歴史に名を残す文豪たちによる異能力バトル『文豪ストレイドッグス』。史実を学ぶとさらに面白く！

中島敦、太宰治、芥川龍之介、国木田独歩、福沢諭吉、与謝野晶子、江戸川乱歩、宮沢賢治。誰もが名前を知る文豪たちが異能力を駆使して大激突する本作は、シリーズ累計750万部突破の大ベストセラー作品。

異能の名前が文豪の代表作に関係しているので、テスト前に覚えるのが大変だった文豪の名前と作品も『文豪ストレイドッグス』を読めば簡単に覚えられる。まさに受験中でも勉強と称して読めるバイブル的マンガだ！

アニメ版『文豪ストレイドッグス』の第3シーズンを完全網羅した公式ガイドブック『転化録』も9/25に発売開始！

人食い虎の正体とは！？

孤児院を追い出され、あてどなくヨコハマを放浪していた中島敦。川で入水自殺を試みていた太宰治を助けてしまったことがきっかけで、異能集団・武装探偵社が追っている「人食い虎」の事件に関わることになる。

太宰と共に倉庫で虎の出現を待つ敦。報酬につられてついてきたものの、本当にここに虎が現れるのか疑問を持つ。しかし、太宰には確信があると言う。その時、倉庫内に大きな物音が響く！現れた虎はなんと…！

武装探偵社が爆弾魔に侵入され！？

武装探偵社に爆弾魔の侵入があったとの緊急連絡が、国木田によってもたらされた。爆弾魔は人質を取って、社に立てこもっているという。社員の異能力を熟知している爆弾魔に対抗するため、国木田は顔の割れていない敦に爆弾魔の気を反らすように指示。

しかし、爆弾魔によって爆弾のボタンが押されてしまう！ 爆弾は30秒後に爆発する。周辺への被害を最小にするため、敦は自ら爆弾の上に覆いかぶさった…！

『文豪ストレイドッグス』の魅力の一つはキャラクターデザインの美しさ。言葉遣いにもキャラごとの個性があり、それがキャラの造形にも見事にハマって最高に格好良い！

文豪について学ぶのが楽しくなる！

本作は文豪たちの背景や史実を知るとさらに面白くなる。『文豪ストレイドッグス』には、異能力の名前だけでなく、人物の性格や関係性にも史実を基にした詳細な設定が盛り込まれているのだ！

たとえば、中島敦は代表作『山月記』の中で、詩人になりたかったが夢破れて虎になった青年を描いている。物語の最後に月に向かって咆哮する虎。敦の異能が虎の姿に変わる「月下獣」なのは、この代表作から。ほかにも、谷崎潤一郎が翻弄されている妹・ナオミは、谷崎の作品『痴人の愛』に出てくる少女・ナオミで、彼女は谷崎の妻・千代の妹がモデルとされている。

中田敦彦さんのYoutube大学・中島敦特集では『文豪ストレイドッグス』のことも紹介されている。太宰や芥川、漱石の生涯や作品についても分かりやすく面白く紹介されているので、こちらを見てから本書を読み返すと、『文豪ストレイドッグス』の面白さが倍増すること間違いなし！