鋼の錬金術師

荒川弘/著

全27巻完結

兄・エドワード・エルリック、弟・アルフォンス。2人の若き天才錬金術師は、幼いころ、病気で失った母を甦らせるため禁断の人体錬成を試みる。しかしその代償はあまりにも高すぎた…。錬成は失敗、エドワードはみずからの左足と、ただ一人の肉親・アルフォンスを失ってしまう。かけがえのない弟をこの世に呼び戻すため、エドワードは自身の右腕を代価とすることで、弟の魂を錬成し、鎧に定着させることに成功。そして兄弟は、すべてを取り戻すための長い旅に出る…。

3行でわかる鋼の錬金術師

何かを得るためにはそれと同等の代価を必要とする。錬金術の「等価交換」は、禁忌の錬成を行った兄弟から身体とその一部を失った!

弟アルフォンスの失われた肉体を取り戻す為、伝説の「賢者の石」を求めて旅をする二人と、その先々で出会う人々

錬金術を使って腐敗した世界を正していくSFファンタジー版水戸黄門。正しい人に正しい力が宿るって、それが王道なんです!

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【大きな自分と小さな世界】 「錬金術」というものを通して「自分」と「世界」の折り合いのつけかた、現実への向き合いかたを描いた作品だと思っています。 ーあらすじー ・物体を作り変えて別の物体をつくる技術、「錬金術」がある世界 ・主人公のエルリック兄弟は、万物の創造を可能にするという「賢者の石」を探していた ・理由は、自分たち起こした失敗によって、失われたものを取り戻すため ・その旅は、やがて途方もなく大きく深い闇にたどり着く事になる いまさら語るまでもないほど魅力の多い作品です。 迫力のバトルシーン、深いキャラ造形、切れ味のある展開、シリアスとギャグのバランス感覚。 なのでここでは、僕が自分なりに読み取った魅力を書いていきます。 それは「人は世界とどう向き合うか?」というでっかい問いに、1つの答えをくれたこと。 それは「人」と「世界」と「技術」のあり方の話でもあります。 そもそも人は世界に対して無力な生き物でした。ちょっとした寒さや暑さ、長雨や旱ばつ、地震などですぐ死んでしまいます。 そういった世界の脅威に対抗するために、人は技術を発達させました。 食料の生産技術を、衣類や住居の製造技術を、堤防やダムや道路の土木技術を。それらを使って人は少しずつ「世界」に抵抗できるようになりました。 人が作った様々な技術は、いわば世界に抵抗するための武器です。 言い換えれば世界の中の「人間の支配範囲」を広げるための武器です。 この作品の中に、言葉通りの意味で「世界の全てを自分のものにしよう」と考えたキャラクターがいました。 そいつは錬金術という技術を使い、本気でそれを成し遂げようとします。 しかし主人公はあくまでそれに反対しました。 たとえそれができるとしても、望みの全てが叶うとしても、それをしてはいけない。 そして主人公は人間であることを選びます。 人間のままで世界と向き合い続けることを選びます。 技術は、世界を支配するためにあるんじゃない。 世界と交渉して、折り合いをつけるためにあるんだ。 この作品の魅力はこれだと僕は思っています。

2019年09月27日

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