『聖☆おにいさん』は、神の子イエスと目覚めた人ブッダという働きすぎの二人が、バカンスを楽しむために東京立川でシェア暮らしをするというほっこりコメディです。
オリジナルTシャツを着て暮らしている二人ですが、そのTシャツには毎話違った文字が書かれています。よく見ると、Tシャツを通じて布教活動してるみたい!イエスのTシャツに書かれた文字を解析しました。
エデンの東
ジョン・スタインベックの小説「エデンの東」を原作にしたアメリカ映画で、1955年公開。主演はジェームズ・ディーンです。物語は旧約聖書に出てくる兄弟「カインとアベル」がもとになっており、「エデンの東」は弟アベルを殺した兄カインが追放される場所のことです。
13
最後の晩餐の際に13番目の席に座ったのがイエスを裏切るイスカリオテのユダで、キリスト教ではテーブルに13人が座るというのは縁起が悪いこととされています。また、イエスの処刑が13日の金曜日でした。
ぶどう
ぶどうは聖書によく出てくる植物で、イエスが自分のことをぶどうに例えた逸話があります。
「わたしはぶどうの木で、あなたがたが枝です」
イエスがぶどうの木、信者は枝だと言っています。イエスは奇跡によって水をぶどう酒に変えることもでき、ぶどう酒はイエスの血を象徴する飲み物でもあります。
ろばのあご骨
旧約聖書に出てくるサムソンという怪力の持ち主が、そこらへんに落ちていたろばのあごの骨を使って、イスラエルの民を圧迫していたペリシテ人1000人を打ち殺したという逸話があります。
バプテスマ
洗礼と呼ばれることもありますが、水に沈んで引き上げられる儀式のことです。ギリシャ語の「沈める、浸す」という意味の言葉が語源になっており、死と復活を表し、イエスとの一体感を感じる儀式です。
フランキンセンス
中世のフランス語で「真実の香り」を意味する樹脂で、見た目は琥珀色の固まりです。キリスト教のミサではフランキンセンス(乳香)が焚かれることが多く、瞑想の際にも効果的です。インターネットで気軽に購入できるので、気になる方は調べてみてください。
ロゴス
聖書には「初めに言(ロゴス)があった。言は神と共にあった。言は神であった」という言葉が出てきます。ロゴスはストア哲学の中心的な概念で「理性」を意味し、キリスト教では神の言葉やイエス・キリスト自身のことを指します。
エヴァンゲリオン
庵野秀明監督によるアニメーション作品で「エヴァンゲリオン」という人型決戦兵器を操る少年少女たちが「使徒」と呼ばれる敵と戦うバトルSFです。聖書にも関わりが深い作品ですが、エヴァンゲリオンはギリシャ語で「福音」という意味になり、これはイエスの教えのことを表しています。
ベロニカ
イエスが十字架を負ってゴルゴタの丘へ向かう途中、汗を拭く布を捧げた聖女の名前がベロニカです。イエスが汗を拭いて布を返すと、布にはイエスの顔が写ったという伝承があります。
Tシャツにイエスの顔が見事に乗り写ってましたね。
無原罪の御宿り
聖母マリアが原罪なしに生まれてきたことを表す言葉です。キリスト教では12月8日が「無原罪の御宿り」の祭日となっています。
メシア
ヘブライ語で「聖油を注がれた者」という意味で神に祝福された者のことです。ギリシア語に訳すとキリストになります。
オルレアンの乙女
ドイツの劇作家シラーの戯曲のタイトルで、オルレアンの乙女とはジャンヌ・ダルクのことです。イギリスとフランスの間で起こった百年戦争の「オルレアン包囲戦」でイングランド軍が包囲していたオルレアンをジャンヌ・ダルクが解放したことからこの名で呼ばれています。
金の子牛
旧約聖書に出てくる「金の子牛」は、モーセの十戒にも関係しています。モーセが神から石板に刻まれた十戒を授けられるまで、イスラエルの民は山の麓で待っていました。しかし、あまりに長く待たされるので、民衆はモーセが生きて戻ってくるのか不安になってしまいます。
そこでモーセの兄に相談の上、子牛の像を金でつくって崇めていたのですが、これが偶像崇拝にあたり神の怒りを買ったという出来事が「金の子牛像事件」と呼ばれるものです。
ケリテ川
旧約聖書に出てくる預言者エリヤが、神のお告げに従いケリテ川のほとりに身を隠して川の水を飲み、カラスに養われて暮らしたという逸話があります。
岩
イスラエルのエルサレムにある岩のドームに「聖なる岩」が祀られています。ムハンマドが天馬に乗って昇天したのがこの岩だと言われています。
いえすーす
「イエス」をギリシャ語音訳したものが「イエスース」で、「神は救い」という意味のヘブライ語になります。
意味が分かると物語がさらにおもしろく!各話と合わせてお楽しみくださいっ。
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