マンガ好きを公言していると「おすすめのマンガを教えて!」なんて質問をよくされます。
ですが、先日とても斬新な質問をされました。
「オマケが面白いマンガを教えて!」
確かに、作品によっては単行本にだけ収録されている「オマケ」が存在します。
好きな作品は単行本ではなく誌面で追う派だから!なんてあなたはもしかしたら、とっておきのオマケを見逃しているかもしれません。
今回は、本編はもちろんオマケが面白いマンガを集めました。
読了後のアイスブレイク【嘘の次回予告】
単行本の巻末には次回の予告が掲載されていることが多いですよね。
数ある作品の中でも “嘘の次回予告“ を載せているマンガがあるってご存知でしたか?本編の雰囲気とはガラッと異なり、遊び心を飛び越えてもはやシュールな嘘の次回予告。
物語に没頭しすぎてついつい力んでしまった...。そんな読了後のアイスブレイクにいかがでしょうか。
進撃の巨人|諫山創先生
そこは巨人がすべてを支配する世界。自由を求め人類が巨人に挑む物語です。
容赦ない巨人の猛威によって窮地に立たされる主人公・エレンや、巨人を討伐する調査兵団の仲間たち...。
物語が進むに連れて悲壮感や絶望感が漂いますが、そんなことはお構いなし!毎巻、単行本の最後に笑えてシュールすぎる嘘の次回予告を私たちにお見舞いしてきます。
ぽんこつポン子|矢寺圭太先生
ロボットやAIが私たちの生活を支える、そんな少し先の未来が本作の舞台。
妻に先立たれて田舎で一人寂しく余生を送っていたゲンジ。ひょんなことからそんなゲンジのもとにやってきた家政婦ロボット・ポン子とのスローライフを描きます。
ポンコツだけれど憎めないポン子のキャラクターが本作を一層盛り立てていますが、テンションの高い次回予告では、ポン子がキャラを忘れて大暴れです!
読者からの質問に先生が答える【質問コーナー】
読者からの質問に先生が答えてくれる「Q&A」。物語についての質問はもちろん、先生への質問、そして相談まで...!?
誌面よりも先生や作品を近くに感じられるところが魅力的です。
ワールドトリガー|葦原大介先生
異世界からの侵略者「ネイバー」と、防衛組織「ボーダー」との戦いを描くSFバトル作品。
公式から「遅効性SF」というキャッチコピーが付けられるほど、緻密で複雑な設定とストーリーが特徴的で、物語の真意に気付くのに時間がかかると言われています。
質問コーナーとして単行本に収録されているQ&Aを読めば、より物語への理解度が深まるかもしれません。
銀魂|空知英秋先生
江戸時代末期に宇宙人の襲来を受けた日本が物語の舞台。万事屋を営む坂田銀時とその仲間たちが繰り広げるドタバタギャグコメディです。
怖いものは何もない!と言わんばかりの攻めたギャグが特徴的な本作ですが、質問コーナーも攻めています。
読者からゴリラの愛称で親しまれている空知英秋先生が様々な質問に答えてくれるのですが、その回答も銀魂節が炸裂。もはやこの本編の一つとして楽しめるくらい、爆笑必須なQ&Aです。
東京タラレバ娘|東村アキコ先生
タラレバばかり言ってたらアラサーになってしまった独身女子3人。東京オリンピックまでに結婚したいと思うものの、若い時のように仕事も恋愛もうまくいかない...。そんなアラサー女子のリアルと婚活を描いた本作は、巻末に一風変わった質問コーナーがあります。
その名も「タラレBar」。
タラレBarでは、全国の女性たちから先生のもとに届いた婚活の悩みについてズバッと答えます。あまりに本質を突いた回答は、本編と同じくらい女性たちの心に響き一躍名物コーナーに。
その人気は本編とは別で『東京タラレバ娘番外編 タラレBar』が発売されたほどです。
もはや本編【おまけのサイドストーリー】
巻末やカバーの裏などに潜む、おまけのサイドストーリー。
本誌では描かれなかったほのぼのした日常や、普段はなかなかスポットが当たらない脇役の物語は、ファンからするとありがたすぎる公式からの供給!もはや本編と言っても過言でありません!
鋼の錬金術師|荒川弘先生
「人体錬成」と呼ばれる禁忌を侵した2人の兄弟が失った肉体を取り戻すべく旅に出る物語。
ダークファンタジーの金字塔であり、物語を追うごとに過酷で残酷な展開が私たちを待ち受けています。
ですが、カバー裏と巻末には、本編の世界観とは打って変わってユーモア溢れる4コママンガやイラストが隠れています。
ちはやふる|末次由紀先生
競技かるたの世界を舞台に、主人公の千早がクイーンを目指す物語。
思わず息を飲む熱いシーンの数々が本作の魅力です。
巻末では本編ではあまりスポットライトが当たらないあのキャラクターたちの日常や裏話が見れちゃいます...!
キングダム|原泰久先生
時は古代中国の春秋戦国時代。下僕の身分だった信は、秦国の大王・政と出会い天下統一を目指します。
これぞバトルマンガと言わんばかりの息を飲むバトルシーンは、たくさんのマンガ読みの心を虜にしました。
巻末では、ファンにとってはたまらないキャラクターたちの幼少期のエピソードを掲載しています。
忘却バッテリー|みかわ絵子先生
中学球界で怪物と恐れられた最強バッテリーは、名門校からのスカウトを辞退して普通の都立高校へ進学します。
無名の高校を舞台に、怪物バッテリーの復活劇をギャグ要素を交えながら描きます。
本編はもちろん、それぞれのキャラクターの私服やおまけマンガも本作の見所の一つです。
SPY×FAMILY|遠藤達哉先生
凄腕スパイの黄昏は、新たに課せられた任務の一環で養子縁組と偽装結婚によって偽りの家族を演じることになります。
自分以外は、一般人かと思いきや、妻は殺し屋、そして娘は実は超能力者という只者じゃない家族の集まりでした。ちょっぴり危険で笑えて泣けるホームコメディです。
単行本では、本編では描かれない〇〇なミッションが書き下ろしで描かれています。
宝石の国|市川春子先生
宝石たちを美しく擬人化した物語。
繊細な絵と緻密なストーリーが魅力的なバトルファンタジーですが、巻末に収録されているギャグやパロディを詰め込んだ4コマは、本編とはまた違った面白さがあります。
作品への理解度が深まる【制作秘話やコラム】
歴史や法律、医学などをテーマにした作品が増え、マンガから学ぶことも多いのではないでしょうか。
作品によっては、単行本に制作秘話やコラムを収録していることがあります。
しっかりと読み込めば作品への理解度もさらに深まりそうです。
信長を殺した男~本能寺の変 431年目の真実~|藤堂裕先生 / 明智憲三郎先生
日本史上最大のミステリーである「本能寺の変」。私たちが習った歴史とは違う視点で明智光秀伝を描きます。
単行本では、世間一般のイメージを覆す、真説・明智光秀を実際の資料と共に説明するコラムが堪能できます。
はじめアルゴリズム|三原和人先生
老数学者の内田豊は、数学において天才的な才能を持つ少年・関口はじめと出会います。
数学に挑む少年と、そんな彼を導く老数学者の成長物語です。
苦手意識を持っている方も多いであろう、数学の世界。本編はもちろん、巻末のコラムを読めば数学の世界が楽しくなるかも...?
もやしもん|石川雅之先生
農大に通う菌が見える大学生が本作の主人公。菌が大活躍するキャンパスライフを描きます。
本作の単行本では、デフォルメされた菌によって「菌の世界」が解説されています。
得体の知れない"菌"に生活を脅かされている2020年。この機会に知られざる菌の世界を覗いてみませんか?
健康で文化的な最低限度の生活|柏木ハルコ先生
新卒で福祉事務所に配属された新米ケースワーカーが、生活保護の不正受給といった生活保護問題に向き合う姿を描きます。
現実世界でも度々ニュースになる「生活保護」。
本編で紹介された生活保護に関する知識の詳しい解説が単行本に収録されています。
舞妓さんちのまかないさん|小山愛子先生
京都の舞妓さんたちが共同生活を送る「置形」と呼ばれるお家で、賄いの仕事をする少女・キヨ。
キヨの日常を通して、花街や舞妓さんたちの生活を描きます。
知られざる舞妓さんに関する豆知識や、彼女たちのオフの姿が巻末で垣間見れます。
誌面では味わえない魅力
今回は、生粋のマンガ好きであるアルライターやアル開発室のみなさんがおすすめする「オマケが面白いマンガ」の一部をご紹介しました。
全作品はこちらの本棚から見れますよ。
単行本だから味わえる、マンガファンの心をくすぐる仕掛けたち。
誌面を読むのはもちろんですが、推しの作品であるならば単行本も欠かさずチェックすると嬉しい発見があるかもしれません。