第66回小学館漫画賞発表!受賞作は『デデデデ』『チェンソーマン』『高木さん』など納得の話題作達

過去1年間に発表されたマンガの中から、様々なジャンルの審査員による協議の元決定される小学館漫画賞。第66回となる2020年度の受賞作品が今年も発表されました!

一般向け部門を受賞したのはこちらの2作品!

『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』

まず一般向け部門で受賞したのは、浅野いにお先生による『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』。『デデデデ』の愛称でも親しまれている作品です。

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション

地球外生命体からの侵略を受ける世界と、人々の何気ない日常が同居する、独特の狂気を孕んだ独創的な世界観が特徴の本作。作品全体に散りばめられた、浅野先生ならではのユーモラスかつ毒の効いた表現も魅力の1つですね。

『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』

そしてもう一作品は泰三子先生による『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』。女性の新人警官である主人公を通して、警察の仕事をドタバタ日常感満載のユーモラスさを持って描いたお仕事マンガです。

ハコヅメ~交番女子の逆襲~

作者の泰三子先生は、実際に約10年間元県警として勤めた経験がある異色の経歴の持ち主。現場を体験したことのある人だからこそ描ける描写や、警察という職種の業務をシュールに描く視点。これらが大きな評判を呼んでいる作品です。

また本作は、CS放送でマンガ専門番組を持つほどのマンガ好きとして知られる芸人・ケンドーコバヤシさんもイチオシの作品。今回の受賞に際して、ケンコバさんからも愛のあるコメントが寄せられています。

少女向け部門受賞作はこちら!

『柚木さんちの四兄弟。』

少女向け部門を受賞したのは、藤沢志月先生による『柚木さんちの四兄弟。』。長男の隼(はやと)を中心とした柚木家の4兄弟が、両親のいない中それでも元気にたくましく、そして賑やかに暮らす日常を描いたハートフル作品です。

新任教師である長男の隼、冷静沈着な次男、尊(みこと)は中学生。三男で3月生まれの湊(みなと)は4月生まれの尊と同級生ですが、彼とは反対に勝気でやんちゃな性格です。そんな3人が溺愛する四男・岳(がくと)は兄たちにかこまれている為か、おっとりとした少し大人びた小学生。

性格も全く違う4人兄弟ですが、周囲の友人やご近所の人たちに囲まれながら毎日楽しく暮らしています。喧嘩も時にはするけれど、それでも仲の良い4人の生活に多くの読者が癒されています。

少年向け部門受賞作はこの2作品!

『チェンソーマン』

また少年向け部門受賞作には、完結&アニメ化も話題の『チェンソーマン』も。藤本タツキ先生による本作はチェーンソーの悪魔となった主人公・デンジと、彼らの周囲を取り巻くデビルハンターと悪魔の対峙を描くバトルアクション作品です。

読者の予想の範疇を軽々と超える怒涛のストーリー展開やキャラクター同士の人間模様、大胆不敵で豪快な作風が大勢の注目を浴びた本作。多くのファンに惜しまれながら紙面連載は2021年初頭に終了しましたが、来るアニメ化に向けてまだまだ話題は尽きる事がないでしょう。

『からかい上手の高木さん』

そして少年向け部門からはもう一作、山本崇一朗先生の『からかい上手の高木さん』も受賞。主人公の男子中学生・西片はいつも隣の席のクラスメイト・高木さんにからかわれてばかり。そんな2人の日常を描いたラブコメディ作品です。

また本作は多くのマンガ好きからの熱い支持を受け、アニメ化や実写化など数々のメディアミックスも多数展開されています。さらにスピンオフ作品『からかい上手の(元)高木さん』では、娘を持ち母となった高木さんのほっこりとする日常も描かれているんだとか。

今回の受賞を受け、アニメで主人公の西片を演じた声優の梶裕貴さんからもコメントが。再び動いて喋る西片と高木さんを見られる日が来るのが待ち遠しくなりますね。

児童向け部門はこちらの2作品が受賞!

『「デュエル・マスターズ」シリーズ』

最後に児童向け部門では、松本しげのぶ先生による『「デュエル・マスターズ」シリーズ』が受賞作に。カードゲーム「デュエル・マスターズ」を題材とした本作は様々なシリーズ展開がありながらも、1999年の連載開始から20年以上多くの子どもたちに愛され続けてきたマンガです。男の子なら小学生の頃に必ず一度は通った道、とも呼べる作品です。

『ショコラの魔法』

そしてもう一作の受賞作はみづほ梨乃先生の『ショコラの魔法』。食べると願いが叶う魔法のチョコレートを作るショコラティエ・哀川ショコラを主人公とした、ダークファンタジー作品です。2021年には実写映画化も決定しており、こちらも続報が期待されているマンガとなっています。

受賞作をぜひこの機会にチェックしよう

今回の受賞作の中には、皆さんが大好きな作品や「名前は知っているけど読んだことはなかった」というマンガもきっとあるはず。この機会にぜひ、今まで触れてこなかった新たな作品を読んでみてくださいね!