婚活は戦略的に。

矢島光 / 著

『婚活は戦略的に。』婚活と論理的に向き合って気付く、大切なのは願うのではなく「考える」こと

ー"結婚は"簡単です。そう言い切るのは外資系コンサル企業に勤めるイケメン・たつぴー。いつの時代も人々の頭を悩ませる結婚までの道のりも、彼はコンサルならではの幅広い専門的知識と倫理的な思考力で攻略していきます。

今回は、そんなマンガの枠に止まらず婚活の指南書として役立つ矢島光先生の最新作『婚活は戦略的に。』をご紹介します。

コンサルしてもらうのは「婚活」

周りがどんどん結婚していき、結婚に対して漠然とした不安と焦りを感じる主人公・藤沢あかね。そんな彼女は友人の結婚式で20年ぶりに小学生の頃の同級生・駒場龍彦(たつぴー)と再会します。外資系コンサル企業に勤めるイケメンへと成長したたつぴー。『婚活は戦略的に。』は、そんなたつぴーにあかねが「婚活」をコンサルしてもらうお話です。

👉『婚活は戦略的に。』を読む

「婚活」と論理的に向き合う

結婚までのプロセスと想定される課題を明らかにする、そして試行回数をとにかく増やしていく...。たつぴーの口から語られる婚活戦略は従来の婚活イメージを覆すものばかりです。

作中では、外資系コンサル企業の選考で課されることで有名な「フェルミ推定」を用いて主人公の夫候補の人数を概算するシーンが登場します。他にも、マーケティングや広告業界でよく用いられる、ターゲットの情報整理や潜在的意識の把握を目的としたブリーフが婚活用にカスタマイズされて「婚活ブリーフ」として大活躍します。読んだらすぐに実践できるたつぴーの婚活戦略、そして戦術は必見です!

...一見するとビジネス用語が飛び交う難しい婚活マンガのように感じますが、たつぴーは「婚活」と論理的に向き合っているだけなのです。例えば普段仕事をする時、自分の中で中長期的な目標を整理して、それを達成するための戦略を考えたりしませんか?たつぴーが本作であかねにコンサルしている内容の根底にあるものはそれと同じなのです。

願うのではなく考えることの大切さ

本作でたつぴーが私たちに教えてくれたのは、自分の中で思い描いている目標があるならば「願う」のではなくとにかく「考える」ことの大切さなのではないでしょうか。

もし結婚願望があるならば、いつか結婚できますように!と願うのではなくとにかく考える...。『婚活は戦略的に。』には「考える」時の具体的な方法がたくさん詰まっているのです。

婚活に思い悩む方はもちろん、自分の中の目標に対して苦戦している方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか?

矢島光先生のもう一つの連載『光のメゾン』も要チェック!

戦略的に攻められたい!

婚活は戦略的に。(1) (カフネ)
矢島光/著