私が恋などしなくても

一井かずみ/著

【 #電子書籍で読みたいマンガ大賞 】『私が恋などしなくても』女性コミック編集部の恋愛とお仕事事情って?

私が恋などしなくても』は一井(かずい)かずみ先生の最新作で、女性コミックの編集部を舞台にしたイケメン編集者・成川と恋愛初心者の茅野結芽(ちのゆうめ)の恋愛を描いた作品です。女性マンガ編集部のリアルなお仕事事情もすごく興味深くてオススメです!

恋愛経験のない編集

編集3年目の結芽は、担当していたマンガ家・素子の作品が成績不振のために打ち切りになり、担当を成川に引き継ぎます。成川は編集部でも有能で知られており、素子との最初の打ち合わせの時にも全作品を読み込み、改善ポイントをまとめたノートを渡すほどでした。編集としての力量の差を見せつけられ、結芽は落ち込んでしまいます。

中学生の頃に一編の詩に出会い、心を打たれた結芽には、今の部署で成果を出して文芸局に異動したいという夢がありました。そのため、恋愛経験が全くない中、必死に女性コミック誌で結果を出そうとがんばっていたのに、成川にはとても及ばないと思い知らされたのでした。

しかし、担当マンガ家にも告白されてしまうほどモテ男の成川は「以前から気になっていた」と言って結芽に付き合うことを提案します。告白よけのつもりだと察した結芽ですが、成川のようになりたいと考え、付き合うことを承諾するのでした。

美魔女作家の恋愛指南

結芽は人生で初めて彼氏ができましたが、まだ付き合うということがよく分かっていません。そんな時、担当マンガ家で35年間トップランナーとして走り続ける大御所の夜桜れい華から、アドバイスを受けます。

“つき合う”ってね、相手のために自分の心と体をほんの少しだけ空けておくこと(1巻63ページ)

ところが成川が突然、結芽と付き合いたいと言い出した裏には、ある男性の存在があったのです。成川は結芽のことをどう思っているのか、真意が読めずに結芽は悩みます。

働く男女の恋愛のリアル

一井先生の作品は『どうせもう逃げられない』や『きっと愛してしまうんだ。』などの作品でも、働く女性の仕事のリアリティが丁寧に描かれているところがとても好きです。優秀な女性の仕事の回し方やがんばる女性の働く姿勢が、問題が起こった時の対応や同僚や職場の人たちへの気の回し方などできちんと描かれているんですね。

恋愛マンガだと、男女の気持ちや嫉妬心、旅行など特別なシチュエーションが描かれていれば十分な気もしますよね。ですが仕事のことも大事だからこそ、失敗して落ち込んだり、うまくいかなくて悩んだりする気持ちを労わってくれる存在に心が癒され、働く女性に共感してしまいます。

えっ、打ち切り!?

3巻を読んでいて一井先生の書き込みにびっくりしてしまいました。

実は1巻時点で打ち切り色濃厚で、私自身もまんがを描く勘みたいなものが信じられなくなり、「とにかく終わらせよう。そしてこれを最後の連載にしよう。」それだけを希望に描いていました。(3巻44ページ)

何を描いても何かおかしく感じ、しかし何がおかしいかわからないという辛い日々を送っていたという一井先生。同期に妬まれ、出張中に後輩の原稿のフォローをし、希望の文芸局に異動できず、疲労困憊の中でがんばる結芽を描いた9話から持ち直し、4巻も出ることに。9話の最後に成川が結芽を優しく慰めてくれたのが効いたのでしょうか。

第3回 電子書籍で読みたいマンガ大賞にノミネート!

本作は電子書籍サービスBookLiveの「第3回 電子書籍で読みたいマンガ大賞」にノミネートされています。2020年7月14日までノミネート作品に投票できるので、ぜひ参加してみてください!

※投票にはログインが必要です。

がんばる女性に読んでほしい!

マンガ編集者の仕事や原稿チェックの様子など、マンガ制作のリアリティが読めるのも楽しい!

[まとめ買い] 私が恋などしなくても
一井かずみ

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