外国人の友達ができる。それは大きく大きく自分の世界が広がる体験です。
今はコロナ禍で、外国人の友達をつくるチャンスが減ってしまったかもしれません。でも大丈夫！そんなときこそマンガで異国文化を楽しく理解することを提案させてください！
特に、絶対にオススメしたいのが『サトコとナダ』という作品です！第3回「次にくるマンガ大賞」Webマンガ部門4位、「このマンガがすごい！2018」オンナ編3位を獲得した実力派の作品です。
『サトコとナダ』で語られるのはイスラム文化と日本文化の間にある数々のカルチャーショックと文化を超えた女の子同士の熱い友情！
女性はムスリムの衣装の下ってどんなのを着てるの？化粧は？料理は？誕生日の祝い方は？
そういうことに少しでも興味を持った好奇心の強いあなたに、ぜひ読んでいただければと思います！
サトコとナダのあらすじ
日本人大学生のサトコがアメリカ留学をするところから物語は始まります。サトコはルームシェアをするのですが、そこでサトコを出迎えてくれたのはなんとムスリムの衣装に身を包んだ女性。
サトコのルームメイトになったのはサウジアラビア人大学生のナダです。
ナダはいわゆるイスラム教なのですが、少なくとも筆者の私が漠然と考えていたイスラム教のイメージとはかけ離れていました。
ナダはオシャレが大好きなとってもチャーミングな女性で、美味しいものを食べたり、オシャレをしたりするのが大好き。いわゆる普通の女子大生。
「オシャレ？ムスリムの衣装じゃないの？」と思った人もいると思います。彼女らはムスリムの衣装の内側をオシャレにしていたり、女子部屋では私服を着飾って女子会をしたりしているのです。
そんな知らないことをたくさん教えてくれるのがこの作品の大きな大きな魅力です。
シャッツキステさんでのコラボカフェ開催時に描かせて頂いたイラストです。ありがとうございます pic.twitter.com/yyN4mXex7f— ユペチカ (@Yupechika) June 29, 2020
1列目中央左がナダ、中央右がサトコです。
サトコとナダで学ぶ異国文化の数々
サトコとナダではたくさんの日本文化との違いが出てきます。これらがとてもリアリティがあるのは、作者のユペチカ先生が実際にイスラム圏の友達ができた実体験を元にしているから。
作中で描かれる文化の違いで筆者が特に面白いと思ったものを紹介します。
誕生日は祝わない
あのねサトコ 私たちって誕生日をそんなに祝わないの！
ナダの誕生日を祝うために、サトコがケーキとプレゼントを用意して盛大に祝おうとした際に、ナダが言ったセリフです。
誕生日祝わないんだ！と筆者の私も思いましたが、こういう素朴なものこそカルチャーショックが大きいのかもしれません。
ちなみに作中では、そうは言いながらもナダはノリノリで日本式の誕生日パーティーに付き合ってくれました。優しい！
マンガにおける恋愛描写はダメ
ナダの好きな漫画として『名探偵コナン』が出てきます。
特に好きなのは 色黒の男の子とその妹よ！
とナダは言います。「へ？色黒の男の子に妹いたっけ…」とサトコも私たちも思うのですが、なんと服部平次と和葉の恋愛描写を避けるために、設定が改変されまくっているそうなのです！
他にも女性が肌を見せるのはよくないという理由から、アニメもスカート等が捲れ上がりそうな戦闘シーンは静止画のまま音楽だけが進み、敵が倒れているカットから再開したりするそうです。サウジっ子も「どうやって敵を倒したのよ」とツッコミながら見ていたそうな。
マンガやアニメでもその国の文化が出るなんて驚きですね！
文化ではなく友達を理解する
文化を知りたいのはもちろんだけど 私は ナダ あなたを知りたいの
ナダにサトコは私たちの文化にとっても興味があるのねと言われたときのサトコの返答です。
異国文化を理解する本質は、文化そのものではなくそこに暮らす人を理解したいという気持ちなのかもしれません。
だからこそまずはナダと友達になって、イスラム文化を理解することをオススメします。サトコもナダもとってもステキな女の子なので、友達になれること間違いなしです！そして価値観を広げましょう！
友情は国を越える
世界を知って世界と繋がりましょう。笑顔に国境線はないのですから。
サトコとナダと友達になって異文化理解！
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