たらちねジョン先生の最新作『海が走るエンドロール』の第1巻が2021年8月16日に発売されました。映画を作りたい、ある日突然そんな衝動にかられた主人公は65歳。見ている人の創作意欲をこれでもかと刺激するクリエイターマンガです!
65歳の主人公は映画を作るため船を出す
主人公、茅野 うみ子(ちの うみこ)は65歳。夫が亡くなってからまだ49日しかっていません。その日、彼女はひょんなことから映画館に赴きます。昔は夫と映画にも行きましたし、名画を厳選してコレクションするくらいには映画が好きです。でも思い出してみると、もう20年くらいは映画館に行っていませんでした。
海が走るエンドロール 1話まるまる試し読みできます🌊トビラ背景は鎌倉の海https://t.co/6HqkQn0fkB pic.twitter.com/TzdnL4a8In— たらちねジョン (@new_john1) December 4, 2020
映画館で彼女は、美大の映像専攻にいるという男の子、海(カイ)と出会います。彼は映画を観ている観客に熱い視線をおくる彼女に気がついていました。そして彼女にこう告げるのです。
その言葉をきっかけに、彼女は自分のなかに秘められていた映画を作りたいという大きな波のような欲求に気がついてしまいます。そして悩みながらも、映画を作るために実際に行動しはじめるのです。
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たらちねジョン先生の「海が走るエンドロール」🎥
ついに美大に通いだしたうみ子🎬‼️
学生生活の中でどんどんモヤモヤが溜まっていくうみ子だったが、海と話すとモヤモヤも軽くなって…❓
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思い立った瞬間が、人生で一番若いとき
本作の主人公は65歳です。それにもかかわらず、これまでに一度もやったことのない映画作りを夢見て美大にまで入ります。みなさんにもなにかを始めようと思ったとき、「もう若くないから」と思ってあきらめた経験があるのではないでしょうか。
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たらちねジョン先生の「#海が走るエンドロール」
単行本1巻発売記念&毎号連載開始記念カラー32P🎊
海で映画を撮りたいと心に決めたうみ子。
走り出した彼女の前に立ちはだかるのは……⁉️
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しかし本作を読めば伝わるはずです。65歳でもなにかを始めるのに決して遅くはないということが。なにかをやりたいと思ったとき、その瞬間が人生で一番若いとき。そんな言葉もあるように、年齢なんて行動しないことの理由にならないのです。
またときには後ろ向きになってしまい、ネガティブで、自分を卑下した発言をしてしまうことは年齢や状況に関係なく誰にとっても経験があるでしょう。その発言が意図せず誰かを傷つけてしまうこともあります。『海が走るエンドロール』では、そんな避けられない葛藤との向きあい方を提示してくれます。そこから人生の教訓を得ることができるのです。
8月16日発売「海が走るエンドロール」のオビに、同日発売「病める惑星より愛をこめて」の本田先生(@Honda_001 )から素敵主人公たちを描いていただきました🌊う、嬉しい…見てほしい…
そして私もそちらに描かせていただいたので見てほしい☺️ pic.twitter.com/rwUQydHf3o— たらちねジョン🌊海が走るエンドロール (@new_john1) August 7, 2021
なにかを創作する人であるかどうかには関係がありません。主人公が年齢というハードルを乗りこえ、悩みながらも歩んでいく道を見つめることで、自らのなかにある隠れた衝動に素直になることができるのではないでしょうか。
試し読みはこちらから。
ひそかに差しこまれる映画愛
『海を走るエンドロール』は映画を作ろうと志すクリエイターを描いたマンガです。作中では映画に対する愛が語られ、そしてもちろんたらちねジョン先生も映画を愛しているのでしょう。そんな映画に対する愛はトビラ絵にもあらわれています。
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たらちねジョン先生の「海が走るエンドロール」。
待望の第2話⛵️‼ 映画を“撮る”側に興味を持ち始めたうみ子だったが、その一歩を踏み出せずにいた。ある日、海が忘れた筆箱を届けに美大へと足を踏み入れたが⁉
→https://t.co/tCyJ10rCCw#ミステリーボニータ pic.twitter.com/RL4n651dYD— ミステリーボニータ編集部 (@MysteryBonita6) December 3, 2020
例えば上のツイートにある第2話のトビラ絵で描かれているのはうみ子と海ですが、ふたりともワンピースを着ています。こちらは映画にくわしい人ならすぐにピンとくるのではないでしょうか。映画『シャイニング』に出てくる双子のオマージュになっています。
(双子が映るのは0:38のところです)
そしてこちらのツイート。第5話のトビラ絵に描かれているのはボートに乗る大きなトラとうみ子です。
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たらちねジョン先生の「海が走るエンドロール」🚣
うみ子に「後悔していることってありますか」と尋ねる海。
話をする中で突然涙を流す海の姿に驚くうみ子だったが…❓❓❓
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狭いボートのなかで、ごく近くまでトラに迫られて逃げる場所もありません。こちらは映画『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』のオマージュではないでしょうか。
これらの他にも映画のオマージュが隠されているかもしれません。また作中には実際に存在する映画が沢山出てきます。先生の遊び心にふれながら、出てくる映画を観るのも本作の楽しみかたのひとつではないでしょうか。
『海が走るエンドロール』第1巻の続きは「ミステリーボニータ」にて!
まだまだうみ子の物語は始まったばかり! 『海が走るエンドロール』第1巻の続きは「ミステリーボニータ」にて読むことができます! 年齢なんて関係ない。うみ子と海の挑戦を見逃さないでください!