』にはトランプをモチーフにした「げぇむ」が登場します。トランプのマークによって「げぇむ」の種類、トランプの数字によって「げぇむ」の難易度が表されています。

  • ♤すぺえど:肉体型、体力や体格、体術が純粋にモノを言う。

  • ♢だいや:知能型、頭脳や知識が有利に働く。

  • ♧くらぶ:バランス型、オールラウンドな能力が要求されるが、仲間との協力により容易になる。

  • ♡はあと:心理型、どの「げぇむ」よりも残忍で恐ろしいとされている。

実際の「げぇむ」は本編でお楽しみください!

みどころ

生死を争う無慈悲な「げぇむ」に挑む登場人物たちの「生」がみどころです!「今際の国」に迷い込んだ登場人物たちは誰もが現世で悩みを抱えていました。そんな登場人物が「死」と隣り合わせの「げぇむ」を通して向き合う「生」に注目です!

主人公・アリスは裕福な家庭ながら優秀な弟と比べられ、家庭に居場所がありませんでした。そんなアリスがたくさんの死を目の当たりにして、生きることと向き合います。

そんなアリスが見つけ出した「生きる意味」とは…!?

実写化情報

実写ドラマが2020年12月10日より、Netflix(ネットフリックス)にて配信予定です。

栃木県足利市に組まれた渋谷スクランブル交差点の巨大のオープンセットも見どころの一つです(予告編にも登場してますよ)!

山崎賢人さんと土屋太鳳さんの超豪華W主演!過酷な世界を生き抜く二人の姿が待ち遠しいですね。

作者情報

著者の麻生羽呂先生は、関西大学工学部生物工学科入学し、大学5年次に中退、その後、漫画家を志します。『週刊少年サンデー』にて、2008年から2009年にかけて『呪法解禁ハイド&クローサー』を連載していました。また、『月刊サンデーGX』にて2018年より『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』を連載しています。さらに、共作の著書『LIFE<ライフ> 人間が知らない生き方』があります。

LIFE<ライフ> 人間が知らない生き方
麻生羽呂/著,篠原かをり/著

👉麻生羽呂先生のTwitter

続編情報

2020年、『週刊少年サンデー』にて新章となる『今際の国のアリスRETRY』の連載がスタートしました。

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