青に、ふれる。

鈴木望著

【 #次にくるマンガ大賞 】『青に、ふれる。』あなたの心にも触れる、強く切ないラブストーリー

青に、ふれる。』は、鈴木望先生による、顔の右側に大きなアザのある主人公・青山瑠璃子(あおやまるりこ)と、担任である神田先生を中心とした登場人物たちとの人間関係を繊細に描く青春コンプレックスラブストーリーです。月刊アクションにて連載中です。

『青に、ふれる。』あらすじ

明るくしっかり者の主人公・青山瑠璃子は、生まれつき顔の右側に「太田母斑(おおたぼはん)」と呼ばれる青いアザを持っています。中学時代には、アザのことで不登校も経験。

新しいクラスの担任・神田先生は、手帳に生徒の特徴をみっちり書き込む変わり者。その手帳を目にした瑠璃子は、自分の欄が空白であることを知り、先生に詰め寄ります。

アザがあるって書けばいい!! 触れちゃいけないみたいなの 一番ムカつく!!

引用元:『青に、ふれる。』第一巻

そんな瑠璃子へ、神田先生は他人の顔を判別することができない「相貌失認(そうぼうしつにん)」を患っていることを告げるのです。

痛みを抱えた2人の出会い

瑠璃子は、太田母斑のアザのことで他人に気遣われないよう、周囲から与えられる痛みを誤魔化し、笑顔で過ごしています。自分の顔は左側だけだと、自分の心にも嘘をつきながら生きてきました。

太田母斑は額、目の回り、頬、鼻、耳介に生ずる青アザで、通常、顔の片側に生じます

神田先生の患う相貌失認は、顔の判別がつかない病気のため、周囲から一見しただけではわかりません。

家族や友人などよく知っている人の顔を見ても、それが誰であるかわからない状態。

引用元:goo辞書

他人には到底わかりえない痛みを抱えた2人が出会ったとき、その日常はどのように変わっていくのでしょうか。

複雑な気持ちは言葉となって…

神田先生の手帳に瑠璃子の覚え書きがなかったのは「青いアザが光って見えていたから」と知り、自分の顔を見てみようと前向きな気持ちになる一方で、アザがあるから他人と判別できることをどう受け止めていいのか分からない瑠璃子。

悩みを抱える彼女に優しく寄り添う神田先生に、瑠璃子はアザがあることへの苦悩と神田先生へ抱く複雑な思いをぶつけます。

他者の心に寄り添いたいと願う気持ち

『青に、ふれる。』には、他者の心に寄り添い、考えたいと思わせてくれる強い力があります。
他者との違いに苦悩する相手の心にかけられる言葉を、私はまだ持ち合わせてはいません。けれど、苦悩を想像することは誰にでもできるはず。

人知れない葛藤を抱えるあの人に、次はわたしたちが寄り添うことができますように。

次にくるマンガ大賞にノミネート!

『青に、ふれる。』は次にくるマンガ大賞2020「コミックス部門」にノミネートされています。

・投票期間は2020年6月19日から7月3日(金)11:00まで
・各部門1人1回、3作まで投票できます。

投票フォームはこちらから(ログインが必要です)
奮ってご応募ください!

👉試し読みはニコニコ静画でどうぞ

変わりゆく心と2人の関係の行方は

神田先生との出会いで、今まで誤魔化し続けてきた自分の心の声と向き合っていく瑠璃子。2人の関係は、生徒と教師からどのような形に進展していくのでしょうか。瑠璃子の心の変化と、2人の関係の行方に注目してください。

共感の声が続出!次世代少女マンガ

青に、ふれる。 : 2 (アクションコミックス)
鈴木望/著

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