生理ちゃん 4日目

小山健/著

多くの人に衝撃を与えた『生理ちゃん』完結!SNSでは完結記念キャンペーンも開催中

Webマガジン『オモコロ』や月刊コミックビームで連載されていた小山健先生による『生理ちゃん』。女性の月経についての理解を広めた本作が、2020年11月13日にWebマガジン『オモコロ』上で最終回が掲載され4年弱の連載に幕を下ろしました

実写映画化もされ「第23回手塚治虫文化賞」短編賞にも輝いている本作。今回完結を記念して、Twitterでは小山先生ご自身によるキャンペーンも行われているようです!

女性の「生理」をカジュアルに描いたキャラクター・生理ちゃん

女性にとっては切っても切り離せない存在である「生理」。長年公の場ではなかなか話題にし辛いこのテーマ。ともされていますが、今作ではそれを、ピンクと赤のなんともひょうきんな顔のずんぐりとしたキャラクター「生理ちゃん」に擬人化することで、非常にコミカルでポップに描いています。

1人の女性につき、必ず1匹(?)付き従う生理ちゃん。姿形は人によって実に様々です。通常の生理と同じように月に1度女性の元を訪れ、時には生理パンチと称した攻撃で女性のお腹を殴ったり、突然眠り薬を嗅がせてくることも。

「こいつはなんて理不尽な生き物なんだ!」と思う方も多いでしょうが、それが女性の生理、月経なのです。女性の生理がキャラクターの姿を象ることで、生理の経験のない男性にも、あるいは生理について実はあまりよく知らない、という女性自身にも。様々な面が非常にわかりやすく伝わるのではないでしょうか。

男女問わず生理について知ろう!様々な場所で社会的影響も

そう言った点も含め、この『生理ちゃん』というは男女問わず大勢の人に、女性の生理の知識を広めるのに非常に大きな役割を果たした作品と言えるでしょう。

事実そのような功績も含め、この作品は「第23回手塚治虫手塚治虫文化賞」で短編賞を受賞したのでしょう。また実写映画化した『生理ちゃん』のビジュアルや予告では、主演となった二階堂ふみさんと、彼女よりずいぶん大きな生理ちゃんが並んだ絵もインパクト大のものとなっていました。

映画では主人公を二階堂ふみさんが演じていますが、短編マンガである原作では1話ごとに主人公の女性が変わります。結婚と仕事に揺れるOL、夢を燃やすアイドル、不規則な仕事の女性技術職、遠く未来の時空に居る宇宙人女性。人や国、時代が変わっても。常に女性の隣には生理ちゃんと、その人だけのドラマがあるのです。

Twitterでは小山先生の直筆サインプレゼント企画も開催中!

そんな『生理ちゃん』の完結記念と称して、現在小山健先生のTwitterではプレゼント企画が開催されている様子。

その内容は先生のTwitterをフォローして、#生理ちゃんベストエピソード というハッシュタグで好きなお話のエピソードを呟くだけ!投稿者の中から抽選で10名様、小山健先生直筆のイラストサイン小色紙が当たるそう。期間は2020年11月12日~26日までとなっています。

またWebマガジン『オモコロ』では現在、これまでの作品が全て無料で読めるそう。ぜひこの機会にSNSでお気に入りの回をアピールしてみましょう!ちなみに個人的イチオシ回は、やはり実際の百貨店の取り組みを描いた19話。是非はさておき、多くの人が生理について考える機会になったのではないかと思います。

社会全体で「生理」をこれからも考え続けていく

これまでともすればタブー視されていた話題をポップでカジュアルに、万人へテーマとして投げかけてきた『生理ちゃん』。これからも私達は、性別や立場関係なく様々な視点で女性の生理を考えていくべきなのでしょう。