「文学」 という言葉を聞いて「あ、私とは縁遠い作品だ」と距離を感じてしまっている方は多いのではないでしょうか?
そんな人でも、文学に対する捉え方を変えてしまうかもしれない作品が、『児玉まりあ文学集成』です。
「文学」、とりわけ 「文学少女」 を楽しむ物語
まるで詩のように改行の多い話し方をする文学部の児玉さんと、文学部入部希望者の笛田君。
文学部に入りたい笛田君は、かれこれ1年、児玉さんから出題される入部試験をクリアできず、部員候補生として放課後を過ごしています。
そんな、二人で仮の部活動を行っている最中。
「だいたい文学ってなんの意味があるんだろう」
突如おとなりのコンピューター研究会の杉原さんが殴り込みにくることも。
「自分の頭で勝手なお話を考えることが学問って言えるの?」
「星と星の間のような、客観的には見ることのできない距離。そうした物を言葉の操作によって把握するための学問よ」
パソコン少女と文学少女の、熱い言葉による殴り合い。
言葉の上で関係が構築されることが文学である、と本作で児玉さんは定義しており、比喩の練習や語彙を増やすためのしりとりなど、言葉遊びを楽しむだけでなく、文学の核にまで迫るような作品です。
というように、作品を通して文学に触れることができるというアカデミックな側面がありつつも、本作の魅力は「文学」だけではありません。
笛田君と一緒にいたいがために、部活動という名目で二人きりの空間を楽しんでいる「文学少女」を眺める物語でもあるのです。
知性的でクールな児玉さんが赤面する様子は、ぜひ本編でお楽しみください。
Webマンガサイト「トーチ」にて試し読みができる!
少しでも『児玉まりあ文学集成』が気になった、という方は、「トーチ」というWebマンガサイトで試し読みをすることができます。
文学が言葉で関係を繋いでいくように、本作は読者と文学の距離を縮めてくれるようなマンガになるはずです。
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