『RAIDEN-18』荒川弘先生幻の読み切り作品が10年ぶりにカムバック!あらすじと話題になっている3つの理由

昨年、Twitterで世界トレンド1位に輝いたアルの「#私を構成する5つのマンガ」。

62万件以上のデータの中から最も選ばれたマンガは荒川弘先生の『鋼の錬金術師でした。

▲ 世界トレンド1位中の1位が『鋼の錬金術師』

そんな荒川弘先生の読み切りシリーズ『RAIDEN-18』の新作が、1月19日発売の「サンデーGX(ジェネックス)」2月号に掲載されています。そして、今回の『RAIDEN-18』は同誌の2005年8月号に初登場して以来、実に約10年ぶりとなる新作。

あらすじや見どころ、そして本作が話題になっている理由を一挙ご紹介します!

人の道からはずれた実験の末に生まれたのは...

▲ 手前にいるメガネの女性がタチバナ博士。後ろに立っているのが雷電18号。

本作は、マッドサイエンティストのタチバナ博士がとある人体実験を行うところから始まります。

あの兄弟と同じく禁忌(人体錬成)を冒すのかと思いきや、タチバナ博士はさまざまな死体のパーツを組み合わせて人造人間「雷電18号」を生み出します。

『RAIDEN-18』は、そんな人造人間・雷電18号とタチバナ博士が繰り広げるコメディ作品です。また、さまざまな死体のパーツを組み合わるという型破りでブラックな設定、そして2人の波乱万丈な物語からコメディ作品の中でも本作は「アナーキー・コメディ」と評されています。

今回の読み切りでは、世界中の遺物が集まる「大英博物館」が舞台。死後の世界から蘇ったあの偉人たちと雷電18号が繰り広げる騒動の先にあるのは、予想を超える不謹慎な笑い...。

怒涛のボケとツッコミ、そして荒川弘作品によく登場する清々しいほどの"パンチ"をお見舞いしてくる『RAIDEN-18』。表紙と巻頭カラーはもちろん、40ページに渡って描かれる"あの力強い肉筆感"にも注目してください!

『RAIDEN-18』が話題になっている3つの理由

人気マンガ家である荒川弘先生が手掛ける読み切り作品というだけあって、大きな注目を集めている『RAIDEN-18』。実は本作が話題になっているのには、3つの理由があります。

1.『鋼の錬金術師』が大ヒット中に初めて他社で描いた作品

実は『RAIDEN-18』の初登場は、2005年の「サンデーGX」8月号。ですが、当時の荒川弘先生は「月刊少年ガンガン」で『鋼の錬金術師』を連載中でした。そんな"ハガレン"が爆発的に大ヒットしている中で、荒川弘先生が初めて他社で描いた作品なのです。

2.10年ぶりに復活した『RAIDEN-18』

2005年の「サンデーGX」8月号で初登場して以来、2006年、2011年にも登場したのですが、その後はなかなかお目にかかる機会がないまま早10年...。ですが、今回「サンデーGX」の創刊20周年記念で新作読み切りを引っさげて10年ぶりにカムバックしたのです。

3.幻の『RAIDEN-18』1話が読める

2005年に掲載された『RAIDEN-18』1話を見逃したあなたに朗報!「サンデーGX(ジェネックス)」2月号には、特別付録として伝説の第1話がデジタル版で再掲載されています。

*巻末に付いている袋とじの中にあるシリアルコードを、スマホやタブレット、パソコンに入力することで第1話が読めます

これぞ禁忌

完結から10年以上経っても愛され続けている鋼の錬金術師

ダークファンタジーの金字塔とも呼ばれる本作では、亡くなった母にもう一度会いたいと願うエルリック兄弟が禁忌である「人体錬成」に挑み失敗するところから始まります。

万能だと思っていた錬金術師も、亡くなった人を生き返らせることはできないという生命の前での「無力」さ。そして全ての命は平等であるというメッセージを私たちに強く訴えかけます。

その一方で、死体のパーツを組み合わせて人造人間を作るという死者への冒涜から始まる『RAIDEN-18』。鋼の錬金術師』のメッセージはいずこ...と思わずにはいられないほどのブラックでシュールなコメディをお見舞いする本作こそ禁忌。

荒川弘先生が描くアナーキー・コメディが読めるまたとないチャンスをお見逃しなく!