エッチだフェチだというけれどじゃあ逆に聞くけど何がエッチなんだよ!と言われた時のためにエッチなお姉さんが登場するマンガを集めてどこがエッチなのか紹介してみた!

あせとせっけん

「エッチなお姉さんが登場するマンガを紹介しよう!」

そう思い、筆を取りました。エッチなお姉さんが登場するマンガなんて、いくらあっても読み足りないでしょうし、紹介されて喜ばない人なんていませんからね。しかし、ふと、こうも思いました。

「そもそも、『エッチ』って一体何なんだろう」

一緒に考えてみてほしいのですが、あなたは「エッチとは、こういうことだ!」とはっきり説明することはできますか?

キャラクターの肌の露出が多いことなのか、過激なセックスの描写がされていることなのか…。考えてみれば、何をエッチだと思うかは、人それぞれだと思うんです。ましてマンガという表現の枠の中であれば、線が一本引かれているかいないか、一文字があるかないかだけで、その作品はエッチにも非エッチにもなり得るはずです。

エッチとは一言で表現できるようなものではありません。極論を言えば、読者の解釈次第では、すべてのマンガがエッチとも言えるでしょう。

そこで今回は、あくまで筆者の独断と偏見から「これはエッチだ!」と強く感じた作品を集めてみることにしました。どこをエッチと感じたのか、しっかり紹介してみようと思います。

『To LOVEる—とらぶる—』

まずは『To LOVEる—とらぶる—』から。エッチなお姉さんが登場するマンガが好きなら、流石に読んでおきたい義務教育レベルの作品です。

To LOVEる—とらぶる—
矢吹健太朗/長谷見沙貴

デビルーク星からやってきた宇宙人のララと同級生の春菜をはじめ、とにかく色んな属性をもつヒロインがたくさん登場するハーレムラブコメです。登場する女性キャラクターがみんな可愛さとエッチさを両立していて本当にすごいです。矢吹先生は神。

続編の『To LOVEる-とらぶる-ダークネス』も合わせて読みましょう。

To LOVEる-とらぶる-ダークネス
矢吹健太朗/著,長谷見沙貴/著

『このSを、見よ!』

エッチなお姉さんを描くのが上手いと言えば、で筆者がすぐに思い浮かんだのが北崎拓先生でした。『このSを、見よ!』を紹介します。

このSを、見よ!
北崎拓/著

お尻に変な形の痣のある主人公・鵜守田倫は、幼い頃に痣を笑われたことがコンプレックス。以後、人前でパンツが下ろせなくなってしまい、物語の開始時点では童貞なのですが、あるとき、この痣は直接見た女性の性欲を強烈に高める能力があることに気づきます。

痣の能力を使ってエッチなお姉さんたちと代わる代わるセックスしていくなかで、倫はだんだんと痣の秘密を知っていく…というストーリーです。終盤にタイトルの真意が分かるまでの流れがとても綺麗で、読み応えのある作品でした。

『その着せ替え人形は恋をする』

続いて、『その着せ替え人形は恋をする』です。うーん、好き。

その着せ替え人形は恋をする
福田晋一/著

主人公の新菜(わかな)は、雛人形職人を目指す高校生。新菜は幼い頃に友人の女の子に持っていた雛人形を怖がられて以来、コミュニケーションに苦手意識を持ってしまい、クラスに友人もいません。雛人形をつくっていることも周囲には隠しています。

あるとき、学校の被服室で鉢合わせしたクラスの中心人物のギャル・海夢(まりん)に雛人形を見られてしまうのですが、実は海夢はコスプレイヤーに憧れるオタク趣味の持ち主で、ミシンをうまく使える新菜は衣装づくりを手伝うことに。

二人は衣装づくりやコスプレのイベント参加などを通じて次第に惹かれ合っていく、というストーリーです。海夢は衣装の採寸のために新菜の前で堂々と水着姿になったり、それを見て恥ずかしがる新菜をからかったりしますが、露骨なセックスシーンなどはなく、純粋な高校生同士の恋愛が描かれます。

でも、エッチです。何を言っているんだと思われるかもしれませんが、エッチじゃないのにエッチなんです。

あと、海夢がコスプレしたがるのが、エロゲのキャラクターなのがポイントです。エッチなお姉さんのコスプレをしたがるということは、エッチなお姉さんの資質を備えていることと同義でしょう。

福田先生が描く女の子は肌がとてもモチっとした質感で、特に海夢のか細いけど柔らかそうな体の表現が本当にすごいと思います。一つひとつの線の強弱のつけ方にフェチを感じます。ずっと見ていても飽きないし、最高ですね。

『あせとせっけん』

次はお仕事系作品の枠として、『あせとせっけん』を紹介します。化粧品メーカーが舞台の、大人の恋愛を描いたマンガです。

あせとせっけん
山田金鉄/著

主人公の麻子はかなり汗っかきなのがコンプレックスで、自社の石鹸を愛用しているのですが、ある日、その石鹸をつくっている商品開発部の名取に社内で遭遇し、いきなりにおいを嗅がれます。

名取いわく「麻子の体臭は素晴らしく、商品開発のインスピレーションになる」とのことで、社内でも構わず臭いをかがれまくります。初めは避けようとする麻子も、次第に嫌じゃなくなり、その後二人はめでたく結ばれます。

この作品はセックスシーンもしっかり描かれますが、かなりの純愛ものです。作者の山田先生も明言されていますが、基本的に平和な展開が続くので、とても穏やかな気持ちで読み進められるのが良いです。

あせとせっけん

まったく肌の露出がないのにこんなにもエッチなコマがありましょうか。

麻子の見た目からはあまりエッチなお姉さんみを感じませんが、それがむしろエッチです。大人しそうに見えて、自分から名取をラブホテルに誘ったりします。「奥ゆかしさ+能動性=エッチ」の方程式をここに提唱したいです。

かなり強烈なフェチっぽさがあるのに、ものすごく清潔な印象のある作品で、すごいなぁと思います。石鹸の力でしょうか。すごい。

『最終兵器彼女』

セカイ系の作品として語られることが多い『最終兵器彼女』にも、エッチなお姉さんが登場します。

最終兵器彼女
高橋しん

空爆を受けたりと、何やら戦争が起きているような様子の札幌の街を舞台に、強面だけど根は優しい優しい高校生の少年・シュウジと、同級生の引っ込み思案な少女・ちせの恋愛が描かれます。

作品の冒頭はまさに付き合いたての二人という感じの不器用な恋愛模様が繰り広げられますが、一話の終盤、ちせは自衛隊の手で改造され、マッハで飛行する人体兵器にされてしまう、という一見めちゃくちゃな設定です。

基本的に、破滅に向かっていく世界で周りの人たちと生き延びようとするシュウジと、最終兵器になってしまったちせの恋愛模様のみが描かれるんですが、そのなかでふゆみ先輩というキャラクターが登場します。このふゆみ先輩がエッチなんですね。

中学時代にシュウジが所属していた陸上部へ教育実習としてやってきたふゆみ先輩は、同じく陸上部の先輩であるテツという本命の相手がいるにもかかわらず、シュウジの初体験の相手になります。中学生のシュウジとしては、かなり刺激的なシチュエーションです。

過去の初体験の相手としてだけでなく、ちせとの恋愛が上手くいっていないときに限ってシュウジの前に現れ、夫になった自衛隊に所属するテツと会えない寂しさを紛らわそうと、肉体関係を迫ってきます。

エッチ属性てんこ盛りのふゆみ先輩を見て、高校自体の筆者はとても悶々としていました。あと、2019年10月に愛蔵版が発売されたみたいなので、特に昔からのファンの方はぜひチェックしてみてください!

『おやすみシェヘラザード』

めちゃくちゃ話し下手なお姉さんが一生懸命に映画について下着姿で語ってくれる、というなかなか他に類を見ない、映画レビューを題材にしたマンガ『おやすみシェヘラザード』です。

おやすみシェヘラザード
篠房六郎/著

主人公の麻鳥(あさと)は毎晩、話し下手なしえ先輩の部屋へと映画語りを聞きに行きます。最後まで話を聞き終えたらもらえるというご褒美を目当てに、麻鳥は何とか最後まで話を聞こうとしますが、しえ先輩のあまりにも眠たくなる語りに耐え切れず、すぐに寝てしまう、という設定です。

公式では「映画レビューチャレンジ寝落ちバトル百合エロ漫画」と表現されているみたいです。闇鍋感がすごいですが、読んでみると上手く設定が噛み合っていてすごく面白いです。

おやすみシェヘラザード

エロスへと至る一筋の光明、僕の手元にも降りてきてほしいです。

しえ先輩は性格がすごくエッチなお姉さんという訳ではないのですが、話し下手なりに映画の面白さを伝えようとする必死さと、それでも相手を眠らせてしまうやり切れなさがとても愛しいキャラクターです。

そんなポンコツっぽい雰囲気なのに、いつも自室で着ている下着がやけに派手でエッチなビジュアルだったのが印象に残っていたので、紹介してみました。うん、エッチですね。

『からかい上手の高木さん』

どこかの方面から怒られそうですが、この記事は筆者の解釈でエッチだと思った作品を紹介するという趣旨なので、何も問題ありません。次はあえて、みなさんご存知であろう『からかい上手の高木さん』を紹介しようと思います。

からかい上手の高木さん
山本崇一朗/著

これは筆者の推測なのですが、高木さんは将来的に絶対エッチなお姉さんになると思うんです。『あせとせっけん』のセクションでもお伝えした通り、「奥ゆかしさ+能動性=エッチ」の方程式は常に成り立ちます。

高木さんは麻子と違い、快活さが特徴のキャラクターですが、独特の奥ゆかしさがありますし、自ら意中の西方をからかう能動性も持ち合わせています。スピンオフの『からかい上手の(元)高木さん』でも、二人の力関係は変わっていないですし、もはや言いがかりかもしれませんが、絶対エッチですよね。はい。

『明日ちゃんのセーラー服』

これも怒られが発生しそうな気配がありますが、もう何も気にしないことにして、『明日ちゃんのセーラー服』を紹介します。

明日ちゃんのセーラー服
博/著

セーラー服に強い憧れを抱く少女・明日小路(あけびこみち)が、田舎の名門女子中学に入学するところから物語は始まります。母の手縫いのセーラー服を着て意気揚々と入学式に参加すると、何と小路が入学した私立蠟梅学園はブレザーを指定制服にしており、小路はとても恥ずかしい思いをしてしまいます。

一度はブレザーを着ようか悩むも、せっかく母が仕立ててくれたセーラー服をどうしても着たい小路は、セーラー服での通学を貫きます。ただでさえおてんばな小路は、周りの少女たちの注目の的になり、少しずつ周りの友だちと打ち解けていく、というストーリーです。

「Webマンガならでは」と言えるコマ使いやカラーページの差し込みが特徴的で、運動神経のいい小路が飛び回る様子を連続の大ゴマで描かれているところなどは、とても斬新で読み進めているだけで楽しいです。

あと、小路だけでなく、クラスメートも一人ひとりキャラが立っていてとても魅力的なキャラクターばかりです。最高!

エッチなお姉さんとか関係なくすごく普通に作品の魅力を語ってしまいましたが、小路は将来性がものすごいので大丈夫です。いずれエッチなお姉さんに成長してくれることがとても期待できます。

『もしもし、てるみです。』

続いて、『花のズボラ飯』が有名な水沢悦子先生の作品です。

もしもし、てるみです。
水沢悦子/著

「アンチ・インターネット」を掲げる携帯電話会社「もしもし堂」の支店に勤めるてるみさんと、好意を寄せる中学生の鈴太郎(りんたろう)を中心に描かれるギャグマンガです。

メインキャラクターのてるみさんが、ものすごくエッチなお姉さんっぷりを発揮している、というわけではないのですが、もしもし堂に勤めるコールガールのお姉さんたちのちょっとエッチ具合が絶妙なので、紹介してみました。丸っこい輪郭のキャラクターや独特のギャグセンスによって生み出される独特のあたたかみがとても特徴的です。

ほぼ全話2ページずつしかないので気軽に読めますし、疲れてるときに読むと元気をもらえそうな作品です。

『ドメスティックな彼女』

GE〜グッドエンディング〜』などを描かれている、流石景先生の『ドメスティックな彼女』です。

ドメスティックな彼女
流石景/著

英語教師の陽菜(ひな)に想いを寄せる高校生の主人公・夏生(なつお)は、ある日友人の誘いで参加した合コンで同級生の瑠衣(るい)と出会います。処女を捨てる機会を探していた瑠衣は夏生を連れ出し、夏生は流されるままに初体験を済ませてしまいます。

その後、陽菜と瑠衣が姉妹であることが分かり、しかもお互いの両親が再婚したことで、三人は義兄弟になってしまって一つ屋根の下で暮らし始める、というエロい展開にならないはずがない設定が特徴です。当たり前ですが、夏生は陽菜と瑠衣の間で揺れまくります。思春期。

ネタバレになってしまうのですが、夏生は陽菜ともめちゃくちゃセックスします。エッチなお姉さんが登場する作品というか、姉とエッチする作品ですね。「教師と生徒」や「一つ屋根の下」といった設定はよく見かけるものですが、それらの要素をこれでもかと詰め込み、かなり振り切っている点が印象的です。

『君は淫らな僕の女王』

最後はこちら。『クズの本懐』の横槍メンゴ先生と『エルフェンリート』の岡本倫先生のタッグ作品『君は淫らな僕の女王』です。単巻でよくまとまっていて、とても読みやすいです。

君は淫らな僕の女王
横槍メンゴ/著,岡本倫/原著

この作品も、ヒロインの昴(すばる)はよくあるツンデレ幼馴染で、実は主人公のアキラが好き、というのもよくある設定に思えます。

しかし設定がオリジナリティにあふれていて、クラスで流行っているおまじないを試した昴とアキラが「自分たちの部屋をつなげてほしい」と願ったところ、叶ってしまって別の建物のはずの二人の部屋は空間を超えてつながってしまいます。さらに、願いの代償として昴の自制心がなくなってしまいます。

昴はものすごく性欲が強い設定のキャラクターなので、自制心を失った結果、作中ほとんどずっとエロワードを口にし、本能に従ったままの行動をし続けます。この記事を書くにあたって読み直してみたら、終始エロいことしてました。

今回紹介した作品群のなかだと、一番過激かもしれないです。シンプルなエッチさですね。

エッチなお姉さんと共にあらんことを

最後までこの記事を読んでくださって、ありがとうございます。冒頭でお伝えした通り、何を「エッチ」だと思うかは人それぞれだと思います。この記事を通じて、あなたが少しでもあなたの求めるエッチと出会うきっかけになったなら、これ以上幸せなことはないです。

今後もエッチなお姉さんが登場するマンガは無数に増えていくでしょう。エッチなお姉さんが好きじゃない漫画家さんなんていませんし、好きだったら自分の作品に登場させたいはずですからね(漫画家のみなさま、いつも本当にありがとうございます)。

今後もあなたが素敵なエッチなお姉さんの登場する作品と出会えることを、同じエッチなお姉さん好きとして、心からお祈りしております。それでは。

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