【青山ブックセンター×アル】 「#マンガ好きの推しマンガ」 フェア開催中。繋がって広がるマンガの未来

東京・表参道。「青山ブックセンター本店」で開催されている店頭フェア「#マンガ好きの推しマンガ」 。マンガ好きがマンガ好きに伝えたいマンガを揃えた、今一番マンガが判るフェア。そしてこれからどんなマンガが流行るのかの未来を感知するアンテナの角度が上がるフェアです。

今回、ようやく実現したそのコラボレーションの内容を報告をさせていただくと共に、コラボレーションの実現で現実味を帯びたアルが思い描くマンガ業界の未来について少しだけお話しさせていただければと思います。

マンガの魅力をあまねく伝えたい。

常にマンガ愛を追求しマンガの素晴らしさを訴え続けるアルには「360度協力し合う」という行動指針があります。

アルに関係する全ての方(=マンガを愛する全ての方)が手を繋ぎ、お互いを補い協力し、理想的なマンガの未来へ向かう。これは例えば作家・出版社・書店と積極的なコラボレーションを行うことも同等で「世界中の人がマンガを楽しめるようにする」というわたしたちのミッションに不可欠な思考です。

これまでアルでは様々な作品とコラボを行って来ました。そして今回手掛けたコラボ、そしてマンガの未来を見据え結ばれた強い絆の舞台は、青山ブックセンター本店でした。

青山ブックセンター本店は、表参道駅から徒歩7分の好立地に位置する実店舗を持った書店。対してアルはWebサービスに得手があるIT企業です。お互いの事業領域を第三者の視点から見ると、どのように上手く溶け合うのか中々予想ができません。

しかし私たちが手を取り合うことで、マンガという共通のテーマを武器に、市場を一層盛り上げられるのではないかという結論に至りました。

その結果として、マンガ業界の明るい未来を予感させるコラボレーション企画が実現したのです。

リアルとデジタルが手を組む意味とその成果2つ

今回、青山ブックセンター本店という現実の場所を使って2つのイベントを実施されています(一つは終了済み)。

【店頭フェア】「#マンガ好きの推しマンガ

1つ目は「#マンガ好きの推しマンガ」と銘打った店頭フェアです。青山ブックセンター本店にて2020年10月末日まで、アルのコミュニティ*アルサポのメンバーを中心として募集された推薦文と共に、入り口近くに特設コーナーが設けられています。青山ブックセンター本店を訪れた皆様が理想のマンガと出会えるよう精一杯の期待を込めました。

また、店頭フェアの期間中に、青山ブックセンター本店でマンガを1,000円以上お買い上げいただいた方には、推しマンガと推薦文がまとめられた小冊子をプレゼントしています。

お近くにお越しの際は是非足を運んで棚をご覧になって下さい。

  • マンガ愛に溢れる人が「読んで欲しい」というただそれだけの思いでチョイスされた本の数々。

  • 読んだ人だから、その作品の魅力にトリコになった人だから書ける推薦文一つ一つから零れる思い。

  • 足を運んで手に取って、時に近くの本に視線を移して。そんな本物の書店に置かれた選び抜かれた作品。

マンガを読みたい、でも何を読んで良いのか判らない、読みたいマンガに出会えない。それは好きになりたいのに、その切っ掛けとなるモノに辿り着けない潜在ファンならではの苦痛です。

昔、ドラゴンボールに熱狂したような、今の自分の心に火を着けてくれる作品を渇望するかつての少年。アーリーアダプターになって友人より一歩先んじたいと企む青年。友達の発する言葉に私も着いていきたいという思いに最近気付いた彼女。みんなマンガが大好きです。

そんな声が聞こえたからこそ、アルと青山ブックセンター本店は手を組んで、聞こえなかった「マンガ愛の声」を届けようと考えました。書店という場での体験は、デジタル空間とは異なるそこかしこにちりばめられた人の感性に密着する感性を刺激する場です。

デジタルシフト(が進む出版界)に抗うように本の魅力を発信し続けている書店。そんな書店に訪れる人、本棚の間をゆっくりとそぞろ歩く人。ようこそ。ここは今、マンガの愛で満ちています

*アルサポとは、FB上の有料制コミュニティ「アル開発室」のメンバーが参加できるクslack上のコミュニティです。「アル開発室」への入会はこちらからお申し込みください。https://salon.jp/alu

イベントの棚は撮影OK!撮ってハッシュタグ「 #マンガ好きの推しマンガ 」を付けてシェア、お願いしますね!

【オンラインイベント】「マンガ編集者に聞く!愛されるコンテンツを届け続ける習慣

2つ目は、オンラインイベント「マンガ編集者に聞く!愛されるコンテンツを届け続ける習慣」。外出の自粛が求められる世の中で実現した新たな試みです。在宅しながらトークイベントに参加するという魅力的な企画には、直前まで問い合わせの声が止みませんでした。

ゲストにはヤングマガジン編集次長のスズキ様ヤングマガジン編集部の山中様青山ブックセンター本店店長の山下様をお招きし、各々業界の最前線で活躍する御三方、プロフェッショナルとしてのインプット方法やルーティンの紹介に始まり、現場にいるからこそ見えていること聞こえていること、最終的にはオフレコを前提とした業界の裏話まで、終始赤裸々なトークが飛び交いました。

耳に新しいフレッシュな学びも多く、「参加するだけで自然とレベルアップしてしまうような感覚に見舞われた」というありがたい声もいただき、プロフェッショナルとして職務に就く誰もが注目すべき濃厚なトークイベントだったことは間違いありません。

オンとオフ、リアルとバーチャル、そしてデジタルとアナログ、新しいものと新しかったもの。対称となるものが一つになって生まれるのは、「ハレーション」ではなく「シナジー」です。その第一歩が青山ブックセンターとアルのコラボレーションであり、がこのイベントでした。

*本イベントのアーカイブは非公開となっています。

なぜアル(Webサービス)が青山ブックセンター本店(書店)とコラボするのか

今回アルが「青山ブックセンター本店」に提案した店頭フェア、そしてオンラインイベントを開催するに至った理由は「マンガをより多くのファンに届けるため」です。

実のところ、アルはマンガを売る立場にも、マンガを制作する立場にもありません。そのため、自分たちの立場からできる最大限の支援策として、マンガと読者の出会いを創出するために全力を尽くしています。

例えば、2020年5月には「Twitter一括アップくん」というサービスをリリースしました。こちらを利用すると、画像を複数投稿する際のツイートツリーを簡単に作成できます。Twitterにマンガを投稿する手間を大幅に省略し、作家の負担削減を目的としました。

MNM(MangaNearestMap)」というサービスでは、機械学習の技術を用いて好みのマンガに似ているマンガをご提案します。次に読むマンガに迷った読者の道しるべとなり、出版社や作家にはデータをお渡ししてマンガ業界の未来に役立てていただけるのです。

また最近では、バズったマンガをそのままネットの砂漠に埋もれさせたくないという思いから、「賞金総額50万円 読み切りバトルロイヤル」という独自企画を実現しました。

賞金という形で明確に還元を行いながら、未だ見ぬ原石として輝く瞬間を待っていた作家を、読者そして出版社の方と結びつけるきっかけ作りになると期待しております。

これらアルがご提案するサービスを活用することで、生活の中でのマンガとの距離が縮まっていくことを願っています。そして芽生えた作品への興味は、実際に書店へと足を運ぶ、そしてマンガを手に取ることという、作品の人との出会いの創造へと繋がっていくはずです。

アルはこれまで、得意のWeb領域を活用することで読者・作家・出版社・書店を繋ぎ、滑らかな業界を築き上げるお手伝いとして、イベントや各種サービスの提供をしてきました。

私たちが業界全体に貢献するため常に意識し続けている要素があります。

それは「協力」です。

アルは繋げて繋がるサービス


作家・出版社・書店は、それぞれの知識やノウハウを豊富に有しています。

ですが考えてみて下さい。作品を世に出す為には越えなければならないハードルが-それは作家という個人が一人では越えることの出来ない高いハードルが-少なからず存在します。それをしがらみと呼んだり、市場原理と呼ぶのかハードルは一つではないでしょう。

出版社、そして編集者にはデータという数値から想定されるマーケティングの中で作家の希望する書籍を出版できない苦悩があります。もしかしたら作家が望むものと編集者が望むものはハレーションを起こしているかもしれません。「世に出す」産みの苦しみは、「世に出す」為のポジティブな衝突によって生まれるものです。誰も後ろ向きにはならない、本を愛するが故の苦悩と努力は、全ての本にバックグラウンドとして存在します。

本は商品であり同時に作品でもあります。書店に並んだ作品は、有形無形のタニマチによって支えられ応援されます。例えば、大好きな作品に対して出来る数少ない応援方法の内一つが、買って読んで伝えることですが、その応援を施す場所はいくつかあって、例えばインターネット上で買う、友達の家で読む、そして書店で出会(って買)う、ではないでしょうか。本が書店に並ぶということは、書籍が売り場の一定面積を専有するということで、つまり並ぶこと自体がすでにコストです。本が売れなければそこに掛けるコストはみるみる削られるのは明白です。売り場面積は売り上げが可視化された結果なのですから。本に、並べる意味を持たせる、本+の価値を与えることが出来ないでしょうか。

そこでハタと気付きました。その価値こそ、描く人生み出す人世に送り出す人買う人読む人応援する人に他ならない。本が背負ってる様々な物語を可視化することは付加価値に他ならないのでないか、と。

今や、夢をかなえる為に、文化を継続させる為に、なにより愛するものを守り続ける為に、市場にたった一人で立ち向かうことはもはや向こう見ずな蛮勇なのかもしれません。組織や個人、ノウハウを持つ者同士が、手を取り合って強くなる。本にマンガに価値を与える、そんなマンガの様な物語が今こそ求められています。

「360度協力し合う」という目標を掲げたわたしたちがその物語を編むお手伝いします。手を手に取り合って繋がることは、そのまま新しい未来へ繋がる手段なのだと、今改めてお伝えします。

オンラインとオフラインが歩み寄る意味

マンガを読むために利用するスマートフォンやタブレットは、読むという受動的目的以外に、時には感想を仲間内で語り合い、時には新しい本との巡り会いを求めて検索エンジンに指を滑らせるなど、の能動的欲求も同時に満たします。そんなモチベーションに満ちた読者のエネルギーをもっともっと延ばしたい。「次」に繋げたい、そう考えました。

指先で(検索して)マンガを探すように、電子書籍の利用者が持つ、検索機能やSNSのコミュニティを駆使する技術の先にある書店に足を運ぶ行動力に期待しています。

マンガは切っ掛けです。書店に待つ広大な知の世界へ足を踏み入れるための手段かもしれません。

現時点ではオンライン上がメインのアルさんならではの視点の企画をご一緒することで、漫画を届けることはもちろん、何かしら化学反応を起こしていけると思ったからです。普段来ていただいているお客様に加えて、初めてのご来店動機にもなっている気がします。

引用元:青山ブックセンター本店・ご担当者

図らずも戴いたこのお言葉が全てを示しています。

熱を帯びた読者の行動力が確実に成果に結びつくための環境作り、そのお手伝いの第一歩が青山ブックセンター本店に協力を仰いだ今回のオンラインイベントであり、店頭フェアの開催でした。

全てのマンガファンのために歩み続ける

アルの掲げるミッションは一貫して「世界中の人がマンガを楽しめるようにする」に尽きます。

青山ブックセンター本店のように実店舗に強みのある書店と連携し、読者に最適な出会いを提案し続けたいと考えています。

マンガという広大な世界にもっともっと興味を持って戴き、もっともっと知りたいと思って貰う為の仕掛け、構造、機会、出会いを増やすために努力します。

作者・出版社・書店を始めとした、マンガに係わる全ての皆様の協力による成果が正しく読者に伝わるまでの尽力がアルの使命であり、マンガ業界の明るい未来に不可欠であると自負しております。

マンガは皆さんを待っています。取り急ぎは10月末まで、青山ブックセンター本店であなたのお越しをお待ちしています。

ステキなマンガと出会って下さい。

店頭フェア 『#マンガ好きの推しマンガ』

<期間>
2020年9月29日(火)~10月末

<会場>
青山ブックセンター本店
東京都渋谷区神宮前5-53-67コスモス青山ガーデンフロア (B2F)

<特典>
青山ブックセンター本店でマンガを1,000円以上お買い上げの方に、推しマンガ50作品を紹介したオリジナル冊子をプレゼント

※オリジナル冊子は数に限りがございます。あらかじめご了承ください。

青山ブックセンターとは

クリエイティブ系とライフスタイル系の書籍を得意分野とする書店。ワンフロアで構築されているとは思えないほど充実感のあるスペースを提供しています。書店を訪れたユーザーに対して書籍を提供するだけでなく、書籍を通じて新しい世界に足を踏み入れて貰うためのスクールが併設された未来溢れる施設です。

アルとは

マンガファンとクリエイターの双方が住みよい環境作りを目標とするコミュニティ。コマ投稿サービスやMNM(MangaNearestMap)などのユニークなコンテンツを武器とし、作家・出版社・書店とのコラボレーション企画によりマンガ業界の未来への解像度を高めています。