青騎士 第5A号

あすか編集部/編集

本日発売『青騎士』第5A/5B号最速レビュー!新連載5本&入江亜季先生の新作掌編など10作品を紹介!

2021年12月20日は『青騎士』第5A/5B号の発売日!毎回漫画雑誌とは思えないボリュームに驚かされるのですが、第5号は過去発行のどの号よりもページ数が多い、A/B号と2冊に分冊&1000ページを超える大ボリュームとなりました!掲載作品はドドーンと35作品!

第5号では新連載が5本スタート!本記事では、毎号新連載が数本始まっている青騎士第5号A/B号から新連載・ニュースな作品を中心に10作品をご紹介いたします!

5A号の表紙は柴田康平先生の『夜な夜な夜な』

毎回新キャラが登場し、少しずつ怪盗夜名たちの目的が明らかになる『夜な夜な夜な』では、今回、ついに!夜名たちの目的が怪盗グループのボスによって語られます。

彼らの目的は、警察が盗むものを把握して、盗み返すこと! 日々警察に追われる夜名たち怪盗はルパンと銭形刑事のような追われるものと、追うものの関係性以上に複雑な理由が潜んでいそうです。

今まで出てきた登場人物が全員集合している第5話は、初めて読む方にもおすすめ!これからますます面白くなりそうです!

5B号の表紙は毛塚了一郎先生の『音盤紀行』

今回のA・Bの表紙を作るにあたっては、デザイナーとふたりのマンガ家と編集者さんが集まって、それぞれの絵にお互いの要素をこっそり入れていくという綿密な計画の上出来上がっているそうです!確かに青騎士創刊号で登場した麻耶奈(まやな)と歴美(こよみ)の現代っ子2人旅に、箱根を舞台にした、『夜な夜な夜な』の主人公夜名と箱根の観光地を思わせる背景が入り込んでいます。

創刊号からレコードという持ち運びできるようになった音楽を通して、近代の世界情勢と音楽の関わり、またその地その時代を生きた人の生活が伺える歴史好きにはたまらない作品となっています。

今回の舞台は日本。古めかしいレコード店を見つけたら、思わず入って店主にレコードが集まってきた経緯を聞きたくなるノスタルジックな雰囲気満載のストーリーとなっています。

新章突入の『乙嫁語り』アミルの兄・アゼル編スタート‼

19世紀の中央ユーラシアに暮らす遊牧民と定住民の、さまざまな結婚模様を描き連ねていく『乙嫁語り』では、様々な地域に住む女性達の生き方が描かれています。自然の中で動物と共存して生きる彼らの結婚観、価値観、家族のあり方などに触れることができます。

新章アゼル編ではアミルの兄・アゼルを含めた遊牧民の男性に婚姻の話が持ち込まれ、婚姻の条件として、花嫁候補と馬比べをして、勝つことを求められるのでした。

婚姻するにも双方にお金がないと来てもらえない彼らの生活において、アミルを嫁に出したことでお金が無くなってしまったアゼルたち一族は、一族の長であるアゼルであっても嫁に来てもらうことは難しく一族存続の危機にありました。そんな中、馬比べで勝てば嫁に来てもらえるという条件は願ってもない条件でした。果たして彼らはお嫁さんをゲットすることができるのでしょうか?

入江亜季先生の新作掌編『トキの旅』前編

師匠と凍てつく山間を旅するトキ。觔斗雲(きんとうん)のような乗り物でスイスイ目的地を目指す師匠に、自力で走って追いかける小さなトキがとってもキュート!

過酷な山道に幾度となく拒まれるトキを見守る師匠は、さながら親のようにひっそりとトキを待ちます。見守るだけで口も手も出さないその頑固とした佇まいに、「育ち、育てる」という一つのメッセージが感じられます。後編は次号掲載予定です!

単行本第一巻が12/20に発売!『ムシ・コミュニケーター』

4月20日の青騎士創刊から始まった連載作品から初の単行本が、第5号と同じ12/20に発売されました!

虫とおしゃべりできる女子学生「森白百佳」(もりしろももか)は、虫に気持ちを伝える不思議な力も持っています。学校では少し浮いた存在の彼女。虫とおしゃべりできるという特殊な能力は親にも隠しているものの、知らない世界を知っているということはそれだけで物の見方を変えてしまうくらい大きな影響を生んでしまうのでしょう。

虫とコミュニケーションが取れるが故の戸惑いや、学校生活の中での上手くクラスでなじめず人間関係の課題に直面している彼女が、今後どう変化していくのか気になる作品となっています。

大槻一翔先生 『ピッコリーナ』バニーが満載な新連載!

新連載『ピッコリーナ』は青騎士バニーで発表された、5人のバニーガールと焼き鳥屋の読切がベースとなっていて、青騎士5号では全ページに手を入れた改訂第1話を再録、そして新作として第2話も収録されています。

創刊号から読み切りを中心に青騎士に登場していた大槻一翔 先生の作品は、元気で華やかなとびっきりの美人が登場する爽やかな作風が目を引きます。今回連載が始まったバニーガールが大渋滞している『ピッコリーナ』では、どんな美女が登場するのでしょうか!?本作は、A号にドドーンと48ページ収録されています。

熊倉隆敏先生 『つらねこ』物の怪(もののけ)に出会う新連載!

これまでアフタヌーン誌で作品を発表してきた熊倉隆敏先生が青騎士で新連載をスタートしました!『もっけ』や『ネクログ』など、妖怪や仙術ファンタジー作品を描いていた熊倉先生の最新作『つらねこ』は、どこか過去作と親和性のあるファンタジー色強めの、ガール・ミーツ・ワンダーランドな作品となっています。突拍子もない設定にちょっと驚きつつも、例え生首が転がっていてもグロテスクではない不思議な世界が広がっています。

第1話は超大ボリューム64ページ一挙掲載でスタート!今後の展開が気になってしまう作品です!

みやまるん先生『メガロザリア』魔女と殺戮の新連載!

LINEマンガで連載された『きび様といっしょ』、『魔女が下す鉄槌 マレウス・マレフィカルム』など、神様や魔女といった題材を描いていたみやまるん先生の最新作『メガロザリア』は、一人の女性が魔女の力を借りてやりたい放題自分の生きたい人生を生きる殺戮の物語!

時間を戻す魔法を操る魔女・メルディと出会った孤児のロザリア。時間が戻っても前の記憶がある。殺された人は時間が戻っても生き返らない。一度戻った時間より前には戻らないという制約の中で、新しい人生を生き直す彼女たちがどう人生をリメイクするのか…?

ヤスヒロ先生 『競煙の機械箒(きょうえんのぱいぷ)』英国×箒×レースな新連載!

第5号から始まった新連載4作目は、19世紀初頭の英国、箒のような乗り物そして街を疾走するスピードレースといったキーワードが目を引きます。どこかハリーポッターを連想させる時代背景に、カーレースのような、テクニックと戦略が生きるアクション作品となっています。

レースゲームのハラハラ感を、ファンタジーな設定がより引き立てています。今後どんなレースが繰り広げられるのでしょうか⁉

ゆーき先生『ダブルロード』ダブルミーニング?な新連載!

荒廃した世界で、買い出し中にサボってタバコを噴かす目つきの悪い召使いのクロエと同じ屋敷で雇われている少女ハル。彼女たちが雇われる屋敷では、最近古代兵器「ダブル」を目的とした盗難事件が相次いでいました。姿かたち、どんな兵器なのかも闇に包まれている「ダブル」を巡り物語は動き出します。

2人の女性が持つそれぞれの人生観と、その行動の違いが垣間見える作品です。タイトルの『ダブルロード』には彼女たちの道という意味も込められていそう…。

青騎士への質問&感想は匿名で質問ができるPeingまで‼

2021年10月30日からPeingを使った質問窓口が開設されています。既に青騎士で連載されている先生あての感想や作品の登場人物の設定についての質問が上がっています。作品を読んだ感想に限らず、「画集が欲しい!」「自分の作品を見てほしい」といった質問まで幅広く公開されています。まだまだ質問も少ないので、回答してもらえる可能性が高いかも!?(基本的に返信を前提としない運営だそうです)

次号の青騎士は2022年2月20日ごろ発売予定!

書店に並ぶのが待てない!という方には、電子版がおすすめ。発売日の0時から、雑誌をまるごと電子で読めちゃいます!

▼2021年10月20日の第4号のレビューはこちらから!おさらいにどうぞ!

▼電子版はこちらから

青騎士 第5A号 (青騎士コミックス)
あすか編集部/編集
青騎士 第5B号 (青騎士コミックス)
あすか編集部/編集

青騎士特有の書店特典も見逃せない!今回はクリアファイル‼

青騎士3A号&3B号〈8/20(金)発売〉に合わせて、書店特典として作成された青騎士執筆陣による描き下ろし漫画小冊子「青騎士バニー」に続いて第5号では、歴代の表紙をあしらったクリアファイルが書店特典として制作されているそうです!

すべての青騎士販売店でゲットできるわけではないようなので、絶対に欲しい方は確認の上、実物を手に入れてくださいね!

OGP及び記事内画像は公式noteよりhttps://note.com/aokishi/n/n18e240edd5dd