「堕ちる」という言葉を聞くと、人生転落劇か、はたまたイヤらしいイメージを抱きがちです。
しかし『部長が堕ちるマンガ』はそのイメージを覆すギャグマンガなのです!
1ページ目から衝撃的な展開
作品に登場する小山田部長は、どこにでもいる様なサラリーマン。
第一話の冒頭から痴漢に遭遇し遅刻してきた女性社員の夢ケ丘に対して「そんな露出度の高いスカートを履いているのが悪い」とモラハラ発言をします。
「嫌な上司だな…」とモヤモヤしているところに突然、そこに現れたもう一人の女性社員・岡磯辺の衝撃的な一言で空気が一変します。
登場するや否や上司に対して
「貴方がめちゃめちゃにされるエロ同人を描きます」
なんて普通言いませんよね?(しかも普通のBLじゃなくて相手は電柱!)
部長も唐突な発言に理由を尋ねると岡磯部は「部長がスーツで眼鏡だから悪いんです」と返します。
それを聞いた部長は夢ケ丘に対する発言を客観視し、考えを改めます。
部長も読者も、今までの岡磯辺の発言は部長を諭す為にわざと言ったその場限りのものだと認識していた筈なのですが…
後日コミケで本当に同人誌を出して売っている岡磯辺(+夢ケ丘)の姿が…!
(そしてそこそこ売れているのが見てとれます)
同人誌のネタにされた部長。今度は乙女ゲームに出演する声優のイベントの為に有給を取りたいと言う夢ケ丘に「子供じみたものの為に有給を使うな」と文句を言うと、再び岡磯辺が登場しその乙女ゲームをプレイすることをほぼ強制的に勧められます。
文句を言いながらも実際プレイしていく内に乙女ゲームの魅力を知る部長。
すっかり沼に堕ちた末、夢ケ丘と共に声優イベントに行くまでになりました。
他にもアニメの劇場版の応援上映や執事喫茶に連れまわされて様々なコンテンツの沼に堕ちていく部長が各回で描かれ、その姿に段々愛着が湧いてくるのがこの作品の魅力です。
堕ちた部長が次々と人を堕としていく
部長はその後、声優イベントで出会った声優・山田の演技を褒めて山田を虜にしたり
駅で出会ったモラハラ彼氏に振り回されている女子高生の心の師匠になっていたり
はたまた部長の娘・理沙が、岡磯辺の部長のBL同人誌にハマったりと
次々と人を魅了していきます。
「部長が堕ちる」というより、我々が部長に堕とされてしまう『部長が堕ちるマンガ』。是非読んで部長の虜になって下さい!
尚、本編の部長はBLを理解していてもBLにハマってはおらず、基本的にギャグとしてどんな方でも楽しめる作品となっています。
ちなみに岡磯辺が描いた「電柱×部長」の同人誌マンガ(健全)が巻末で読めるのでそちらにも注目です!
『部長が堕ちるマンガ』はくらげバンチの公式サイトで読むことが出来ます!