役者マンガが、アツい!
2020年2月には『アクタージュ』10巻と『マチネとソワレ』7巻という、主人公が「役者としての生き様」を見せつけ読者を惹きつける作品が立て続けに発売されました。
そこで今回は「役者としての業」を背負う主人公の物語が大好きな方々にオススメしたい「役者マンガ」を紹介致します。
私にとってお芝居や映画を観るのは役者の「魂」に触れているようで、とても大好きな時間です。みなさんも、ご紹介するマンガを通じてそれを感じていただければと思います。
役者達の魂に触れられるマンガ
『アクタージュ』
👉『アクタージュ act-age』のシリーズページはこちら!
父が失踪、その後母も亡くした夜凪景(よなぎけい)はビデオで芝居を見続けることに没頭し、いつしか女優になることを目標としていた。彼女のメソッド演技」(役を演じる為に感情を自身の体験に基づいて追体験する演技方法)による天才的な演技力に着目した映画監督・黒山墨字(くろやますみじ)の元でプロとしてその技を磨いていくことになるのだが、そのメソッド演技法は危険を伴う禁断の技でもあったのだった。
映画で共演する超天才女優・百城千世子(ももしろちよこ)とライバル関係になり演技で競い合う様はまさに令和の『ガラスの仮面』!
役者としての自分自身、そして役者の関係者が共に一つの芝居を作り上げていく中で成長していく空気が魅力的です。
『マチネとソワレ』
天才役者の兄・三津谷御幸を持つ同じく役者である主人公・三津谷誠は、兄の死後も両親や世間から比較されて育ち、劣等感を抱きながら生きていた。ある日、突然「自分が幼少期に死に、逆に兄が生き続けている世界」に迷い込み「この世界でならば「弟」としてではなく本当の自分の演技の実力を認められるかもしれない」と希望を見出し邁進する物語。
主人公の「自分自身を見て欲しい、存在を認めて欲しい!」というシンプルでストレートな願望が私達読者の共感を呼び、応援したくなります。
次から次へと訪れる無理難題の様な舞台に立ち向かう姿を見ていると、ある意味でこのマンガは正統派少年マンガだと思います。
『七色いんこ』
巨匠・手塚治虫先生が描く役者はやはり一癖どころか七癖もあります!
「代役」しか演じない天才役者であり怪盗の「七色いんこ」と彼を逮捕する為追い続ける女刑事・千里 万里子を中心としたサンスペンスと感動の物語です。
こちらは現在、マンガアプリ「マンガワン」で読むことができます。
『ガラスの仮面』
『アクタージュ』紹介でも触れた作品。タイトルを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
かつて舞台『紅天女』の主演を務めその後引退した大女優・月影千草は「『紅天女』は自分が育てた女優に主演をさせる」と宣言し、のちに主人公・北島マヤの才能を見出し女優として育て上げる物語です。
『累』
口付けすると、その相手の顔になれる謎の口紅を女優であり母であるから受け継いだ主人公・累(かさね)は目を背けたくなるような醜態をしているも、その口紅の力を利用して女優として人生を歩むダークファンタジーです。
『ダブル』
魅力的な芝居をする役者の主人公・多家良(たから)と彼をサポートする同じく役者の友仁(ゆうじん)の物語。
役者としては凡才だけど「俺だって世界一の役者になりたい」と願う友仁と、彼の存在無しでは芝居が出来ない多家良。
二人の関係性が今後どうなるかに注目です!
2巻は2020年3/14に発売。1話と最新話は「ふらっとヒーローズ」にて読むことが出来ます。
『神様の横顔』
戦争ムード真っ只中の昭和時代に千鳥(男子版宝塚学校の様な場所)でトップを目指す秀才・敬太郎と、誰もが惹き付けられる才能溢れる敬太郎の同期・麦蒔。お互いに重い秘密を抱えながらも演劇にもがく様が美しく切なく描かれています。
「コミックデイズ」で第一話が読めます。
マンガを読み、劇場へ行こう
「書を捨てよ、町へ出よう」というタイトルの作品をかの有名な劇作家・寺山修司が発表してから50年以上経った2020年。
今や「ライブビューイング」「応援上映」という形で端末や映画館などで演劇を身近で気軽に楽しめる時代になりました。
「お芝居を観に行くのはハードルが高いな…」と思う方は是非映像でお芝居を楽しんでみてください!
もし生でお芝居を体感してみたくなったら、2020年3月現在はコロナウィルスの影響で難しい状況ですが、いつか実際に劇場へ足を運んでみて下さい。
役者マンガがきっかけで舞台に興味を持って頂けたら幸いです。
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