劇作家/パフォーマーとして活動されている小林賢太郎さん。
彼の作風は「シンプル」と「シュール」が緻密な計算により組み合わさって構成されています。
例を挙げると、ソロコント「Potsunen」の演目「街をつくるポツネン氏」の中でスクリーンにマンガの集中線や効果線を用いて人物の行動を表現するといったシーンがあるのですが、これは小林さんの動きと画面の映像のタイミングが合うことで初めて完成し、観ている人達に「ピタリと嵌る快感」を与えてくれるのです。
小林さんがマンガをTwitterで公開
今年2020年4月より、小林さんは「小林賢太郎のあそび【公式】」というアカウントをTwitterで開始しました。
様々なイベントの中止や延期、外出自粛の影響で屋内にいる人達に向けて「家でできる遊び」を考え、小林さん本人が自身の描いたマンガで発表しています。
pic.twitter.com/YHJbbJG0FE— 小林賢太郎のあそび【公式】 (@kkw_event) April 8, 2020
家の中の身近にあるティッシュやハンドクリーナーにオリジナルのあだ名をつけてみたり、いつもの部屋と違う場所で勉強してみたりと少し違う視点で日常を過ごす新鮮さをわかりやすく面白い1ページマンガで表現されています。マンガの中で小林さんと共に登場する目が大きく鼻の長い兎、初めて目にした人にとっては一体何者か気になる存在だと思います。
彼(?)の名前は「鼻兎」。
20年以上前にマンガ雑誌「ヤングマガジンアッパーズ」にて掲載された小林さんの連載マンガ『鼻兎』に登場するオリジナルキャラクターであり、昨年「イブニング」にて『ハナウサシリシリ』と題し連載されていました。
現在「ハナウサシリシリ」の単行本化はされていませんが、『鼻兎』は全4巻が単行本化されています。
自分の名前が「鼻兎」であるということ意外自分のことを何も知らない兎を主人公に、鼻兎に色んな商品を売りつけるネコの「ニニコ」と鼻兎にイジられながらもツッコミ役の常識人の犬「いぬ」達が過ごすちょっと不思議でシュールな日常マンガ。
中川いさみ先生の『大人袋』や吉田戦車先生の『伝染るんです。』の様な一見よくわからない世界観なのにどこか共感できるところがあってクスリとしてしまう笑いが好きな方にオススメな作品です。
小林さんのTwitterで気になった方は是非不思議な兎の世界に足を踏み入れてみてください!
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