背番号0
学年誌「小学四~六年生」「ボーイズライフ」に掲載された全44話を完全収録したシリーズ最終章!!解説漫画家の聖地トキワ荘で「テラさん」の愛称で慕われた寺田ヒロオの代表作『背番号0』は、ごく普通の野球少年「ゼロくん」を主人公に据えた生活漫画だ。野球漫画の定番とも言える魔球や必殺打法は、作中に一度も登場しない。そこにあるのは家族や友達、学校や町内で繰り返される日常だけである。しかし、その中に存在する友情や親子愛、ときに立ちふさがる残酷な現実を温かだが鋭い視点で描いた傑作なのだ。ひたむきな努力でレギュラーを勝ち取ったゼロくん、兄想いの妹キミ子ちゃん、頼りになるキャプテン大山くん、気は優しくて力持ちのゴンちゃんらZチームの面々が学校や町内で起こる様々な事件や難問に全力でぶつかっていくストーリーは子供たちの支持を獲得し、「野球少年」→「少年サンデー」→「学年誌」→「ボーイズライフ」と掲載誌を移しながら9年間もの長期連載を達成した。本書はシリーズの中でも人気の高い「小学四年生~六年生」「ボーイズライフ」掲載分を収録した学年誌版である。特に中学生に成長したゼロくんの活躍が読める「ボーイズライフ」編は大変貴重だ。また、昭和30年代の日本の生活が丹念に描かれており、思い出に胸を熱くしてしまう読者も多いのではないだろうか。登場人物 ~その1~●ゼロくん主人公。以前は万年補欠だったが努力で中心選手になった。●大山くん友情に厚いZチームの頼れる主将。ポジションは捕手。●ゴンちゃん足柄山育ちの野生児だが気は優しくて力持ち。不動の4番打者。●藤本くん大山くんとバッテリーを組む頭脳派投手。お父さんは教師。●吉村くん左利きで走攻守が揃った万能選手。おねえさんと二人暮らし。もくじP.3 …… 第1話 わたしのおにいちゃんの巻P.37 …… 第2話 Zチーム対朝日マーケットの巻P.71 …… 第3話 ボルバン君の巻P.105…… 第4話 野球ロボット登場の巻P.139…… 第5話 時計屋のただしさんの巻P.173…… 第6話 ことわざの巻P.207…… 第7話 ひみつのはこの巻P.241…… 第8話 殺人ノックの巻P.275…… 第9話 いじわる上級生の巻P.309……第10話 Zチーム祭の巻P.343……第11話 雪合戦大会の巻P.377……第12話 吉村君の不安の巻上巻初出小学四年生(小学館)昭和36年4月号~昭和37年3月号【著者紹介】昭和6年8月4日新潟県巻町生まれ。電電公社(現:NTT)に就職するが漫画家への夢を捨てきれず、昭和28年に上京。同年「漫画少年」での掲載からキャリアをスタートさせる。昭和32年6月まで東京椎名町のアパート「トキワ荘」で暮らし、若い漫画家たちと交流を深め、藤子不二雄氏らとともに“新漫画党”を結成。日本漫画界の発展に貢献した。代表作は『背番号0』『スポーツマン佐助』『スポーツマン金太郎』『もうれつ先生』『暗闇五段』など多数。平成4年永眠。
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