『アフタヌーン』8月号レビュー!連ドラ化決定の『青野君くんに触りたいから死にたい』や新連載・読み切りなど注目の5作品を紹介!

6月24日は、講談社のマンガ誌「アフタヌーン」の発売日です!

表紙に登場したのは『青野くんに触りたいから死にたい』。2022年の連続ドラマ化が決定&単行本が全巻重版と、まさに話題沸騰中の作品です。

さらに8月号では2つの新連載がスタートします!

ブルーピリオド

本記事では、『青野くんに触りたいから死にたい』や新連載を含めた注目の作品を一挙ご紹介します!

新連載『ビターエンドロール』

四季賞出身の佐倉旬先生の初連載。新人医療ソーシャルワーカーの物語『ビターエンドロール』が巻頭カラー&93ページの大ボリュームで登場です。

社会福祉の立場から患者さんを支援する"医療ソーシャルワーカー(MSW)"。新人MSWとして清菖医療大学竜巳病院に配属された主人公の犬飼。犬飼の教育係となった馬頭(ばとう)は、とにかく仕事のジャマはするなと犬飼に威圧的な態度で接します。

犬飼は医療ソーシャルワーカーとして初めて、斉賀という若い男性患者の担当になります。斉賀は様々な事情から、仕事やリハビリ今後の生活に関して後ろ向きな事で心配な患者でした。犬飼は、斉賀が答えを探すために向き合うのですが…!

👉『ビターエンドロール』公式Twitter
👉佐倉旬先生公式Twitter

直接的な医療とは違った立場から患者と向き合うことが出来る医療ソーシャルワーカー。彼らが患者と見つめるのは少し苦い現実でした。

生きていれば誰しもに平等に降りかかる"病気"だからこそ、その先も続いていく社会や人生に光を当ててくれる医療ソーシャルワーカーの存在の大切さ・難しさが分かりました。

『青野くんに触りたいから死にたい』

少し天然で純粋な女子高生の優里(ゆうり)は、青野くんという初めての彼氏が出来ます。しかし青野くんは付き合って2週間で交通事故で亡くなってしまうのでした。

青野くんの死に耐えきれず自殺しようとする優里。その瞬間、幽霊になった青野くんが現れます。どんなに愛しくても触れることの出来ない2人の切ないホラーラブストーリー。

青野くんの弟・鉄平は母親の霊と契約したのは自分だと言いはり、死者を呼び戻す「夫婦石の涙」のおまじないについて説明するが、どうにも胡散臭い。それと同時に美桜は、自分たちの街で起きているある異変に気付きます。

これまで優里たちが経験してきた、青野くんにまつわる様々な現象や周辺で起こる怪奇現象が、ゆったりと不気味に収束していくような、ゾッとする怖さが最高です。

「怖いけど、でも続きを読みたくて仕方ない!」という本作の魅力が存分に楽しめます!

青野くんに触りたいから死にたい
椎名うみ/著

『メダリスト』

単行本3巻発売記念!美麗巻頭ポスターと巻中カラーで『メダリスト』が登場です。

夢破れた青年・司と、見放されたスケート少女・いのり。誰よりも強いリンクへの執念を持つ2人がタッグを組み、フィギュアスケートで世界を目指す熱血スケート物語!

合宿2日目、3回転の壁を超える為に鬼気迫る練習が続いています。そんな中、理凰(りおう)は司との対話である衝撃の事実を自覚することに。そして理凰のために司がとったある行動とは!

絶妙のギャクとスケートの美しい描写のバランスが最高で、ストーリーの中にぐいぐいと引き込まれてしまいます。渾身のスケートシーンはまるで氷が削られる音が聞こえてくるようです!

現在、単行本3巻の発売を記念してTwitterにて1話が特別公開中です。

メダリスト (全3巻) Kindle版

新連載『アイの歌声を聴かせて』

『イヴの時間』『サカサマのパテマ』の吉浦康裕監督最新作『アイの歌声を聴かせて』が、四季賞出身の前田めぐむ先生によりコミカライズされ、新連載としてアフタヌーンに登場しました!

景部市高等学校に転入してきた少女・詩音(しおん)は、クラスで孤立していたサトミに突如「私が幸せにしてあげる!」と突然ミュージカルのように歌いだします。天真爛漫な詩音はあっという間にクラスの人気者に。

不思議な魅力を持つ詩音が歌うシーンは、まるで本当に音が聞こえ、白黒なのにまるでカラフルな世界のように見える素敵な魅力が詰まったシーンでした。映画とはまた違った魅力を味わえるコミカライズをチェックしてみてください!

同タイトルの映画は2021年秋に全国公開予定です。
👉『アイの歌声を聴かせて』映画公式サイト

読み切り『NOT FOR ME, BUT!!』

昨年秋の四季賞で先行委員の安野モヨコ先生を驚かせた新星・那須野銀子先生の読み切りが掲載されました!

兄弟のためならいくらでも頑張れる、6人兄弟の長男で大黒柱の馬路万治 幡司 (まじまんじ まんじ)の、ハートフルファミリーコメディ。ある日、長女の矢羽美(やばみ)から見せられたのは、兄をモデルに書いたBLマンガでした。

兄弟たちの名前が強烈で笑いながら読み始めましたが、短い読み切りのストーリーの中で物凄く感情を揺さぶられる作品です。

今回は長女の矢羽美とのエピソードが中心でしたが、もっと他の兄弟たちとの関係性やお話を読んでみたいですね!

講談社のアプリ「コミックDAYS」では『NOT FOR ME, BUT!!』を読むことが出来ます。是非チェックして感想やアンケートから応援しましょう!

👉『NOT FOR ME, BUT!!』をチェック

「アフタヌーン」2021年9月号は7月26日発売!

次号のアフタヌーンの表紙を飾るのは、重大発表があるという『ヴィンランド・サガ』トルフィン率いる開拓団に新局面が!

さらに、Twitterで話題になった高峰くんが読み切りとして特別掲載となりました。巻頭カラーということでどんな美麗イラストになるのか楽しみですね!

次号は2021年7月26日発売予定です!

今すぐ読むなら電子書籍で!

アフタヌーン 2021年8月号 [2021年6月24日発売] [雑誌]
佐倉旬/著,椎名うみ/著,山口つばさ/著,一穂ミチ/著,嵐山のり/著,北道正幸/著,つるまいかだ/著,ひぐちアサ/著,幸村誠/著,高松美咲/著,綾辻行人/著,清原紘/著,吉浦康裕/著,前田めぐむ/著,滝川廉治/著,陶延リュウ/著,FiokLee/著,真刈信二/著,DOUBLE-S/著,木尾士目/著,草水敏/著,恵三朗/著,沙村広明/著,藤島康介/著,珈琲/著,榎本俊二/著,安彦良和/著,那須野銀子/著,青木U平/著,よしづきくみち/著,三浦風/著,うめざわしゅん/著,西本英雄/著,カラスヤサトシ/著,アフタヌーン編集部/編集

OGP及び記事内画像はアフタヌーン公式サイトより
https://afternoon.kodansha.co.jp/afternoon/