石塚真一

岳の記事

山岳救助のリアルを描いた『岳』 。極限環境での命のドラマに心震える

底抜けに明るい青年・島崎三歩は、北アルプスにテントを張って暮らしている。幼なじみの野田正人(のだまさと)からの連絡で散歩が向かったのは、山で遭難した人の救助だった。野田がチーフを務める長野県北部警察署の山岳遭難救助隊に緊急連絡が入った。「槍ヶ岳で2人が雪崩に。すぐに助けてください!」しかし、現場はすぐにでも雪崩が再発しそうな危険区域。救助隊を送れない野田は、幼なじみの三歩に助けを求めた。散歩は適切な捜査で1人をすぐに発見するも、もう1人は見つからない。「もう1人の部下が埋まってるんです!」「ごめんなオジさん。ここまでだよ」三歩が1人を抱えて山を下りると、すぐに次の雪崩が斜面を覆い尽くした…下半身が切断された遺体、左足だけがどこかに飛ばされた遺体。新米救助隊員の椎名久美は、危険な場所に自ら足を運ぶ人たちのことが理解できずにいた。生きていることを願って救助に向かっても希望が打ち砕かれることも多く、久美は仕事との向き合い方に迷う。それでも三歩は生死を問わず、要救助者たちに声をかけつづける。「本当によく頑張ったね。山を登りに来たあなたのことを忘れないよ」三歩の左頬に残る傷は、初めて人を救助し、初めて山で命を落とした人を見た時にできたものだ。三歩の昔の山仲間や、北アルプスの救助ボランティアの人たち、山荘のオバちゃん。山を登る人たちは声を掛け合いながら、お互いのことを見守っている。山に登る人たちの親切さは、助け合うことの大事さを身に染みているからなのかも。自然がくれる感動だけでなく、山の過酷な側面を描いたマンガでありながら、読み終わった後はなぜか自分も山に登りたくなる。山に惹かれ、山を愛し守る人たちから、自然の美しさや素晴らしさを教えてもらえるような気がするからだろうか。「また山においでよー!」三歩の明るい声がいつだってもう一度聞きたい。

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