今一番目が離せない!「文春コミック」が多くの読者の心をトリコにする「リアル」な秘密とは

文藝春秋が運営するニュースサイト「文春オンライン」の中でも、今マンガ好きたちの間で大きな注目を集めているコンテンツがある。それが「文春コミック」だ。

2020年9月に誕生した「文春オンラインのコミックカテゴリー(以下文春コミック)」には、現在では衝撃の実話マンガから笑いと共感のコミックエッセイまでバラエティ豊かな25作品が揃う。連載中の11作品は、更新される度に「文春オンライン」でランキング上位に食い込むほどの人気ぶりだ。

今回は、そんな「文春コミック」の魅力や独自性、おすすめの作品について紹介していきたい。

キーワードは「リアル」と「タイトル」

不倫にサスペンス、果ては異世界転生ものまで...。ジャンルを問わず多彩な作品が揃う「文春コミック」だが、共通する魅力は「世の中のリアルに鋭く切り込んでいる」ところだ。

『岡崎に捧ぐ』を代表作に持つ山本さほ先生が、厄介な人たちを引き寄せてしまう自身のトラブル続きな日々を綴った『今日も厄日です』は、実録コミックエッセイならではのユニークなリアルが詰まっている。

出典元:https://bunshun.jp/articles/-/12559

一方で、ファッション業界を舞台に虚構の天才に侵食されていくヒューマンホラー『ファッション!!』では、普段は見ることのできない世界や人間のリアルを鮮烈に描く。

出典元:https://bunshun.jp/articles/-/44816

ジャンルや読後感は違えど、常にリアルな現実を突きつけてくる「文春コミック」作品には、思わずスマホをスクロールする手が止まらなくなるような面白さが詰まっている。

また、「文春コミック」作品の最新話が更新される時の「タイトル」にもぜひ注目してほしい。

出典元:https://bunshun.jp/feature/comic

最新話のタイトルは、シンプルに「◯話」や単行本収録時のキーワードと同様にするのが一般的だが、「文春コミック」の場合はどこかインターネット向きなタイトルが印象的だ。タイトルで最新話の内容を端的に表現することで読者が理解しやすく、また思わずクリックしたくなるような職人技が光るタイトルの数々は「文春コミック」ならではの独自性だ。

文春コミック」おすすめ作品3選

ここからは、「文春コミック」連載中作品の中から特に注目の作品をご紹介。全て「文藝春秋」から発売された原作シリーズをコミカライズしたものだが、原作とはまた異なる視点、そしてコミカライズによってより解像度が高まる登場人物たちの心情の変化に注目してみてほしい。

『アンダーズ〈里奈の物語〉』


『最貧困女子』『ギャングース(原作担当)』を代表作に持つ鈴木大介先生の原作を、『サイレーン』『レンアイ漫画家』の山崎紗也夏先生がコミカライズした『アンダーズ〈里奈の物語〉』。

ファミレスを待機所がわりに売春をする未成年の少女たち...。通称・未成年援デリをテーマに、そこで働く少女たちが少しでも安全に安心して働けるように奔走する里奈の物語を描く。日本のどこかで実際に起こっているであろう「リアル」をお見逃しなく。

『僕が夫に出会うまで』

原作者である七崎良輔先生自身の半生を綴った『僕が夫に出会うまで』。

幼少期のいじめや学生時代の失恋と嫉妬を経て、現在のパートナーと巡り会うまでを描いた1人の青年の愛と青春の物語。切なくも前向きな彼の生き方に思わず胸を打たれる。

『怪談和尚』

三木大雲住職が実際に相談を受けた不思議な出来事や恐ろしい逸話の数々をまとめた『怪談和尚の京都怪奇譚』のコミカライズ版。

怖い話に仏教説法を織りまぜて語る怪談説法は、怖いけどユニークという新しいホラーマンガのスタイルを確立。

最新作も要チェック!

今後の最新作からも目が離せない「文春コミック」。

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