1分で判る、彼岸島
宮本明は行方不明になった兄を探すため友達と共に「彼岸島」へ足を踏み入れる。
明たちを待ち受けていたのは吸血鬼と化した原住民たち
吸血鬼に支配された孤島「彼岸島」で繰り広げる、吸血鬼 VS人間 のサバイバルホラー
作品概要
『彼岸島(ひがんじま)』は松本光司先生による作品。
講談社が発行する週刊漫画雑誌「週刊ヤングマガジン」にて2002年から2010年まで連載された。続編として『彼岸島 最後の47日間』が2010年から2014年まで連載され、現在は『彼岸島 48日後…』を連載中。
コミックスの累計発行部数は970万部以上。
あらすじ
高校卒業を控えたある日、主人公の宮本明は青山冷という不思議な女性と出会う。2年前に行方不明になった兄・篤を知っているという冷に導かれ、明は仲間たちと共に冷の故郷である「彼岸島」へと足を踏み入れる。
そんな明たちを彼岸島で待ち受けていたのは、吸血鬼と化した原住民たちだった。篤を探し出し彼岸島からの脱出を試みる明たちでしたが、次々と食糧して捕獲され拷問を受ける仲間たち...。
吸血鬼に支配された孤島「彼岸島」を舞台に、吸血鬼と人間の闘いを描く。
キャラクター
宮本 明(みやもと あきら)
本作の主人公。2年前に行方不明になった兄・篤を捜すために仲間たちと「彼岸島」へと足を踏み入れる。優秀な篤と比較されながら育ったため、篤のことは尊敬しつつも妬んでいた一面も。「彼岸島」での戦いの中で出会った師匠による長期間の修行から、物語当初では想像できないほどの人間離れした戦闘能力や集中力を習得する。
丸太(まるた)
「彼岸島」における最強の武器。彼岸島にはいたるところに丸太が転がっており、明たちはこの丸太を使って吸血鬼の頭を潰したり、捕獲するための檻を作ったり、先端を尖らせた丸太を軽トラにつけて門を破壊したりと、とにかく丸太を使って闘う。彼岸島では丸太は最強にして必須アイテム。
西山 徹(にしやま とおる)
明の幼馴染。高校卒業後に明と共に彼岸島へと足を踏み入れる。頭脳明晰で手先が器用。そのスキルを活かして、彼岸島のようなサバイバルな環境下でも「聞くな!俺は文房具屋の息子だ!」と言いながら爆弾や地雷などの武器をものの数日で製造してしまう。
坂下ユキ
明の幼馴染。明はユキに恋心を抱いているが、ユキはケンちゃんと付き合っている。特技は弓道で、明と同様に師匠との修行後に更なる弓道の才能を開花させ、吸血鬼との戦いでは戦闘要員として活躍する。
斉藤ケン
明の幼馴染でユキの彼氏。男らしくリーダー気質な性格で、彼岸島に訪れた初期の頃は率先して戦い、仲間のために自分が犠牲になることも厭わなかった。
ポン
明の幼馴染。仲間たちの中で一番気が弱い。彼岸島での戦いの中で、役立たず扱いされた上に仲間から裏切りを受けたショックで一人で逃亡するのだが...!?
青山冷(あおやま れい)
明たちを「彼岸島」へと導いた女性。明たちの味方だったが、吸血鬼との戦いの最中で逃走し行方不明となる。
宮本 篤(みやもと あつし)
明の兄。頭脳明晰で運動神経抜群。2年前に婚約者の涼子と共に彼岸島に訪れた際に、神社に封印されていた吸血鬼の雅を開放してしまう。この出来事がきっかけで、彼岸島にこの惨事をもたらすことになる。その後、婚約者の涼子を雅に殺されてしまい、その復讐に雅を倒すことを決意する。
雅(みやび)
彼岸島の全ての元凶にして最強の吸血鬼。吸血鬼達の中で唯一の不死身であり、戦闘以外にも頭脳戦を得意とする。
彼岸島シリーズ
『彼岸島』『彼岸島 最後の47日間』『彼岸島 48日後…』と、実に3作品にも及ぶ彼岸島シリーズ。
それぞれのあらすじをご紹介します。
『彼岸島 最後の47日間』
吸血鬼・雅は、47日後に日本本土にウイルスを保持した蚊を撒き散らし、日本を吸血鬼化する計画を企てる。それを知った明率いる「人間軍」は、その計画を阻止するため、雅率いる「吸血鬼軍」と人類の存亡を掛けて戦う。
『彼岸島 48日後…』
人間軍と吸血鬼軍との戦いは人間軍の敗北という最悪の結果で幕を閉じる。雅の計画は阻止できず、日本本土にウイルスを保持した蚊が撒き散らされ、日本は吸血鬼の国と化してしまう。
崩壊した日本では生き残った人間達が吸血鬼に脅えて暮らす毎日を送っていた。そんな中、生き残った人間たちの間で「救世主」の噂が広まっていた。その救世主の正体とは...。
公式スピンオフ『彼、岸島』
佐世保太郎先生が描く『彼、岸島』は、レジスタンスの青年・岸島が人間目線で吸血鬼の世界にツッコみまくるギャグ系マンガ。
長編シリーズゆえに、読者からの(愛のある)ツッコミが多い『彼岸島』シリーズ。そんな『彼岸島』の世界を岸島が痛快にツッコミまくる...!
作者情報
松本光司先生
群馬県出身のマンガ家。1999年に「別冊ヤングマガジン」にて初の連載となる「サオリ」を発表。
2000年に「週刊ヤングマガジン」で『クーデタークラブ』を連載。その後、2002年から代表作となる『彼岸島』シリーズの連載を開始する。