ランウェイで笑ってとは
『ランウェイで笑って』は猪ノ谷言葉(いのやことば)先生が描くファッションマンガです。2017年5月から週刊少年マガジン(講談社)にて連載中で、マンガ大賞2018にて6位になったり、コミック11巻の時点で累計125万部突破しています。
そして、2020年1月にアニメ化も決まている今ノリに乗っている大注目の作品です!
👗第1弾PV公開中👠
ハイパーモデルを目指す千雪の夢への道の第1歩を描いた第1弾PVが公開中です。
TVアニメは2020年1月放送開始!楽しみにお待ちください♪ #ランウェイで笑ってpic.twitter.com/Ftvh3DAg1c— 「ランウェイで笑って」TVアニメ公式 (@runway_anime) September 26, 2019
ランウェイで笑っての魅力
『ランウェイで笑って』の魅力は、少年マンガにしては稀なファッションというジャンルにも関わらず、涙なしでは読み進められないくらい熱く、それぞれのキャラクターたちに感情移入せずにはいられないTHE王道少年マンガなストーリーです。
パリコレモデルを目指す身長158㎝の藤戸千雪とトップデザイナーを目指す高校生都村育人が主人公のマンガなのですがとっても対照的な二人。
千雪は父親がモデル事務所の社長でビジュアルもスタイルもよく環境に恵まれているけど、絶対的に足りないものが身長。パリコレモデルになるためには少なくともあと20㎝は足りないんです。努力ではどうにもならないはずなのに諦めず努力を怠らない強さを持っています。
一方、育人は幼少のころから家族の為に服作りが好きでファッションデザイナーが夢でした。でも、服作りの才能はあるのに育人の家は母子家庭かつ3人の妹がいる長男でとっても貧しく、自分の夢よりも妹たちの将来の為、夢を諦め就職しようと環境に恵まれていないんです。そんな中、クラスメイトの千雪に目をつけられたのがきっかけで、どんどんデザイナーとしてのチャンスが巡ってくる育人。逆シンデレラストーリー!
そんな対照的な二人だからこそ起こる化学反応がくすっと面白く、そしてお互いに不可能だと思われている夢に向かって影響し合いながら全力で進んで成長していく姿が最高にかっこいいんです。
だからそんな二人の姿は応援せずにはいられず、不可能だと思える夢も二人だったらやってくれるんじゃないかと魅せてくれます!
そしてこのマンガ、ファッションを舞台にガッチガチのバトルを繰り広げているんですがそれを可能にしているのが圧倒的な画力と表現力!
ファッションマンガなので、服もたくさん出てくるんですが、もう、ほんとすごいんです。白黒のはずなのにきらきらして見えるんです。鳥肌ものなんです。
見てください、この世界観!!
美しすぎませんか?!
アニメ化もされたらさらに人気大爆発することなしの大注目マンガです!
『ランウェイで笑って』あらすじ
※あらすじでは1話についてまとめています。多少ネタバレも含みます。
藤戸千雪が10歳の時、小4ですでに158㎝、顔もスタイルも抜群で父親が社長であるモデル事務所「ミルネージュ」の期待の星でした。千雪も含め、誰もがパリコレモデルになれる逸材だと思っていたのですが、そこから1㎝も身長が伸びることもなく高校3年生を迎えてしまいます。
パリコレに出るためには最低でも175㎝必要と言われていて、千雪の158㎝というのは絶望的な身長です。周りから無理だ諦めろと言われるも絶対に諦めなかったため、父親である社長から2年前にクビを宣告されてしまいます。
それでも諦めない千雪は、何度落ちようともめげずに「ミルネージュ」のオーディションを受け続けるもやはり現実は甘くありません。
そんな中、クラスメイトの育人の存在に気づき、育人が服作りが好きなこと、ファッションデザイナーという夢がありながらも家庭の環境で夢を諦めて就職するということを知ります。
育人が千雪に高卒でファッションデザイナーになれると思うかと聞いたとき、「無理なんじゃないの」と返した千雪だったのですが、目指したいものがあるのに生まれ持ったモノがそれを許してくれないという境遇を育人と自分自身を重ね、自分が放った言葉の重さに気づいてしまいました。
自分が自分を無理だって否定してしまえばそこで夢は終わってしまう。
不安を感じながらもも、やっぱり千雪はミルネージュで活躍するモデルになりたい!これは無理じゃないということを証明するべく、育人に千雪が一番魅力的に着れる服を作ってくれるようにお願いします。
そして育人が作ってくれた服を着て再度オーディションに挑みました!
158㎝のパリコレモデルなんて絶対にあり得ない。あり得ないはずなのに、、
千雪が尊敬する元ミルネージュのパリコレモデルで今は事務所で働いている雫さんがオーディションの審査を毎回しているのですが、千雪が育人の服を着て入ってきた瞬間に可能性をみてしまいます。千雪の決意を聞き、再度契約をすることを決めました。
千雪が「ミルネージュ」にこだわる理由。それはとても大切なものだから。
そして、これは千雪だけの話ではありません。千雪がオーディションを受ける前に育人が作った服でファッション誌の街角スナップで写真を撮ったのですが、その写真が人気モデルがSNSに挙げたことをきっかけに、「ミルネージュ」に服の問い合わせが殺到します!
そして藤戸社長に呼ばれる千雪と共に呼ばれる育人。
なんと、千雪に作った服のデザインを買い取らせてほしいこと、そして藤戸社長が以前、小さい頃千雪に向けられていた(才能をみる)目を育人に向け、ブランド「ミルネージュ」のデザイナーをしてみないかと誘います。
しかし、千雪は社長と育人に隠していたことがあって、、!?
『ランウェイで笑って』登場人物
藤戸千雪(ふじと ちゆき)
パリコレモデルを目指す、身長158㎝の女子高生。スタイル抜群で努力も人一倍怠らないが、身長は10歳の頃から全く伸びていない。それでも諦めずに父親が社長を務めるモデル事務所「ミルネージュ」から、モデル平均身長約179㎝のパリコレ出演を目指している。
都村育人(つむら いくと)
ファッションデザイナー志望の男子高校生。母子家庭の長男で3人の妹がいる。心優しく家族想いで責任感がある。小さい頃から服を作るのが好きだったが、家庭が経済的に困窮しているために、家計を支えるべく、ファッションデザイナーの夢を諦めて就職することを考えている。
柳田一(やなぎだ はじめ)
ブランド「HAZIME YANAGIDA」を主宰している新進気鋭のファッションデザイナー。パリファッションウィークに出て、自身のブランドを世界に定着させるという野望を持つ。デザイナーとして独立する前は、ミルネージュのデザイナーとして勤めていた。
長谷川心(はせがわ こころ)
服飾芸科大学・服飾科1年生。
181㎝の高身長で、ファッションモデルとして類稀な才能を持っているが、綾野麻衣に憧れファッションデザイナーを志している。高身長がコンプレックスで、自分に自信がなくいつもおどおどしている。でも、努力家。
綾乃遠(あやの とお)
服飾芸華大学・服飾科4年生。
圧倒的天才学生デザイナーで、すでに祖母である綾野麻衣のブランド「Aphro I dite」で働いている。抱きしめるだけで3サイズを当てる特技をもつ。とってもストイック。
藤戸研二(ふじと けんじ)
千雪の父であり、モデル事務所ミルネージュの社長。
雫(しずく)
千雪の憧れの存在。かつてミルネージュから初めて出たパリコレモデル。今はミルネージュで働いている。
都村ほのか
都村家の長女で、高校生。成績優秀で先生からはどこの大学でも目指せると言われているけど、育人が夢を諦めて就職しようとしていることを知り、進学を悩んでいる。
都村葵(つむら あおい)
都村家の次女で、中学生。バレーが上手で人気者。強豪校からの誘いを遠征費が高いって理由で断っている。
都村いち花(つむら いちか)
都村家の三女で、保育園に通っている。育人の作る服が大好き。
綾野麻衣(あやの まい)
世界的デザイナー。ブランド「Aphro I dite」の社長。
『ランウェイで笑って』名言
夢は叶うものじゃなくて叶えるもの… 気持ちが負けたら運も負ける だからわたしは口に出す 言葉にしなきゃ叶うものも叶わない
千雪は夢を口に出す。自分を奮い立たせるために学校でだって夢を叫ぶ!それが彼女の強さの秘訣です!
服が心を引っ張ってくれる感じ… 服は人を変えられる
育人が服を大好きな理由の一つ。
好きの先に何か見つけねーと待ってるのは挫折だけ
柳田が育人にどうしてデザイナーになりたいのか質問した際にしたアドバイス。ちなみに柳田の野望は、パリファッションウィークに出て”HAJIME YANAGIDA"を世界に定着させること!
やりたいことはやるべきで…認めてもらうためには自分から一歩踏み出す
育人が心に、マネージャーに認めてもらうために芸華祭のファッションショーに出ようと訴えかけているときのセリフ。育人が千雪の姿を通して学んだ言葉です。
コネの後に結果を出すのが本物だ
人脈を使うことは何も悪くない。コネがあればなんでも楽に進むとは限らない。だから結果を出すために努力は惜しまない。それが柳田一!
作品を楽しむためのキーワード(ファッション用語)
パリコレ(パリコレクション)
服飾ブランドが行う新作発表会の総称。パリを含めた五大コレクション(パリ、ミラノ、ロンドン、NY、東京)に出場することが世界中のショーモデルやファッションデザイナーの夢となっている。
ショーモデル
服の魅力を最大限に魅せることなので、ビジュアルも大切だが背の高さや手足の細長さが最も重要視される。
ランウェイ
ファッションショーの間、モデルたちが服やアクセサリーのデモンストレーションを行う舞台。いわゆる花道。
ミルネージュ
千雪の父親が社長を務めるモデル事務所。アパレル産業や化粧品業界にも進出している。ブランドの名前の由来はフランス語で「千の雪」。
ブランドコンセプト
ブランドを一言で表す”概念”のこと。フランスの有名ブランド・シャネルのコンセプトは「女による女のためのモード」。
モード
パリ・コレクションなどにおける最新の表現方法。日本では「非凡なおしゃれ」という意味でも使われている、定義づけが曖昧な用語。
ファッションデザイナー
ファッション関連の中でも、「花形職業」と言われている仕事。服飾・ファッション分野のデザインを専門とする者を指す。
パタンナー(パターンメーカー)
ファッションデザイナーのイメージしたデザイン画を元にアパレル・ファッション分野の型紙(パターン)を作ることを専門とする者を指す。
ちなみに、日本ではパタンナーは「ファッションデザイナーのアシスタント的ポジション」との偏見をもたれがちだが、ファッションデザイナーとパタンナーは対等の関係。
猪ノ谷言葉(いのやことば)先生の情報
猪ノ谷先生の詳しいプロフィールはあまりないのですが、『ランウェイで笑って』公式Twitterの情報によると2019年11月時点で26歳になられたそうです。
2015年、『星に願いを』で講談社が主催する第95回新人漫画賞で特選を受賞。(なんと史上4人目!)
『ランウェイで笑って』は連載デビュー作品です。
今はまだ謎のベールに包まれている猪ノ谷先生ですが、デビュー作品とは思えない画力と物語!これからの先生の更なる活躍に胸が躍ります!