じごくらく ~最強の抜け忍 がまんの画眉丸~

おおはし / 著

『じごくらく』 『地獄楽』が生死を賭けたサバイバルコメディになってまさかのスピンオフ!

おおはし先生による『じごくらく ~最強の抜け忍 がまんの画眉丸~』は、賀来ゆうじ先生の『地獄楽』の公式スピンオフです。無罪放免の免状を得るために、不老不死の仙薬があるという謎の島に渡った死罪人たちの過酷なサバイバルを描く『地獄楽』。この物語がまさかのお笑いに!

本編では過酷な別れのシーンもありますが、『じごくらく』では(ほとんど)誰も死なないやさしい世界となっています。

本編の内容を知らなくても、生死を賭けたサバイバルコメディとして楽しめます。2020年12月現在、第3話まで無料で読めるので、まずはこちらからぜひ読んでみてください!

がらんとがまんの画眉丸

抜け忍の画眉丸(がびまる)は「がまんの画眉丸」として知られていて、火刑でも牛裂きでも殺すことができずに処刑人たちは手を焼いていました。『地獄楽』では心を持たないがらんどうという意味で、「がらんの画眉丸」と呼ばれている画眉丸ですが、『じごくらく』の画眉丸は、どんな拷問にも負けないがまん強いキャラとして頑張っています。

最強のどMキャラ・がまんの画眉丸は、いたぶられても責められても喜ぶばかり。あと、全員に無視されがちですが、実は構ってもらいたがりです。

どSすぎる佐切

画眉丸の監視役として同行する処刑人・山田浅ェ門の佐切(さぎり)は、大喰らいのどSキャラに。同じくどSキャラの妻を心から愛し、生への執着の固まりのような画眉丸を容赦なく切り捨てようとします。

人の話を聞かずに我が道まっしぐらな佐切と、佐切にボコられがちなヨワイヨワイの画眉丸。『地獄楽』では画眉丸を気遣う場面も多い佐切ですが、『じごくらく』では無情に追い詰めていくところが爽快です。

キャラクターの特性が生かされている

『地獄楽』ファンとしても楽しく読めるのは、キャラクターの特徴やストーリーが見事に踏襲されているところです。『地獄楽』とは、一番性格が変わってそうなのが画眉丸と佐切です。

ですが、死罪人と処刑人でありながら、旅のさなかに少しずつ培われた画眉丸と佐切の信頼関係が、『じごくらく』でも違う形で構築されているのです。画眉丸よりも強くて無情な佐切と、そんな佐切に構ってもらおうと必死な情感あふれる画眉丸。二人はまるで、女王様と奴隷のよう。

『地獄楽』の画眉丸が『じごくらく』を読んだら

単行本の最後には、賀来ゆうじ先生拵え(バージョン)の『じごくらく』が掲載されています。サドすぎる佐切が命じるままに出版物を仕上げる山田家のみなさん。『じごくらく』の世界観が賀来ゆうじ先生の絵柄で表現された逆スピンオフとなっています。

『地獄楽』では決して見られないであろう画眉丸の涙目姿が見られます!必見!

やさしさが嬉しい『じごくらく』

じごくらく ~最強の抜け忍 がまんの画眉丸~ (ジャンプコミックスDIGITAL)
おおはし/著,賀来ゆうじ/著

懐かしいあのキャラにもう一度会いたい『地獄楽』ファンの方は、ぜひ手に取ってみてください!

『地獄楽』は2020年12月現在、少年ジャンププラスで一部無料で読むことが出来ますよ!

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